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実存主義

200503_sartre.jpg実存主義という言葉を知ってるでしょうか?


今、臨床実習で薬学生を預かっているのだが、いろいろと“薬剤師”や“薬局”を説明するおりに触れ、昔ぁ~し触れた事のある“実存主義”というものを思い出してしまった。 
 
 
その“昔ぁ~し”というのは高校生の頃のことである。たぶん2年生の時だ。倫理の授業での課題だったと記憶してるが、私は“サルトル”を選んでレポートを書いた。

なんで、サルトルなのか?

♪ソソソォクラテスかプラトンか?ニニニィ~チェかサルトルか?みぃ~んな悩んで大きくなったぁ♪って、野坂昭如が歌って踊ってた当時の人間ですから、、、、

---サルトルぅ?なんか知ってるとカッコイイなぁ---

とまぁ、それだけの理由でその人物を選んだ訳だが、別に誰でも良かった。
サルトルに付いて書いてある新書を買い込んで、読んでみると、、、

---さっぱりわからない---

これまた名前だけは知っていたヴォーボワールと契約結婚(だったか?)したところくらいしか印象に残らない。

---哲学は俺にはだめだな---

結局、授業の課題はクリア出来なかった・・・・・との記憶すらない。

それが突然思い出したのは、旧約聖書についての解説本を読んだ後だったからだろう(実存主義もいっぱいあって、サルトルもその一人だと知ったのもこの時)。

知らない人の為に“実存主義”を簡単(私流)に説明すると、刀。
刀は、まず“人を切る為の武器”という定義がありそして“刀”が存在している。
刀があって『これって何に使うもの?』とはならない。

サルトルの時代の哲学者達は考えた。

『じゃ、人間ってなんだ?』
人間は、まず『こうあるべき』って定義がある訳じゃ無くって、まず、存在する。その存在の意味は後から付いてくる。
たとえば、泥棒はまず人間であるが、盗みを働いて初めて“泥棒”と定義される。

サルトルは、声高にこのことすなわち実存主義を唱えたのだ。

---それがどうかしたか??---

高校生の頃、意味が解らなかった理由の一つに、『何を当たり前のこといってんだろう』があった。ところが、今、旧約聖書、新約聖書の世界観を知るに至り、なるほど、実存主義を唱えるのは、勇気が要ることで、民衆にショックを与えたことが解った。

サルトルはフランス人だ。
そもそも、フランスはフランク王国の末裔だ。(本園さんからの受け売り)フランク王国を作ったのはゲルマン人らしいが、民衆はケルト人がほとんどを占め(車雑誌でフランス車の味を噛み締める為のウンチクから)、そのため、宗教はキリスト教だ。


キリスト教(ユダヤ教、イスラム教でも)では人間は、、、

---まず、神が創った---

となっている。つまり、定義が先にある。人間とは『これこれこういうもので・・・』と。人間は“刀”みたいなものだ。とキリスト教(ユダヤ教、イスラム教でも)世界の人々は何も疑わずに思い込んでいる。

セントラル・ドグマだ。

それが『人間は神が定義したものじゃなくって、まず、人間ありきなんだ』と叫んだのだから、考えが新鮮だったことは想像に難く無い。(神の存在を意識しない日本人には、理解し難いのも事実)
 
 
 
閑話休題。

教えるという行為は、自分自身の中にあるものを改めて整理できるものである。

医療における薬剤師の存在意義、行う行為の意味などを問ううちに、『はじめに定義があって物事(薬剤師の仕事)が存在するんじゃなくて、まず物事(薬剤師の仕事)が存在し、その定義は後から付いてくる事が望ましい』という事に収束したのだった。自分の中で。

しかし、大上段にかまえて、薬剤師の意味・意義を定義したみたものの、いきなり(学生さんに)言ってもこれも良く解らんだろう!

じゃ、“薬情を使って服薬指導する”ってゆー仕事があるからこれを覚えるんじゃなくって、患者さんが間違いなく、心配なく、安心して服薬できるようにする為に“薬情を使って服薬指導する”仕事が出来上がったという説明を考え付いて、一件落着。


これぞ、名付けて、薬剤師実存主義。カッコイイ!と勝手に悦に入っている。
でも、、、当たり前すぎる。周り回って色々考えた結果が、当たり前のこと。

---で、何が言いたいんですか?---

私は、主義・主張を打って民衆にショックを与えられるの器ではなさそうだ。
(。_゜)☆\(ーー;)バキッ

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2005年03月29日 21:45に投稿されたエントリーのページです。

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