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亀田兄弟と大腸菌の片利共生ストラテジー

大腸菌の片利共生ストラテジーは、他の腸内細菌にも言える事なのか??

すんげぇ論文が Science 誌に掲載された。

昨日、NHK スペシャルでやっていた『黄教授「ES細胞論文ねつ造」』でも然り、編集者は『実験データの捏造は見破れない。(研究者の)倫理観に頼るしかない』と言っていたが、この論文はどうなのだろうか?

大腸菌は早くからゲノムシーケンスが解析されていたにも関わらず、今頃?になって、こんなにビックリの新発見が飛び出すなんて・・・・・。

というわけで、とにかく、紹介しよう。

細菌による奇襲攻撃(Bacterial Sneak Attack)

Science August 11, 2006, Vol.313

大腸菌において、ゲノム・アイランドに機能的な非リボソーム性のペプチド・ポリケチド合成酵素(pks)の遺伝子クラスタが発見されたが、これは感染した宿主細胞DNAにDNAの二重鎖切断を引き起こし、次には有糸分裂を妨害する。

Nougayredeたちは、このpksアイランドが、共生する大腸菌系統にひろく分布しており、プロバイオティック薬剤として利用されている系統においても発見されるということを見出した(p. 848; またHayashiによる展望記事参照のこと)。

この遺伝毒性効果は細菌によって開拓され、細胞周期をブロックすることによって、腸管上皮の更新速度をゆっくりにしている。つまり、病原性と片利共生のこの関係は、想定されていたよりはずっと複雑である可能性がある。

こうした知見は、大腸癌の発生における微生物の役割についての手掛かりを与えてくれるかもしれない。


これ読んで、結構、興奮してしまった私、ふと、昨日の NHK スペシャルを思い出してしまったのは、多分“亀田効果”だと思う。

Science 誌に投稿しても掲載される確率は7%!掲載されれば一流の研究者の仲間入りだ。功名心に駆られ、データを捏造してしまうのも無理からぬ事だといえる。黄教授の場合は、細胞自体、存在しなかったのにも関わらず・・・・ってことだけど、大腸菌の場合は、だれでも追試できる内容だから、捏造は有り得ないとしてもである。

私の中では、、、


---亀田兄弟、おそるべし---


である。疑わなくてもいいものまで疑ってしまうのは、私の職業柄は良い事なんだけど、疑心暗鬼にまでなりそうで、なんだか、ちょっと、亀田兄弟に逆恨みの気持ちまで芽生えて来ている。(情けないけど。とほほ)

功名心といえば、『脳の中の幽霊 ふたたび』を今朝から読み出しているわけだが、この本の始めの方で“功名心”に触れている部分がある。そして、功名心の本体は、依然として謎に包まれているそうだ。

私にも、扁桃体が関与している事は、なんとなく想像付くのだけれど、黄教授や日本の大学教授達が連発している“八百長”の原動力は、一体、何処から来るものなんだろう??

八百長といえば、インドネシア(だったかな?)では、誰も知らない選手とのカードは亀田大樹の勝ち以外は有り得ない。昨日の試合を見なかったのは、言うまでもない。
 
 
 
閑話休題

私が、この論文にビックリさせられたのは、、、

腸管の上皮細胞は生活サイクルが短く、1日~数日で入れ替わっている事が知られている。これまでは、この時間的なサイクルはヒトの遺伝子によって制御されていると考えられていたわけだ。
ウイルスならヒトの遺伝子に影響を与える事は知っていたし、ウイルスと遺伝子の境は曖昧だし、今となってみれば『そういうもんだ』とアプリオリに近い感覚で“感じて”いる訳だけど、まさか、細菌までもが、ヒトの遺伝子に影響を与えているとは、思いもよらなかったからだ。

とすると、当然、他の腸内細菌はどうなのよ?って事になる。

医療漬けによる世界一の長寿国日本のヒト腸内フローラと、医療なんて殆ど受けないで長寿のルーマニアのヒト腸内フローラは違うと聞いている。

当然なんだけど、大腸菌だけでなく小腸に住んでいる細菌達も、なにかしらヒト細胞の遺伝子の制御に関係しているのかもしれない。大きな外科手術後、静脈栄養のみで経腸栄養を絶つと腸管粘膜が萎縮するのは、栄養吸収する必要が無くなって腸の機能が“負の適応”をしてしまっただけでなく、腸管粘膜の維持に細菌の遺伝子制御が必要だったからではないのか?

もっと、過激に想像してみれば、アトピー性皮膚炎患児の皮膚にはブドウ球菌が多いわけだが、ヒトの常在菌すべてが、ヒト細胞の遺伝子発現に関係していると考えれば・・・・。(学者じゃない私はサイエンスで遊んでも許されるから、どんなに想像力を逞しくしてもイイのだ!パラサイト・イヴみたいに、、、、と思ってたら、ピーター・ブライアン・メダワーが『科学は本質的に真実かもしれないものへの想像力豊かな旅』って言ってたらしい。さすが、ノーベル賞学者の言うことには重みがあるなぁ!)
 
 
 
p.s.本日のエントリー、亀田兄弟と大腸菌の片利共生ストラテジーには何の関係も無いのだけど、私の中では、以上のように繋がってしまったので、こんなタイトルにしてみた。

そして、謝らなければならない。『ゴメンナサイ!』。タイトルで釣っているのは、想像の通りである。亀田兄弟ネタでは1日1000件のアクセスがある。この快感は忘れられない。これも私の中の“亀田効果”の一つなのである。(もう、やめようと思いつつ、禁断の果実【亀田兄弟】を知ってしまった私・・・もう、元に戻れないのだろうか??)

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2006年08月21日 12:05に投稿されたエントリーのページです。

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