- 2010年2月 8日 12:18
- News
テロメアの短縮に関わる報告、2報。ひとつはω-3脂肪酸、もうひとつは運動。どちらもテロメアの短縮を抑制するというもの。
う~ん、『テロメアの短縮=老化』って、単純な図式じゃないんだけどなぁ、老化って。まっ、でも、一つの指標にはなるんだよね。
単純な人達は、「~~~が良い」って聞くと、大量に摂取したがるんだけど、どうなんだろう?CAD 患者が高摂取で長生きするのは、別な機序のような気もするんだけど・・・・。まっ、過度の運動は過酸化物が大量に生成されるってデメリットもあるから、運動しながら、ω-3脂肪酸を摂取する。。。。
なぁ~だ、昔から言われていた事の追認かぁ!適度な運動とお魚・・・・・。
不良在庫になって、余ってるエパデールでも飲もうかなぁ。
┐(´∀`)┌ヤレヤレ
◆ω-3脂肪酸がテロメアの短縮を抑制
魚由来のω-3脂肪酸〔ドコサヘキサエン酸(DHA)、エイコサペンタエン酸(EPA)〕を多く取ることで細胞の老化が遅くなる可能性があることを示す研究結果が、米カリフォルニア大学サンフランシスコ校のグループによりJAMAの1月20日号に発表された。
冠動脈疾患(CAD)患者におけるω-3脂肪酸の高摂取は生存延長と関係するが、その保護的作用の機序は明らかではない。同グループは、2000年9月~02年12月に外来で管理されている安定CAD患者608例を登録。2009年1月まで中央値で6年間追跡し、血中ω-3脂肪酸値と生物学的年齢のマーカーと考えられているテロメア長の変化との関係を検討した。
その結果、5年後の白血球テロメア長の短縮率が最も大きかったのは登録時血中DHA+EPA値の最低四分位群であった。一方、DHA+EPA値最高四分位群ではテロメア長の短縮率が最も小さく、DHA+EPA値が高いほどテロメアの短縮が遅いという有意な逆相関関係が認められた(P<0.001)。血中DHA+EPA値の1SD上昇ごとにテロメアの短縮は32%減少した。
Farzaneh-Far R, et al. JAMA 2010; 303: 250-257.
◆長期の運動がテロメアの短縮を抑制
スポーツで老化予防に可能性
〔米テキサス州ダラス〕ザールラント大学(独ホンブルク)内科部門臨床・実験医学のUlrich Laufs教授らは、長期的に持久運動を行っているプロスポーツ選手では定期的に運動していない健康人と比べテロメアの損失が少なく、心血管系の老化に対する保護効果を得ていることが示唆されたとCirculation(2009; 120: 2438-2447)に発表した。
寿命を規定するテロメア
スポーツによって得られる健康上の便益は多数報告されているが、細胞レベルで生存や老化を検討し、根底にある分子機序を解明したものはなかった。そこでLaufs教授らは、細胞の老化において中心的な役割を担うテロメアに焦点を当てることにした。
テロメアは染色体の末端にあってDNAを損傷から保護しており、分裂のたびに短縮し細胞の分裂回数を制限している。そのため、テロメアは一種の"生物学的時計"とみなされている。細胞分裂のたびにテロメアが徐々に短縮することで、細胞レベルでの老化が進み寿命が決まると考えられており、限界にまで達すると細胞は死滅する。
2009年のノーベル医学生理学賞は、テロメアの性質を解明し、染色体がテロメアと酵素テロメラーゼにより保護される機序を見出した研究者らに授与された。
今回の研究では、プロスポーツ選手を年齢層で分けた2群と、年齢を一致させた定期的な運動を行っていない健康な非喫煙者2群の血液標本を採取し、テロメア長を計測し、比較した。
マウスの実験でも確認
スポーツ選手のテロメアは基本的に長く、効率がよいと言える。身体の細胞は常に成長・分裂しており、最終的には死滅する。この過程は各細胞内の染色体により調節されているが、染色体の末端には、ちょうど靴ひもの両端のほころび防止用のセルチップのような"キャップ"であるテロメアが存在し、細胞分裂ごとに短縮して、最終的にこれが消滅したときに細胞は死滅する。テロメアが短いと、細胞が分裂できる回数も少なくなる。
研究責任者のLaufs教授らが今回の臨床研究に先立って実施したマウスの実験では、テロメアを安定化する蛋白質が運動によって影響を受けることが示された。さらに、細胞は劣化とプログラム死から保護されていたことから、運動はテロメア長の調節以外にも細胞に対し重要な機能を発揮していることが明らかになった。
加齢によるテロメア損失が少ない
今回の臨床研究では、まず、陸上競技ドイツ代表チームのプロ走者を、若齢群32例(平均年齢20歳、1週間の平均走行距離約73km)と、若いときから持久運動を継続している中年群(平均年齢51歳、1週間の平均走行距離約80km)に分類してフィットネスレベルを比較。さらに、これら2群と年齢を一致させ、定期的な運動をしていない健康な非喫煙者2群(対照群)とも比較した。
その結果、プロ走者では定期的な運動をしていない健康人と比べ、フィットネスレベルが高く、安静時の心拍数と血圧、BMIが低く、脂質プロフィールが良好であった。
血球中のテロメアを調べたところ、若年群、中年群ともに、対照群に比べテロメラーゼが活性化していた。また中年群では、年齢を一致させた対照群と比べて、テロメアが長く、損失が少ないことがわかった。
加齢に伴う影響が運動で減少
Laufs教授は今回の結果について「長期の運動トレーニングはテロメラーゼを活性化し、ヒト白血球におけるテロメアの短縮化を抑制する。そのため、持久力トレーニングを数十年行ってきたプロスポーツ選手では、加齢によるテロメアの損失度が低かった」と説明。さらに、「今回の結果は、運動に老化予防効果があることを直接示すエビデンスで、その根底には、こうした分子レベルの原理があることがわかった」と述べている。
同教授は「運動による血管壁保護効果に関して、分子レベルで理解を深めることができた。加齢に伴う疾患の影響を運動トレーニングにより減少できる可能性がある」と強調している。
今回の研究はドイツ研究協会(DFG)と同大学の助成を受けた。
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