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新生児の健康に有害 --- 妊娠中の抗うつ薬投与

  • Posted by: Mitsuyuki Ohno
  • 2009年12月 8日 11:30
  • News

ここ数年の"うつ病"人口の増加は、一般紙でさえ『治療薬を消費させる為の啓蒙の結果』と言うほど、ひどい状態だ。もしかしたら、コレステロールよりひどいのかも知れない。安易に服用でいる SSRI などが原因なのは、論を待たないであろう。

一般的に、薬に副作用は無い方が良い事になっている。しかし、この事が『念のため服用しましょう』を助長しているのは明らかなので、本当に必要な人しか服用できないようにする為には、ある程度(コントロール可能な)の副作用はあったほうが良いのかも知れない。

全ての疾患で言えるわけじゃないけれど、代替療法への切り替えは考える必要がありそうだ。

心理劇は、20世紀はじめ、モレノ(Moreno,J.L.)が考案したとされる集団精神療法である。精神科医の彼はアメリカでは心理劇の為の劇場を備えた病院を作っている。

古くはアリストテレスが「ギリシャ悲劇を観客が好むのは、悲劇をみることで自分の心が浄化されるからだ」とギリシャ悲劇の中にカタルシス効果がある事を指摘しているが、実際の治療法にまで発展させたのはモレノだと言われている。


うつの妊婦には、ギリシャ悲劇の観劇を薦めてみては!?

〔シカゴ〕Indepthネットワーク(ギニアビサウ・ビサウ)Bandim保健プロジェクトとオーフス大学(デンマーク・オーフス)のNajaaraq Lund博士らは、妊娠中のある種の抗うつ薬への曝露が早産リスクの増加、生後5分のアプガースコア(児の全般的健康の尺度)の低下、新生児集中治療室(NICU)への収容に関連しているとArchives of Pediatrics & Adolescent Medicine(2009; 163: 949-954)に発表した。


既往より服薬の有無で差

 妊婦の10人に1人超はうつ病と推定されており、その頻度と重症度は産後うつ病に匹敵する。Lund博士らは「うつ病、抗うつ薬、うつ病に関連するライフスタイル因子は、妊娠のアウトカムと新生児の健康に影響しうる。妊娠中の抗うつ薬服用の安全性プロフィールは未確定であるが、妊娠中のうつ病は重篤になることがあり、母体死亡の増加と関連している」と述べている。

 抗うつ薬のうち選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)は1990年代初頭から妊娠中に用いられており、多くの国で妊婦への第一選択として推奨されている。

 同博士らは、1989〜2006年に出生前ケアを受けた女性を対象とし、(1)SSRI服用女性329例(2)精神疾患の既往があるがSSRIを服用しなかった女性4,902例(3)精神疾患の既往のない女性5万1,770例-の3群に分け、出産した児の出生時の妊娠週数、体重、アプガースコアを含む出生アウトカムを比べた。

 その結果、SSRI服用群では、精神疾患の既往のない群に比べて平均5日早く出産し、早産リスクが2倍であった。子宮内で抗うつ薬に曝露された児は、SSRI非服用の2群の児に比べ、アプガースコアが7(7は新生児の健康が良好である全般的指標)以下になる確率、またはNICUに収容される確率が高かった。頭囲と出生時体重は3群で差がなかった。

 同博士らは「母親が服用したSSRIは胎盤を通過し、胎児の臍帯血中にも認められる」と指摘している。数件の先行研究では、このSSRI曝露後の新生児における離脱症状が確認されている。今回の研究では、曝露されてNICUに収容された新生児は、過敏、発作、呼吸困難、感染、黄疸などSSRIからの離脱ないし有害作用に起因すると考えられる症状を示した。

 同博士らは「この研究結果は、抗うつ薬の子宮内曝露によって引き起こされうる影響について、これまで以上の注意を払うよう求めている。しかし、妊娠中のうつ病の治療は保証されるべきで、個々のSSRIの違いを明らかにし、最も安全な服薬方法を見出すための研究が必要だ」と結論している。

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