- 2009年7月31日 12:30
- News
輸送体タンパク質(18-kD)をターゲットにするという発想は、単なる"偶然"なのか研究の積み重ねによる"必然"なのか???
Science 2009 年6 月19 日号 に新規の"抗不安薬"についての論文が掲載されている。目から鱗的な内容だと思うが、いかが??
なんにしても、副作用が無いってのが良いね??(ほんとか??)
A Biological "Don't Panic" Button?
輸送タンパク質(18 kDa)のリガンド、つまり結合分子が、現行の治療法にみられるような有害な副作用を起こすことなく、マウスと同様にヒトでも不安神経症やパニック発作を抑制していると考えられることが報告された。今回の発見から、XBD173 というリガンドが安全で即効性のある抗不安薬として有望な候補薬であるかもしれないことが示唆された。
ベンゾジアゼピンなどの現行の治療法では、長期使用の後に鎮静状態、耐性の発現、禁断症状などの望ましくない副作用を生じることが度々ある。不安神経症の治療には抗うつ薬も投与されることがあるが、その効果が現れるのは治療開始から数週間後である。
Rainer Rupprecht らは新たな治療法を求めて実験用ラットにXBD173 を投与し、耐性やその他の望ましくない副作用が全く発生することなくパニック行動がほぼ投与直後に抑制されることを観察した。続いてプラセボ群を含むヒト健常男性70 名を対象に研究を実施し、XBD173 が長期使用後でも禁断症状をまったく発現することなく迅速な抗不安効果を発揮することを発見した。
著者らは、XBD173 が抑制性神経伝達物質GABA を調整することによって、抗不安作用を促進していると述べ、このリガンドの将来的な臨床応用を示唆している。
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