- 2008年1月16日 12:15
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ミノサイクリンは、最近では神経保護作用がある事がトピックになっていて、パーキンソン病や覚せい剤の使用で損なわれた脳の神経細胞のドーパミン調節機能を回復させる効果があるとすることが報告されている。
そんなこんなで、拙“おくすりFAQ”でも『ALS の治療に抗生物質ということでは、WebMaster's impressions [125] - 思わぬ薬の思わぬ作用 で、βラクタム系抗生物質の神経保護作用にも言及している事も考えれば、これも HIV の中枢神経障害治療に使える可能性もありますね。』なんて、回答しちゃってますけど、ALS には、ミノサイクリンは無効ってわけですね。
単純に神経保護作用があるってだけで、神経にダメージを受ける疾患全てに効果があるなんてことは言えないってことなんだよね。その神経保護作用の詳細な機序を知らなければ・・・・・。
・・・・でも、こんな試験をするって事は、早合点?は私だけじゃない??しかも、臨床第 III 相試験まで行っちゃってるし・・・・。
筋萎縮性側索硬化症(ALS)に対するミノサイクリン投与は無効であることが、米国での臨床第 III 相試験で明らかになった。結果はLancet Neurologyの12月号に発表された。
ミノサイクリンはin vitroで抗アポトーシスと抗炎症作用を示し、一部の神経疾患モデルマウスで生存の延長が確認されている。
ALSに対する第III相試験では、4か月間の導入期間を置いて、ALS患者412例をミノサイクリン群(最大400mg/日まで増量)またはプラセボ群にランダムに割り付けた。投与期間は 9 か月。一次評価項目は改訂ALS機能障害度スケール(ALSFRS-R)の変化率の差、二次評価項目は努力肺活量(FVC)、徒手筋力試験(MMT)、QOL、生存率、安全性であった。
その結果、ALSFRS-Rのスコア低下はプラセボ群よりミノサイクリン群のほうが早かった(-1.04対-1.30単位/月、P=0.005)。FVCとMMTスコアの低下もミノサイクリン群のほうが早かったが、有意差はなかった。また、ミノサイクリン群では治療期間中の死亡率が高い傾向が見られた(ハザード比1.32)。QOLスコアは両群で差がなかった。
軽度の消化器および神経学的有害事象が、ミノサイクリン群で多く発現した。しかし、これらの有害事象とALSFRS-Rスコア低下との間に有意な関連は認められなかった。
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