こんなタイトルと写真で“釣りをしたい”訳じゃ無いんだけど、、、、いろいろと“おもしろいなぁ”って思ったので、エントリーを追加してみた。
何が面白いのかって、長生きが“是”であり“善”で、諸臓器の機能低下が“否”であり“悪”ってな具合に、アプリオリに考える国民性がだ。
どうして?長生きし、老化しない事だけが、人間にとって良い事になってしまったんだろう?
昔は、長生きに不老と不死がセットだった筈だ。
いつのまにか、長生きと不老が一人歩きして、不死は忘れ去られている。叶わぬ夢だから、無視しているとも感じられるけど、それを暗黙のうちに口にしない事がルールになり、《赤信号をみんなで渡れば怖くない》方式で、死に対する恐怖から逃れているようにも感じる。
『そんなこたぁ、わかってんだよ』って御仁もいらっしゃるだろうけど、マスコミや他のメディアで公式に(公的に)言うのは『長生きしても病院のベッドの上じゃ・・・・』と遠慮勝ちに、曖昧に、ぼかして表現するのが精一杯だ。
ひとつ、例を挙げて・・・、下はあるサイトで取り上げられていたものだ。
一億総健康オタクの日本人には、全く違和感無く受け入れられる医学情報かもしれないが、こんな事が 医学上の news となるのは、精神機能の衰えをアプリオリに“否”とするからに他ならない。マスコミも大衆の考えを知っている訳だ。
■老人の高血圧にはやっぱりご注意!精神機能の衰えが早まりやすい
高齢者の精神機能の衰えは、高血圧との関係が深いことを見つけた研究が、雑誌「神経心理学」に発表された。
この研究では、高齢の男性357人の医療記録と、彼らに神経心理学的なテストをやらせた結果を詳しく調べた。人種的にはほとんどが白人だった。
この人たちは、過去3年間、血圧に大きな変化はなく、過去30年間、加齢に関する長期の研究に参加していた。その結果、年を取るとともに、神経心理学テストの成績が年々下がっていたが、血圧が高い人は、血圧が正常な人と比べると、その下がり方が大きかった。
とくに、「よどみなく話をする能力」(ある分野のテーマを与えて、自分で言葉をさがしながら話をさせるテスト)や、「短期の記憶力」(言葉をいくつかリストアップしてから、そのすぐあとで、いくつ思い出させるかを見るテスト)で、高血圧の老人の成績は、加齢とともに大きく下がっていた。
しかし、人間、誰でも死ぬ。
青年の頃のような【精神機能を保持したまま】で肉体は朽ち果てていくのと、【適当に精神機能の衰えること】で生への執着が和らぎ、死を迎え入れられる状態になっていく事を比べたら、どちらが残酷だろうか?
【精神機能の衰え】が“老化”の一環だとしたら、この方が自然だと思う。
まず、不死が可能なら、不老に意味が生じる訳だ。だって、ヨボヨボになっても死ねないんじゃ“タルタロス”のようなものだからね。不老=長生きならば、体の不具合を意識しないで生きていく事(=健康)にも意味が生じる。
余談だが、こんな商売を長く続けていると、もう一つ面白い事が見えてくる。
それは、ほとんどの人が【健康=検査結果に異常が無い】と思っている事だ。指摘してあげると「ああ、その通りね」となるんだけどね。皆さん、自身で健康の定義も出来ないのに『健康、健康』と騒いでいる(笑)。
先人達が考えた“不老不死”の願いは、現代に妙な形で残ってしまった。
多分、先人達は体の不具合を意識しないで生きていく事(=健康)から始って“不老不死”の考えに辿り着いたんだと思うけど、現代人はその理想の一部だけを取り入れてしまったために、矛盾にもがき苦しむ事になったのだろう。
日本以外の国では“宗教”が、この問題解決に一役買っている(一役どころじゃないかもしれないが、外国人の友達がいないので実感としてわからない)。
閑話休題
