Home > たばこ・禁煙 > 喫煙歴のない男性は大量喫煙者より長生きでQOLも高い

喫煙歴のない男性は大量喫煙者より長生きでQOLも高い

QOLって言葉、安易に使っているけど、私は主観的なものかと思っていたら客観的に押し付けられるものだったのね!!って感じる評価のコメント・・・・。

QOLの定義が必要なんじゃネ?

フィンランドで26年間追跡調査

〔シカゴ〕 ヘルシンキ大学(フィンランド・ヘルシンキ)のArto Y. Strandberg博士らは「喫煙歴のない男性は大量喫煙者より長生きでQOLも高く、喫煙者はのちに禁煙しても、その健康関連QOLは、1日の喫煙本数が増すにつれて低下する」とArchives of Internal Medicine(2008; 168: 1968-1974)に発表した。同誌には、このほかにも禁煙に関する報告と論評が掲載されている。


大量喫煙が10歳の老化に相当

 今回の報告の背景情報によると、喫煙は男性の寿命を7~10年縮めることが示されている。また、栄養不良や社会経済的状態の低さを含めたQOLを低下させる可能性のある要因にも関連する。

 Strandberg博士らは、1919~34年に生まれ、74年に実施した初回の評価で健康であったフィンランドの白人男性1,658例を追跡した。2000年に、その時点での喫煙状態、健康とQOLを評価するフォローアップ用の質問票を被験者に郵送した。死亡については、フィンランドの国民登録を追跡調査した。

 26年間のフォローアップ期間中に372例(22.4%)の男性が死亡した。一度も喫煙したことのない男性は、大量喫煙者(1日20本を超える)より寿命が平均で10年長かった。

 また、非喫煙者はすべての健康関連QOLのスコアが最も高く、特に身体的機能に関連するスコアが高かった。身体的健康は1日の喫煙本数の増加とともに加速的に悪化し、大量喫煙者の健康悪化は10歳の老化に相当した。


最初から吸わないのが一番

 Strandberg博士らは「1974年の初回評価から2000年のフォローアップ調査までの間に多くの喫煙者が禁煙したが、初回評価時の喫煙状態が死亡率とQOLに及ぼす影響は、後年になっても強く残っていた。全体として、この結果は26年前の喫煙量が1日20本を超えていた被験者(大量喫煙者)のもので、フォローアップ期間中の禁煙率が68.9%であるにもかかわらず、これら被験者の44.1%が死亡しており、平均で73歳まで生存した被験者も、身体的健康関連QOLは喫煙歴のない被験者を大幅に下回った」と述べている。

 さらに同博士らは「今回の知見は、喫煙が社会的負担になるという見解を支持するもので、喫煙者の禁煙を促進する可能性もある。どうすればQOLが向上するかという問題は、高齢化しつつある喫煙者にとって特に意味があるものだろうが、今回の結果が示すように、最良の健康関連QOLを得るには最初から喫煙習慣を持つべきでない。ニコチンの依存性が高いことは、健康関連QOLの低下にもかかわらず、高齢の大量喫煙者の間で喫煙習慣が持続していることからも明らかだ。死亡率と健康関連QOLは1日の喫煙本数に応じた用量依存的な傾向を示したことから、禁煙できない人にとっては節煙も有益かもしれない」としている。


退院後も1か月以上の禁煙指導

 同誌には、ほかにも禁煙指導に関する報告が掲載されている。

 マサチューセッツ総合病院とハーバード大学(ともにボストン)のNancy A. Rigotti博士らは、入院患者に対する禁煙カウンセリングは、退院後に、患者への支援を1か月以上行えば有効であると、同誌(2008; 168: 1950-1960)に発表した。同博士らは、入院期間中に開始された33件の禁煙介入試験をレビューした。電話または対面での支援を1か月以上続けたプログラムにより、退院後6~12か月での禁煙率が改善した。同博士らは「ニコチン置換療法をカウンセリングに追加すると禁煙率がさらに向上する可能性があり、適応となる場合、特にニコチン禁断症状がある入院患者には実施すべきである」と述べている。

 ミネソタ大学(ミネソタ州ミネアポリス)のLawrence C. An博士らは、実績に応じて報酬を支払うプログラム(pay-for-performance)によって、禁煙電話サービスQuitlineへの紹介が増加する可能性があり、特にこれまで医療の質の向上を目指した活動に参加していなかったクリニックでその可能性があると同誌(2008; 168: 1993-1999)に発表した。

 同博士らは、49のプライマリケア・クリニックをQuitlineへの紹介50件で5,000ドルを支払う群(24施設)と通常の診療報酬を支払う群(25施設)にランダムに割り付けた。
 その結果、2005年9月1日~06年6月31日におけるQuitlineへの紹介率は、通常報酬群の4.2%に対し、5,000ドル報酬群では11.4%と高かった。

 同博士らは「Quitlineは普及しており、喫煙関連の疾患による健康と経済への負担を減らそうとしている医療機関は、医療従事者による紹介を奨励するためにpay-for-performanceの適用を強く考慮すべきだ」と述べている。


喫煙への対策は着実に進歩

 カリフォルニア大学サンディエゴ校(カリフォルニア州デルマール)のDavid M. Burns博士は、同誌の付随論評(2008; 168: 1946-1947)で「米国では喫煙が依然として避けられる死亡と障害の最大の原因になっている。しかし、あまりに遅すぎる進歩ではあるが、着実に対策は進歩している。禁煙は、予防医学分野の創始者の1人であるErnst Wynder博士がいく度となく明言していた『できる限り長生きして若い状態で死ぬ』という目標の達成に必要とされる、最も重要な変化の1つである」と述べている。

Comments:0

Comment Form

Trackbacks:0

TrackBack URL for this entry
http://www.marinn.org/mt/mt-tb.cgi/479
Listed below are links to weblogs that reference
喫煙歴のない男性は大量喫煙者より長生きでQOLも高い from マリンパのお仕事

Home > たばこ・禁煙 > 喫煙歴のない男性は大量喫煙者より長生きでQOLも高い

Search
Feeds

Return to page top