- 2009年10月 2日 09:44
- News
蛋白の分解系に注目が集まるようになって、これが生物の生理機構ロジカルに大きく関与していることが解ってきた。分解されるが故に次のステップに進む・・・分解されないが故分解されるはずの他の蛋白の作用が強く出て、間接的に次のステップが過剰になる・・・また、この逆、あるいは、4次元に影響して・・・・・。
酵素とは言いつつも、複合体で、その基質はべらぼうに多い。ヒトのプロテアソームには『ほとんど影響しない』とあるが、一つでも影響あると致命的なの場合もありうるのは、この手の薬物の宿命だ。。。
もし、メーカーが『ほとんど影響しない』と言っても、副作用・有害反応が無いという意味ではないので注意が必要と思われる。
Nature 461, 7264 (Oct 2009)
プロテアソームは、余分な、あるいは損傷を受けたタンパク質を分解するタンパク質複合体で、その構造は古細菌から真核生物まで保存されている。
プロテアソーム阻害剤はがんの治療に使われており、プラスモジウムやトリパノソーマのような病原性真核生物感染の治療にも使えると考えられている。
しかしながら、プロテアソーム阻害剤が本来的にもつ毒性により、治療可能な感染症への使用は妨げられている。
マイコバクテリウムは、プロテアソームをもつことが知られている唯一の細菌性病原体である。
その一種である結核菌(Mycobacterium tuberculosis)のプロテアソームを選択的に阻害する新種の小型分子が発見され、抗プロテアソーム薬が非常に選択性の高い結核治療薬になるのではないかと期待されている。
新しい阻害剤はオキサチアゾール-2-オン化合物で、結核菌のプロテアソームに不可逆的に結合するが、ヒトのプロテアソームにはほとんど影響しない。
Articles p.621