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オペラと薬学

For P Club を主催していた時に、“For P Club”とはなんぞやと説明するページで、歌劇「イーゴリ公」の『ダッタン人の踊り』の踊りを BGM にしていた。
オペラに興味があった訳じゃなく、この作曲者ボロディンが薬学博士だったことから、親しみを持っていたので、その曲を使っただけだった。


薬学部に行っていれば、酒石酸 (tartaric acid) の名前を聞いたこと無いヤツはいないだろう。この酒石は、ワインを樽に貯蔵した時に、そこの方に溜まる“オリ”の主成分で、重酒石酸カリウムの結晶だ。

この結晶が燃える性質があることから、地獄の燃える炎が連想されるとして、ギリシャ神話、ハデス神の仕切る冥界の中の地獄(タルタロス)から命名されたのは、有名だ?ちなみに、歯石の事を英語で Tartar (ターター) と呼ぶが、これもぶどう酒の樽の中の酒石みたいだとして名付けられたそうだ。


13世紀にモンゴル帝国がヨーロッパを攻略した時、その強さと狂暴さが地獄 (タルタロス : tartaros) から解き放たれた悪人の様だということで、Tartar (タタール族、ダッタン人) とヨーロッパの人達に呼ばれたそうだ。このタタール人が好んで食べた“牛の生の挽肉に玉ねぎや卵黄を混ぜた”のがタルタルステーキで、タルタルソースもタタール族のソースという意味らしい。

はたして、ボロディンはダッタン人と酒石酸が同じ語源だったと知っていたのだろうか??


オペラにまで触手を伸ばすことは今は考えてないが、こんな形で薬学と共通点を見つけたりすると、興味が湧いてくる。ただ、私に似合うのは、オペラというよりはオペレッタだろうなぁ。

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2005年05月14日 17:09に投稿されたエントリーのページです。

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