« 『神は妄想である』 | メイン | ツェッペリン再結成!ツアーも検討中 »

『カビの多い家によってうつ病になる可能性』と『キリストの柩』

20070908_JESUS_CHRIST.jpg今朝から、図書館で借りた『キリストの柩』を読み出した。

「あなたは、イエスが実在の人物だと思いますか?」と聞かれても、ほとんどの日本人は普段、こんな事考えた事もないから、『えっ!違うの?』っと思うだろう。私もそうだったから、キリスト教圏に生まれ住み、尚且つ狂信的な信者ではないほとんどの人がイエスの存在を否定的に捕らえており、だからこそ“イエスの柩”が発見されて、イエスの実在が証明されるなんてことに、これほどまでに色めき立つんだと言う事がわかった。

日本では、今、歴史の教科書から聖徳太子が“消されて”いる(らしい)。私は実在の人物だと習ったし、聖徳太子の1万円札も知っている世代だから、もし、将来、聖徳太子の柩が発見されても、ビックリ出来ない“側”の人間になるのだろう・・・・、そう、キリスト狂信者のように。


とても良く当る占い師がいるという。その人が言うには、『4回もピタリと当てた』と。この人は占い自体には眉に唾をつけてみている人なのだが、4回もピタリと当てられると・・・と。

だが、事実はこうだろう。“占いに外れた人はもう行かない”である。つまり、最初にこの占い師のところに10,000人が訪れた。仮に半分が当り半分が外れるとする。当った半分は再度訪れ、また半分に、その半分がまた訪れさらに半分が当り・・・・。当る確率はもっと低いだろうけど、4回連続はありえない事ではない。


カビの多い家でうつ病が多い・・・・ってのは、なんとなく、この4回連続の占いに似ている。同じデータを使って、『鬱傾向の遺伝的素因保持者の住む家にはカビが生えやすい』という結論を導く事も出来るのだから。

また、カビの多い家に鬱ではない人を住まわせて鬱を発症するかどうかの試験を行ったとしても、鬱傾向の遺伝的素因保持者じゃない人にとって、カビの多い場所で生活する事自体がストレスとなり、鬱になってもおかしくないから、カビの中の鬱を誘発する成分だけを抽出して投与するなりしないと、カビが独立した危険因子なんていう事は不可能だ。もっとも、カビの中の鬱を誘発する成分なんてのも存在するかどうかもわからないしね。


結果から原因を探るのは、現代に存在する結果から過去の事実を描き出そうとする行為に似ているとも言える。すなわち、現代において現在進行形の事象まで正確に記述できないのに、現代にあるものから“歴史”を正確に描くなんてのは“不可能”だと。

たとえ柩が発見されても、その柩に納められた人が聖書にかかれているイエスの行動を取った人かどうかの証明にはならない訳で、イエスは実在しても何もしない神輿だったかもしれないという事までは否定できる材料にはならないしね。


しかし、そんな事を言っていては、ロマンもへったくれもない。(サイエンスにロマンは必要ないばかりか、有害だ。この論文は“カビと鬱”の因果関係については丁寧に書いてはいるが“印象”を植え付けた事は否めない。研究にはロマンというモチベーションが必要なのはわかるけど、功名心にかられての・・・はイケナイ)

大澤 武男著『コンスタンティヌス ユーロの夜明け』に★4つを付けたのは、眉に唾を付ける暇を与えないくらい、小説の出だしから惹きつけられるものがあったからだ。

そもそも、イエスの時代にはローマがあった訳で、キリスト者を弾圧したり崇めたりと忙しかったそのローマの資料にイエス個人の記述が一つも残されていないっていうのも変な話なのだが、そんな事と歴史小説の面白さとは、全く関係ない訳だ。

コンスタンティヌスが囚われの若い頃、大恋愛のすえにクリスプス生まれたなんて書き方は、登場人物に命を吹き込んでくれるわけだ。そのコンスタンティヌスがクリスプスを殺してしまう事実を(真実かどうかは定かではないが)違和感の無い理由でまとめられるのも生き生きと描かれているからだろう。


この『キリストの柩』は読み始めたばかりだが、イエスが実在してようとしてまいと、またイエスが聖書の記述どおりの行動をしたにせよしなかったにせよ、そんなことは超越して面白そうな予感がする。

カビの多い家によってうつ病になる可能性

提供:WebMD

湿気やカビの多い家に住む人にうつ病が特に多い可能性

Miranda Hitti
WebMD Medical News

Reviewed By Louise Chang, MD

【8月29日】住まいのカビとうつ病に関する新しい研究によれば、湿気やカビの多い家に住むことによってうつ状態になる可能性があるという。

研究者らは、カビの多い家がうつ病の原因であるとまでは言っていない。しかし、この問題に関するさらなる研究が必要な理由を見出している。

この研究は、欧州8都市(フランス、ドイツ、ハンガリー、スロバキア、ポルトガル、イタリア、スイス、リトアニア)の約3,000軒の家に住む成人5,800名を対象とした。

被験者は、過去2週間のうつ症状に関する問診表への記入を行い、被験者の9%がうつ状態と判定されたとEdmond Shenassa, ScDらは報告している。

また、研究者らは被験者の家を訪問し、住居内のカビと湿度を計測し、被験者に自分の家が「管理が行き届いた状態である」と感じるかどうかを尋ねた。半数以上の被験者(57%)の住居は、カビや湿気が多い家ではなかった。


社会・経済的地位ではこの結果を完全に説明できない

「うつ病に明らかに関与しうる要因(雇用状況や過密等)について統計的に考慮したところ、あらゆる関連が消失するだろうとわれわれは考えた」とShenassa博士は述べた。同博士はブラウン大学医学部地域医療部門(ロードアイランド州プロビデンス)に勤務している。

「しかし、事実はまったく逆であった。うつ病と湿気、カビの多い家への居住との間に確固たる関連が認められた」とShenassa博士は述べる。

この研究では、住宅のカビがうつ病の原因となることは証明されていない。研究者らは考えられるあらゆるうつ病の危険因子をコントロールできなかった。そして、うつ病と住宅のカビのどちらが先なのかを証明できなかった。

「この研究で明らかになったことは、心の健康を含む健康の指標としての住居の重要性である」とShenassa博士は述べる。


本研究は『American Journal of Public Health』10月号に掲載される。

Shenassa, E. American Journal of Public Health, October 2007; vol 97. News release, Brown University.

(C)2007 WebMD Inc. All rights reserved.

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.marinn.org/mt_337/mt-tb.cgi/547

コメントを投稿

(いままで、ここでコメントしたことがないときは、コメントを表示する前にこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。)

About

2007年09月08日 11:40に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「『神は妄想である』」です。

次の投稿は「ツェッペリン再結成!ツアーも検討中」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 3.37