- 2009年6月12日 11:38
- News
"つわり"って個人差が大きいですね。私は男だから経験してないけど、妻と実妹の二人の違いは見ています。
つわりのひどい妊婦に、『妊娠中の悪心・嘔吐を軽減するために母体にメトクロプラミドを投与した場合の、胎児に対する安全性にさらなる保証を与えるものである』というのは、たしかに心強いんですけど、、、、、メトクロプラミドの効き方も個人差が大きい。。。
つまり、つわりがひどければ、とりあえず"プリンペラン"を服用。
効かなければ、服用は中止。。。。。あとは、我慢。
って事で良いのでしょう。
あっ、いちおう、『FDA薬剤胎児危険度分類基準 : 米国 FDA(G.G.Briggs)』や『オーストラリア基準 : オーストラリア医薬品評価委員会・先天性異常部会』、『虎ノ門病院の基準』にも目を通してますよ。
ちなみに、"授乳と薬"に関しては、国立生育医療センターの見解が非常に参考になりますねぇ。
薬剤師さん、以下、必見!!ですぞぉ。
ぶっちゃけた話、授乳中の服薬中止や粉ミルクへの変更は、ほとんどナンセンスであり、禁忌薬だけに限って、注意すればヨロシイ!!って事でしょう。
The Safety of Metoclopramide Use in the First Trimester of Pregnancy
I. Matok and others
背 景
メトクロプラミドは、妊娠女性に対する制吐薬の第一選択薬としてさまざまな国で使用されているが、妊娠期の安全性に関する情報は十分ではない。
方 法
イスラエル南部地区でクラリット健康保険(Clalit Health Services)に加入しているすべての女性に対し、1998 年 1 月 1 日~2007 年 3 月 31 日に行われた投薬に関するデータベースと、同時期にその地区の病院に入院した母子の入院記録のデータベースとを組み合わせ、妊娠第 1 期のメトクロプラミド投与の安全性を調査した。妊娠期のメトクロプラミド投与と胎児の有害転帰との関連について、母親の出産経験、年齢、民族、糖尿病の有無、喫煙状況、周産期の発熱の有無で補正して評価した。
結 果
調査期間中の単胎児出生数は 113,612 人であった。クラリット健康保険に加入している女性の児は 81,703 人(71.9%)で、このうち 3,458 人(4.2%)は妊娠第 1 期中にメトクロプラミドに曝露されていた。メトクロプラミドへの曝露は、非曝露と比較して、主な先天性奇形(それぞれ 5.3%と 4.9%、オッズ比 1.04、95%信頼区間 [CI] 0.89~1.21)、低出生体重(8.5%と 8.3%、オッズ比 1.01、95% CI 0.89~1.14)、早期産(6.3%と 5.9%、オッズ比 1.15、95% CI 0.99~1.34)、周産期死亡(1.5%と 2.2%、オッズ比 0.87、95% CI 0.55~1.38)の各リスクの有意な増加とは関連していなかった。曝露された胎児と曝露されていない胎児の治療的流産を解析に加えても、結果に著しい変化はみられなかった。
結 論
この大規模乳児コホートにおいて、妊娠第 1 期のメトクロプラミドへの曝露は、複数の有害転帰のいずれについても、リスクの有意な増加とは関連していなかった。これらの結果は、妊娠中の悪心・嘔吐を軽減するために母体にメトクロプラミドを投与した場合の、胎児に対する安全性にさらなる保証を与えるものである。
(N Engl J Med 2009; 360 : 2528 - 35 : Original Article)
(C)2009 Massachusetts Medical Society.