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カウントダウン開始 --- シミジミと。

『医薬品の処方が各個人の薬物代謝能や薬物標的分子の応答性の差異を生じる要因(遺伝子多型)を考慮せずに行われていた』ことが驚きとなる日が、もう、そこまで来ています。

Office Oh!NO のテーマというか、サブタイトルというか、私からのメッセージというか・・・。


今だからこそ、って言う事じゃないんだけど、、、たまたま、目に付いた記事に思いが・・・・・。

ロシュ・ダイアグノスティックスのプレスリリースによると、シトクロムP450の遺伝子型調べるDNAチップの臨床試験を年内に3件開始するという。


本当に、時代は、もうすぐそこまで来ているなぁ!!って、カウントダウンが開始されたみたいで、感慨深い。

ロシュと言えば、すぐに思い出すのが“PCR法”の開発者が所属している会社ということだ。やっぱり、遺伝子関係は強いのかなぁ!って単純に思ってしまう。
 
 
 
ある時期(約一月間)、とある場所に仕事のお手伝いをしに行っていた事がある。そこに、たまたま、日本で一番入学が難しい大学薬学部の博士課程の学生さんが研究に来ていて、私も興味津々でぺちゃくちゃと。。。。その学生さんの研究テーマは、たしか遺伝子診断キットに用いる遺伝子を釣り上げる為のプローブの作製だったと記憶している。

で、将来、何するの?と聞いたら、ロシュに行くと。そこで遺伝子の研究を続けるんだと言っていた。

やっぱり、遺伝子やるならロシュなのだと。
 
 
 
以前、WebMaster's impressions に『危険・・・?』(2001/05/07)と題して、日本の医療費(国民の血税)からも莫大な額が海外に流れているという事を書いた。

医療における知的所有権のほとんどが欧米に独占されている事実に、日本に金が落ちるようにしなきゃ(日本の研究者が頑張らなくっちゃ)、日本の将来、真っ暗闇よ~って内容だ。この延長線上に、優秀な研究者を優遇せよ!とか、優秀な人材には手厚い待遇を!との考えに至る訳だ。

結果の平等を求める、共産主義的な民族である日本人には、難しいのかもしれないが、そんな事をやっていると、優秀な人は海外(外資系企業)に行くだけだ。“頭脳”が海外に流出してしまうのを目の当たりにしている私には、他人事には感じられない。
 
 
 
共産主義国には宗教は存在しない。その無宗教なところも日本に似ている。資本主義はキリスト教から出発しているということを、今一度、再確認したほうが良い。

日本人は“資本主義”を誤解している。たぶん、『自分が得するために競争的に努力する。』って思っている人がほとんどだと思う。

---ちがうんだなぁ---

受け売りなんだけど、資本主義は、Justice and Utility という形而上理念の現実型、実践型だ。巨大資本を獲得できる優秀な人間が頑張って、「ひとまず」たくさん利益を得る。

その次に、その利益を弱者に配分するのが資本主義の基底にあるキリスト教の精神なのだ。
(マックス・ウェーバー著「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」より。注:1)


でも、日本人は、キリスト教の精神(ってゆーか宗教)が無いから、結局、『自分が得するために競争的に努力する。』だけになっちゃうのかもね。

日本の偉い人達は、そういう事だと、とっくに知っていたので、取り敢えず目に見える形で“平等”を目指したのかもね。
 
 
 
今回の WebMaster's impressions は、ほんとに、雑感だなぁと、思う。ほとんどの場合、書き始める時には最後の一言が決まっている事が多いからだ。

しかし、今回のは、書き出す時には、『シミジミ』しかなく、思い付きが思い出に到達して、別な思い付きを呼び・・・、ほとんど脈絡が無い。。。たまには良いかっ!


注1::論文書く時の、リファレンスの孫引きひ、孫引きのようなもので、自分で読み切って主旨を得た訳じゃないので、偉そうにしてゴメンナサイ。

■このエントリーに対するコメント

Re:カウントダウン開始 --- シミジミと。

投稿者:ねお (2005/07/13(Wed) 00:59:44)

こんばんは。また寄らせていただきました。

・・・(笑)そうですね、たしかに頭脳の海外流出は止らないかもしれません。理系の皆さんのお話を伺っていると、論文も英文でなければ意味をなさなくなった、と聞きます。資源の乏しい我が国にとって、これ、けっこう恐ろしいことなんですが、大野様のように危機感を持ってらっしゃる方はまだ少ないようです。

113番目の元素が発見(理研・日本発)されても、HIVの細胞内物理的封じ込め法が開発(熊本大・日本発)されても、レッサーパンダが立つことのほうが重要(笑)なのが、我が国マスコミの現状です。
その一端を担う私としても責任は免れませんし、歯がゆい思いは常にあります。

一般人にとっての科学。その成果。価値。そういったものをもっと魅力ある手法で伝えていけるよう、私たちマスコミ人も頑張っていきます。
物理的報酬ももちろんですが心理的な、、、正当な賞賛を受ける権利も、研究者のモチベーションにつながると思いますので。

・・・駄文,失礼したしました。

追伸  知人がこぼしておりました。「PCRに使うロシュの酵素が高いのよ」と。


『Re:カウントダウン --- ねおさんこんにちは。』

投稿者:WebMaster (2005/07/13(Wed) 09:31:16)

ねお さん、こんにちは。

そうなんですよね。・・・正当な賞賛を受ける・・・、まったくその通りだと思います。日本では、研究者に対する評価が低すぎる事も危惧しております。欧米の大衆が研究者を尊敬している環境とはかけ離れていますからね。

・・・レッサーパンダ、、心中、お察し申し上げます。(笑)マスコミにポピュリスムが避けて通れないのは、我々が患者さんに迎合するのと、相通ずるものを感じてしまいます。(医療のなかで薬剤師の立場は弱いです。自分が正しいと思っても、言うなりになることが少なからずあります。)


ところで、私、仕事柄(職責上?)製薬メーカーのMRさんの訪問を良く受けます。
日本のメーカーさんと“マジ”な話になると、大抵、『世界中にパテントをばら撒けるような医薬品を開発せよ』ってことで、熱く(笑)語ってしまいます。

今になって、自分が開発できる環境にいたらなァ・・・・なんて、プロフィールにも書いちゃってますが、けっこう“マジ”なのです。半分は“知的好奇心”なんですけどね。

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2005年07月11日 20:12に投稿されたエントリーのページです。

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