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RNAi治療が復活?

Nature 誌によれば、昨年、この雑誌に掲載された論文は、『RNAi による遺伝子治療の将来は真っ暗闇だ』というものばかりだったという。それは、短鎖ヘアピンRNAの大量投与が、マウスのmiRNA経路を崩壊させ、遺伝子発現制御系統に致命的なダメージを与え、致死的な結果がもたらされることが解ったからだと。

しかし Nature vol.449 (7163), (11 Oct 2007) に掲載された新しい研究によれば、『RNA治療をあきらめるのはまだ早い』らしい。別の種類の動物の阻害性RNAである短鎖干渉RNA(siRNA)ならば、マウスに投与しても毒性が現れない可能性があるからだと。


20071012_main.jpgところで、私は『24』を見ていて、つくづく思う。“国家の行方”ってつくづく“遺伝子発現の制御”に似ているなぁと。ジャック・バウアー達の CTU(テロ対策ユニット)の行動が siRNA や miRNA による遺伝子発現制御に見えてくるのだ。

オードリー・レインズ、クロエ・オブライエンら CTU メンバーはもとより、クリストファー・ヘンダーソンや果てはチャールズ・ローガン大統領までもが、それぞれの行動には信念を持っており、そして、その最終目標が“国益”に続いているわけで、それぞれの行動がそれぞれに影響を与え、その結果が、それぞれにとってまた別の影響を及ぼし、全てが特定の個人の意思ではなく、それぞれの意思・行動の総和として“ベクトル”が決まるというところが、まるで、“ホメオ・スタシス”に通ずるなぁと。(生命現象には意思はないけど)

国家ってのは、まるで“生きモノ”のようだ。大人数(国民)の意思の総和が国の意思となるなんて、そんな単純じゃない。国の意思は、別のところに在る。誰も本心を知る由もない。


そんなことを考えながら、、、RNAi治療、『別の種類の動物の siRNA ならば、マウスに投与しても毒性が現れない』なんて、言うほど簡単なもんじゃなく、遺伝子治療自体がそんなに甘いもんじゃないのではないか?と感じるのだが・・・。

うまく言葉に出来ないからもどかしいんだけど、人間の体って、決して機械のようなもんじゃない。(こう言っちゃうと、薄っぺらなんだよなぁ・・・)

政治評論家や訳知り顔の論客たちの言葉が的中した事ないのと同様、人間の病気を医学がどうこうするなんて“ほとんど出来ない”のが真理なんだろうと思う。人間が戦争(闘争)を回避できないようにね。

もう十分解りきっていると思っていた分野でさえ、あたらしい発見があるから、“生命”ってのは、、、、侮ってはいけない。。。。。

細胞:アドレナリン性の炎症

Nature vol.449 (7163), (11 Oct 2007)

マクロファージや好中球のような食作用をもつ血液細胞が、カテコールアミン(ノルアドレナリンやアドレナリン)の重要な産生源であり、急性炎症反応を増強することがあることがわかった。

これは意外な結果である。

外傷や感染に対して体が起こす炎症反応は、体を保護し、損傷前の状態に戻すように仕組まれているが、過剰な炎症反応は組織や器官に重大な傷害を与えることがある。

ラットやマウスの急性肺傷害モデルでの実験により、副腎髄質およびシナプスニューロンに加え、食細胞が、アドレナリン作動系の3番目の構成要素として実際に機能しうるとわかった。

この知見によって、アテローム性動脈硬化、急性虚血性心傷害、急性肺傷害で認められるような望ましくない炎症反応が、ヒトでアドレナリン受容体の遮断によって抑制される可能性がでてきた。

Letters to Nature p.721


ところで、国の舵取りがテレビや新聞を賑わしている今日この頃、民主党は“二大政党時代”を唱えているわけだが、やっぱり、民主党には任せられないっていう事が判明した。(私なりに・・・・)

BTJ ジャーナルの9月号から連載として「科学技術政策を論じよう」ってのが始まった。第一回目は各党の科学技術政策をマニフェストから比較しているのだが、気になる方には読んでいただくとして、御用とお急ぎの向きに私が簡単にまとめると、、、、

・イノベーション
・産学連携
・重点分野
・奨学金
・科学研究費
・学費
・大学
・理科教育
・若手研究者
・女性研究者
・バイオ燃料

自民党が満遍なく政策を網羅しているのに比べ、民主党はこの分野に関してはほとんど触れてもいないという体たらくで、ことごとく反対する共産党の方がよっぽどまし、少なくても“考えている”との事だ。幹部に理系出身者いるはずの民主党なのに科学技術に疎いと言わざるを得ない。。。。と。

もし民主党が政権を取るなら、ワンポイントリリーフで年金問題だけ解決させて、、、ってことなんだろうね。


マニフェストだけで政党の“力”が測れるものでもないし、科学技術の進歩が“是”なのかどうか、また、その恩恵があるのかどうかの予測も難しいのだが、なにも“考えていない”政党に任せるよりは、よっぽどマシだ。

消去法で自民党というのが情けないが、結局、大きな目で見れば“小ざかしい”ことしか出来ない人間の“脳”には限界があり誰がやっても“大きなブレ”はないんだろうと思う。これは、最近、共産主義国家のキューバを見ててもよく分かるしね。

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2007年10月12日 13:06に投稿されたエントリーのページです。

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