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タミフル騒動では、、、

20070323_ambivalent.jpgなんか、スッキリしない。頓珍漢な連中による頓珍漢な大騒ぎ自体は腹立たしいのだが、でも、そのおかげで、結果的に良い方向に向かっているという、ambivalent な状態にいるからだと思う。
 
 
 
今朝、ズームイン・スーパーで辛坊さんが、良い事を言った。『わかんないなら、わかんないって言えよ』。ほんとに、その通りである。でも、、、、、

やっぱり、番組作りしてるなぁって感じる。

この辛坊さんの発言は、バード羽鳥の『・・という事は、因果関係があったという事で、先の件でこのような措置を取っていれば、今回の悲劇は避けられた・・・』という解釈を諌める形で為されたものだからだ。

漫才に喩えるなら、バードが“ボケ”で辛坊さんが“突っ込み”の役を演じた事になる。

薬害被害者の会の方達は、『疑わしきは罰せよ』だから、『じゃ、タミフルと因果関係があるんじゃないかっ』と短絡的に結び付ける訳だが、辛坊さんがこれを諌める形じゃ、チョットまずい。

そこで、バードが『今までの発表を覆したんじゃ、因果関係がありってことなのか!』と呆けるのだが、、、、この辺に、番組作りの意図を感じちゃうのだ。

そのおかげで、一般大衆に対しても、必ずしも『逆は真なり』って訳じゃないんだよ!って事が伝わったので、これはこれで良いのだが・・・、この『わかんないなら、わかんないって言えよ』っていう意味が、どの程度まで伝わったのか?が気になってくる。要するに、どんなに詳しく調査・研究しても、『わからないものはわからない』って事があるってことで、調査が甘いからじゃないんだよって事が伝わったのか??(辛坊さんも自分で言ってる言葉の意味の大きさを理解していたのか??)
 
 
 
“蛙の面に小便”をひっかけた後、たまたま、具合悪くなったとしても、本当に具合悪くなった原因が“蛙の面に小便”だとは誰も思わない(小さい頃、ちんちんが曲がるっていわれた)。しかし、、、この原因に当たる行為が、もう少し“科学的”だったとしてら(この場合は薬を飲む事)、『もしかしたら、それが原因なんじゃ?』って疑うのが普通だと思う。

この『もう少し“科学的”』っていうのが、曲者だ。普通、この線引きは、いわゆる“常識”として判断するわけだが、この“常識”に明確な定義が無いのはご存知の通り。そして、その常識ってヤツは、人それぞれの知識の量にも依存している。

だから、この辺を絶対的(相対的に対する言葉として)に定義しないまま、この『タミフルと異常行動』の因果関係を議論しても、それは、曖昧さの上にある議論が、どんなに厳格であっても、結局曖昧になってしまうのと同じことで、意味を為さなくなる。

そして、タミフルと異常行動の因果関係は、こういった定義を曖昧にしたままでは、答えは出ない性格の物だ。


例えば、毎日食べるゴハン、これだって食べなきゃ死んじゃうんだから、生理現象に大変な影響を与えているわけだ。普通はこんな事、意識しないけど。

で、タミフル。これ、シアル酸のアナログだ。人間60兆個といわれている細胞全ての表面に“くっ付いている”糖の一種である“シアル酸”の“ソックリさん”って意味。

人間の細胞は、それぞれがバラバラに“生きて”いるんじゃなくって、それぞれが連絡を取り合い、影響しあい生きている。その情報を伝達したり共有したりする道具として、この“シアル酸”をも使っているわけで、そうすると、タミフルみたいな物質を体内に取り込んで『何の影響も無い』なんて、ゴハンの例をみるまでもなく、言える訳が無い。

実際、臨床用量の1000倍をマウスに投与すると、神経症状を引き起こせる。

じゃ、どこまでを“影響無し”にして、どこから“影響あり”にすればいいのか?


言葉を変えれば、毒だって少量なら“薬”として使えるように、要は使い方って事じゃないの?

そうすると、その作用の出方には“個人差”が存在するのが当たり前で、タミフルの副作用だって個人差の範疇かもしれない。ぶっちゃけた話、副作用が出る体質の持ち主だったって事でしょ!って事になっちゃう。『人間、みな平等』じゃなくっちゃ気が済まない人達には、聞き捨てならない結果になっちゃう。
 
 
 
薬を飲んだ時点と、その薬を飲むシチュエーションは、インフルエンザ罹患であり、これが、その神経症状が薬によるものかどうかの判断を、兎に角、難しくしている。

インフルエンザ罹患、すなわち、ウイルスが体内にいるって状況ではシアル酸アナログとの細胞間情報伝達系に対する相互作用も考えられるし、ウイルスによる遺伝子発現誘導もある状況での生理反応やシアル酸アナログの薬理効果の発現を考慮しなくちゃならないし、それに発熱の神経系に与える影響も無視できない。熱が出ていれば、BBB のバリアーとしての機能にも影響が出る事が解っているから、その部位(脳)に達し易くなる訳だし・・・・って訳で。

