- 2010年2月24日 11:46
- News
ATP感受性カリウムチャネルの話なのに、β細胞からのインスリン分泌をスルーしているのは、一体、どういうわけ?
まぁ、エネルギー浪費を人為的にコントロール出来るのは、嬉しい話だけど、"脱共役"ってキーワードで進めるんならわかるんだけど、ATP感受性カリウムチャネル・・・・って。
これが無いマウスは、、、、筋肉だけのATP感受性カリウムを不活化したマウス・・・ならわかるんだけど、全身のATP感受性カリウムも不活化したマウスってことは、、、、?
インスリン分泌の制御は出来るの??
なんか、怪しい・・・!
〔米ミネソタ州ロチェスター〕メイヨー・クリニック(ロチェスター)電気生理学のAlexey E. Alekseev博士らは、筋肉のエネルギー消費を制御して体重を規定する分子機序を発見したとCell Metabolism(2010; 11: 58-69)に発表した。同博士らは「今回の発見は、肥満治療への新たな医学的アプローチにつながるだろう」と述べている。
チャネル欠損マウスで"やせ形"維持
エネルギー節約機構はATP感受性カリウムチャネル(KATP)によって制御されている。ATPとは体内の細胞が利用するいわば"エネルギーの通貨"のようなもので、KATPなどのチャネルが細胞内のATP分子群を感知し、その量に応じて心筋や骨格筋の働きを制御する仕組みである。この省エネ機序を持たない動物は、日常活動や休息中においても、多くの熱エネルギーを浪費し、貯蔵されているエネルギー源が過剰に消費される。
動物でもヒトと同じように、食物から得た過剰エネルギーはグリコーゲンや脂肪として貯蔵され、エネルギー需要に応じてATPに変換されている。KATPチャネルを欠損させることで身体のエネルギー利用効率が落ち、消費が増えて貯蔵が減るため、高カロリーの食生活を送っても体重があまり増えないという現象が生じる。
Alekseev博士らは「KATPチャネルがエネルギー消費の制御をつかさどっている」との仮説を立て、それを実証すべく、全身または筋組織内のKATPチャネルを不活化したモデルマウスを用いて研究を行った。正常マウスと比較したところ、モデルマウスは生後5か月でやせ形となり、生涯やせたままであった。
運動能力の低い肥満症例に有効
Alekseev博士らは、これらのマウスの活動パターン、ホルモン値、食物摂取、休息中および中等度の運動中の呼吸ガス交換を比較検討した。その結果、KATPチャネルが機能していないマウスでは、活動時の炭水化物や脂質の消費が増加し、グリコーゲンと貯蔵された体脂肪の燃焼が促進することを発見した。
同博士らは「細胞のエネルギー含有量を感知することによって、KATPチャネルは、身体のいかなる活動においても常にエネルギー利用量を最適化させて、エネルギーの供給と消費のバランスを取っている。このようなエネルギーの保存機序は本来的には(食料不足時や環境ストレス時などの)保護機能であるが、座って過ごすことの多い現代社会では肥満をつくり出す原因となっている」と説明している。
また、同博士らによると、太りすぎのため低~中等度の身体活動しかできない患者を対象に、肥満を抑制する目的で筋組織のKATPチャネルを利用することができるという。これは運動能力の低い肥満症例に新たな選択肢を与えるもので、体重増につながるエネルギー過剰状態を逆転させることも原理的には可能だとしている。
共同研究者はアイオワ大学(アイオワ州アイオワシティー)、コネティカット大学(コネティカット州ストーズ)、ニューヨーク大学(NYU)の研究者ら。
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