以上は、高血圧治療が、100%(本当に)【精神機能の衰え】を抑止できるとの立場から考察したものだが、実は、これが、統計学上は有意な差でも、実際には意味の無い“効果”である事は明白なので、これ以上続ける事は、無益な理論を展開する事になってしまうので「止め止め」である。
普段の私は、医学に100%を求める立場だが、それは詭弁と偽善の塊(エビデンス)を用いて、病気を作る事(患者=お客増)に利用されているからであり、それを根拠に降圧剤を飲めと言わないのなら、医療に100%を求めるどころか、患者の気持ちが満足しさえすれば良いと思っている。
エビデンス好きなアメリカ人は、裁判の為だけに利用している訳だが、日本人はこんな事も知らずに、エビデンスを有り難がっている。アメリカ医療界も日本と同じように、患者の幸せ=病気を治す事だと勘違いして、突っ走っているのだが、患者の側に、医療を受ける・受けないの判断をする意志が明確なので、バランスが取れている。
だから、逆に、医療提供側が、自分の信念で突っ走る事が赦されるし、肯定される。
日本人は、言われた通りにするから、、、、、、正直言って、困っちゃう。騙されやすくって・・・・・。
ところで、オリンピック出場に“年齢制限”をかけている理由が『医学的に言って』などとインチキ臭いのは、どうにかして欲しい。何人たりとも反論できない(と思い込んでいる)“医学的な見地”などの“水戸黄門の印篭”を所かまわず振りかざす行為は、反則だろう。しかも、医学的と言っておきながら、オリンピック以外は“出場に年齢制限が無い”ことからも、その理由のインチキぶりが証明される。
出場の条件に理由なんぞは要らない。一言「キマリだから」でいいのだ。全員が同じ条件で出場の可否が決まるのだからね。日本じゃ中学生が高校野球に出られない事に理由を求める人がいないのと同じ事。
こんな時にも、物分かりの良い人間を演じて『日本だけのわがままで、出場年齢制限の変更は・・・・』なんて、、、日本人、、、悲しすぎる。
ってなことで、『医学的な○○』を論破して、マオちゃんが出場できない鬱憤を晴らしただけのエントリーなのでした。。ワハハハハ。
■このエントリーに対するコメント
『Re:老人の高血圧にはやっぱりご注意!』投稿者:ねお (2005/12/28(Wed) 00:27:15)
大野様、こんばんは。
「中学生が高校野球に出られない・・・」これ、いい例えですね。感動しました。
私見ですが、「死の救済」はやはり宗教の仕事なのかもしれませんね。
ので、日本では「自分でなんとかするほかない」。。そのうち宗教塾のようなものが流行るのではないか、と思っています。
各宗、各派の要点だけを整理した、ようするにカタログ化現象。「やっぱオレは○○宗だなぁ」とか「××教のほうが教会がお洒落だし、天国行きの可能性高いし」とかいったような会話が、いずれ聞こえてくるかもしれません。
『Re:老人の高血圧にはやっぱりご注意!』投稿者:WebMaster (2005/12/28(Wed) 10:34:05)
ねお さん、こんにちは。
いつも、コメントありがとうございます。
・・・そのうち宗教塾のようなものが流行るのではないか、と思っています私もそれ、賛成です。何故か?日本人って宗教を毛嫌いする人、多いですよね。壷に100万円とか、騙されてお金を毟り取られるイメージが先行してるせいでしょうか?、、、、宗教を敵視するんなら尚更“無視”するんじゃなく“理解”した方が良いんじゃないかと思うんですけどね。
ところで、知ってビックリだったのは、十二使徒(ユダは除いて、パウロを加える)達が布教していた頃のキリスト教が、まるで“オウム真理教”みたいだった事。個人の財産を全て教会に差し出さず、こっそり半分隠し持っていた人は、光ビームで焼かれて死んじゃうんですからね・・・。なにより、知らない事の恐ろしさを痛感した体験でした(笑)。