- 2008年1月26日 12:09
- News
あたたたたたたっ!(って、北斗神拳のケンシロウのかけ声ではない)
こりゃ、メーカーにとっちゃ『マズイっ!(汗)』ってな状況だよなぁ!どうやって乗り切るのか楽しみだなぁ!!
この試験は、鳴り物入りで発売になったエゼチミブを評価する目的のもので、その結果はもっと早く出す予定だったところが遅れたため、『悪い結果なんじゃないの?』と最近数カ月間、議論の的になっていたものとのこと。
で、ヘテロ接合体性家族性高コレステロール血症患者720例を対象として実施され、2年間の治療期間にわたって、エゼチミブ10mg/シンバスタチン80mg投与患者とシンバスタチン80mg単独投与患者で、主要エンドポイント(頸動脈(3カ所)内膜中膜複合体厚(IMT)の平均変化)に有意差は認められなかったって結果は・・・・。
・・・・もちろん、エゼチミブの追加によって、シンバスタチン単独よりLDLコレステロールはさらに低下した・・・・
これって、LDLコレステロールを下げる事に意味はないって言ってるようなものなんじゃないの?(まぁ、これはヘテロと言えども FH だから・・・・なんて言い訳する?)
“コレステロールトランスポーター阻害薬”なんてカッコイイ命名したはいいけど、いつまで市場に残っていられるのか????
提供:Medscape
議論の的になっている待望のENHANCE 試験の結果がついに発表 エゼチミブ+シンバスタチンには、シンバスタチン単独を上回る有効性は認められなかった
Sue Hughes
-webMDの専門ニュースサービスHeartwireより-
【ニュージャージー州ホワイトハウスステーション/ケニルワース 1月14日】議論の的になっている待望のENHANCE 試験の結果が14日ついに発表された。エゼチミブ(商品名ゼチア、Merck社/Schering-Plough Pharmaceuticals社)+シンバスタチン(エゼチミブ/シンバスタチン、商品名バイトリンとして販売、Merck社/Schering-Plough Pharmaceuticals社)には、シンバスタチン単独を上回る有効性は認められなかった。
最近数カ月間、議論の的になっていたこの試験は、ヘテロ接合体性家族性高コレステロール血症患者720例を対象として実施され、2年間の治療期間にわたって、エゼチミブ10mg/シンバスタチン80mg投与患者とシンバスタチン80mg単独投与患者で、主要エンドポイント(頸動脈(3カ所)内膜中膜複合体厚(IMT)の平均変化)に有意差は認められなかった。
ENHANCE:主要エンドポイント
エンドポイント |
エゼチミブ+シンバスタチン |
シンバスタチン単独 |
p |
2年間の治療後の頸動脈IMTの平均変化(mm) |
0.0111 |
0.0058 |
0.29 |
ベースライン時、頸動脈IMTの平均値は、エゼチミブ/シンバスタチン群0.68mm、シンバスタチン80mg群0.69mmであった。また、総頸動脈をはじめとする主要エンドポイントの各成分に治療群間で統計学的有意差は認められなかった。重要な副次的画像エンドポイントに治療群間で統計学的有意差は認められなかった。
大きな失望
これらの結果は、Merck社およびSchering-Plough社にとっては、まったく期待はずれであろう。エゼチミブは、スタチンに対して相補的な作用を有し、コレステロールの腸管吸収を阻害し、一般に、スタチンを単独投与した場合と比較してLDLをさらに20%低下させる。同薬剤は、コレステロール低下薬市場に比較的最近参入した薬剤であり、転帰に関するデータがないという事実にもかかわらず、すでに約50億ドルの利益を出している。
ENHANCE試験は、エゼチミブを用いた最初の大規模試験であり、そのため、結果が待ち望まれていた。この試験は、臨床転帰試験ではないが、アテローム動脈硬化性プラークに対する薬物療法の効果をモニタリングする頸動脈超音波検査は、信頼性の高い代替評価項目と考えられ、通常、薬剤が心イベント減少に有効か否かを予測する。結果は当初、約1年前に報告される予定であった。このため、最近数カ月間、結果が否定的なため報告が遅れているといったようなさまざまな憶測がなされたが、このことは、Merck社およびSchering-Plough社、ならびに首席治験医師によって否定された。
詳細
さらに、ENHANCE試験の結果、治療に関連する有害事象、重篤な有害事象、治療中止の原因となる有害事象の全発生率は、治療群間でほぼ同等であることが判明した。横紋筋融解症例は認められなかった。両薬剤とも一般に忍容性は良好であった。
ENHANCE:有害事象
有害事象 |
エゼチミブ+シンバスタチン、症例数(%) |
シンバスタチン単独、症例数(%) |
血清トランスアミナーゼの連続的上昇(正常上限の3倍以上) |
10/356 (2.8) |
8/360 (2.2) |
クレアチンホスホキナーゼ上昇(正常上限の10倍以上) |
4/356 (1.1) |
8/360 (2.2) |
筋肉症状を伴うクレアチンホスホキナーゼ上昇(正常上限の10倍以上) |
2/356 (0.6) |
1/360 (0.3) |
予測どおり、エゼチミブによって、LDLコレステロールはさらに低下した。
ENHANCE:ベースライン時のLDL値と治療後の低下率(%)
|
エゼチミブ+シンバスタチン |
シンバスタチン単独 |
p値 |
ベースライン時のLDL |
319 |
318 |
有意でない |
2年間の治療後の低下率 |
58 |
41 |
<0.01 |
心血管系イベントは同様
心血管系イベントについては、2群間で差は認められなかったが、この試験は、心血管系臨床イベントを評価するには十分な検出力をもたなかった。
ENHANCE:CVイベント
イベント |
エゼチミブ+シンバスタチン、症例数 |
シンバスタチン単独、症例数 |
CV death |
2/357 |
1/363 |
非致死性MI |
3/357 |
2/263 |
非致死性脳卒中 |
1/357 |
1/363 |
血行再建術 |
6/357 |
5/363 |
ENHANCE試験において、非心血管系死亡、心停止後蘇生は認められなかった。
大規模転帰試験が進行中
Merck社/Schering-Plough社は、この試験は代替エンドポイント試験であったと強調している。また、同社らは、現在、「more-than-10 000-patient IMPROVE-IT」試験など、2万例以上の高リスク患者を対象とした3つのエゼチミブ/シンバスタチン大規模転帰試験を実施している。心血管系罹病率および死亡率については、シンバスタチン単独の効果を上回るエゼチミブ/シンバスタチンの効果は確立されていない、と同社らは指摘している。
ENHANCE試験では、画像診断にデジタル化シングルフレーム超音波技術を使用した。患者357例をエゼチミブ/シンバスタチン、363例をシンバスタチンに無作為に割り付けた。これらの患者から、3万以上の頸動脈画像、1万以上の大腿動脈画像を得た。左右頸動脈(総頸動脈、内頸動脈、頸動脈球)のシングルフレーム超音波画像を、ベースラインおよび、6、12、18、24カ月の時点で解析した。左右総大腿動脈の画像についても同時点で解析した。
Heartwire(WebMDの専門ニュースサービス)の全文は、www.theheart.org(心血管領域の医療専門家向けウェブサイト)で閲覧できる。
Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape
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