本来なら、健常人にタミフルを飲ませる試験なくして、因果関係を探るなんて出来ない。

しかし、この薬は、インフルエンザ罹患時にしか服用しない。。。。。そして、誰しもが『インフルエンザ罹患時に服用したらどうなのよ?』って事が知りたい訳で・・・・。でも、この条件を満たすだけの状況で調査・研究しても、答えは出せないのだ。

インフルエンザに罹患している人をすべて調査して、異常行動があったら“黒”とすれば良いのに?って思った人は、蛙の面に小便で“黒”というのと同じ事だと言う事を知った方が良い。これで、タミフルを“有罪”には出来ない。(幼児だけしか調査せず、因果関係なしってした事が問題になってるみたいだが、調査対象を広げたって、50歩100歩だよ。これが解っているから、研究班は調査しなかったわけだもん。)

異常行動の発生が、インフルエンザ罹患時やタミフル服用時以外には“無い”なら、これだけで“有罪”にしても良いのかもしれないけど、人間の異常行動なんて、ご存知の通りだ。結構ある。(結局、ポケモン事件と同じで、DNA = 体質に言及しなくっちゃ、答えは出せない)


結局、薬との因果関係って、これ自体を定義しなくっちゃならなくなる。直接なのか?ワンクッションもツークッションもあってもイイのか?

そして、大衆が“科学的”って感じる線引きをしなくっちゃ、論議もできない事になる(なんせ、“エセ科学”にころっと騙される民族だから)のは、当然の事となる。ゴハン食べる事と蛙の面に小便を引っかける事とタミフルを飲む事は、“常識”では大きな差があるんだけど、生理学的には差は小さくなるんだから。

そして、“常識”では、人は皆平等で、薬の効果は皆に同じように表れるって事だけど、実は、大きな違いがあり、その違いによる悪影響は、人間が持っている“適応力”でマスクされちゃっているため、副作用として“発現しない”だけなのに。

だから、本来なら、『このような遺伝子のタイプの人だけに、タミフルは“要注意”』となる筈なのに、、、、


それらに対する答えを、現代の医学は出す事が出来ない。


だから、『わからない』が正しいのだ。


でも、一般大衆に『答えは“わからない”でした』で通るのだろうか??


そうなると、結局、タミフルを飲みたい人達って、どういう希望があって飲みたいの?って事になっちゃう!インフルエンザは、タミフル飲まなくても治癒するのに、敢えて飲みたいって言う意図は?

飲まなくてもいいんじゃないのか??そんな、恐ろしい薬は!!ってなっちゃう。

このように、“服薬の意義”から論じなければ、タミフル騒動は決着させようもないのでは?だから、真の答えなんて訳が無い。
 
 
 
しかぁ~し、私にとっては、このすったもんだで“タミフル”を使わなくなったら、それはそれで嬉しい。

自然治癒する疾患に薬を服用する事には、大いに抵抗を感じる私としては・・・なのだが、経緯が気に入らない。こういう、センセーショナルな扱い方をマスコミがした事が、、なのだ。

タミフルを飲まなくなる事(全世界の7割を消費している日本人って一体、何者?)の理由が、因果関係もハッキリしない、いわゆる“恐怖心”、新興宗教のアルマゲドンみたいな理由で、行われるのは、大変、よろしくないと思うわけだ。

ちゃんと、理屈(効果が無い事はないけど、貢献度は僅か)を理解して『そんなら、飲まないよ』となって欲しい訳だ。免疫学的には吸入(リレンザ)の方が、優れている(と思う)し。

そして、マスコミは、そのような一般大衆に理由を理解してもらえるような方向で、番組作りをして欲しいのに、結局、今朝のようになってしまう。そんな風にやるんだったら、、、、


---全く、バランスが欠けている---


おいっ、マスコミ!!タミフルでやれんなら、抗生物質でもやれよ!!

イギリスの“爪の垢”すら飲めない体質の日本の厚生労働省に対して、『ウイルス性疾患で抗生物質を使う事を止めさせろ!!』と言ってやれ。

何でもかんでも、抗生物質を飲めば病気が治ると思っている国民と、その圧力に負けて処方しちゃう医師に対してだよ!!
(薬剤師は、何も出来ないし権限も無いから言っても無駄だよ。悲しいけど。こういう騒動があると、自分達の無力感をひしひしと感じちゃう。これもスッキリしない原因なんだよなぁ・・・)

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2007年03月23日 17:18に投稿されたエントリーのページです。

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