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2007年11月 アーカイブ

2007年11月05日

進化に守られ、癌で異変

20071105_chaos.jpgヒトゲノムのドラフトシーケンスを手中に収め、がん遺伝子、癌抑制遺伝子の半分以上を釣り上げたと思い込んでいた我々は、これで、また、混沌に陥ってしまうのだろう。

p53 遺伝子診断保険適応が来年にも実現するわけだが、大喜びしていた人達は、その喜び方を少し“下げた”方がいい。これだけじゃ、予測がつかない事も大いに有り得、がん患者にぬか喜びをさせかねないからだ。

要するに、今、“遺伝子の異常ががんの本態”と言えなくなってしまっており、遺伝子そのものの定義をしなおさなければならない時期にきているといえる。

『第6染色体の○○~○○までのシーケエンスが、○○の遺伝子です』という言い方は間違いではないけれど、その発現には全ゲノムが影響を与えるわけで、その時点での蛋白質(遺伝子の翻訳物)がどれ位の量と範囲で存在するのかは、単純に上流のプロモーター、エンハンサーへの修飾状態だけで規定されるものではないことが、だんだんと解明されつつあるからだ。


すなわち、これ、混沌(カオス)。なんだけれども、その中から生まれる秩序があるわけで、(遺伝子の)表現形は、まさにその“混沌の中の秩序”であると考えなきゃならない時代に突入したと・・・・。

遺伝学 : 進化に守られ、癌で異変

Nature Reviews Cancer 7(11), (Nov 2007)

ゲノムには、ヒトでもマウスでもラットでも一切変わらない領域があり、それに重要な機能があることがうかがえる。新たな試験では、このいわゆる超保存領域(UCR)の発現が変化を来すと、さまざまな癌が生じることが明らかになった。

最近のいくつかの試験からは、古典的な癌遺伝子および腫瘍抑制因子のほか、マイクロRNA(miRNA)にも、癌で果たす役割があることがわかっている。しかし、非コードRNAの種類はこれだけではない。タンパク質をコードしていなくても、ゲノムのほかの多くの部分が発現され、機能的に重要とみられる。UCRは、その一種であり、機能的な重要性がマウスを用いた欠失実験により明らかにされている。

G A Calinらは、正常組織のUCRをマイクロアレイプロファイリングし、転写されたもの、すなわちT-UCRを特定した。定量的PCRおよびノーザンブロット法を用いてさらに詳細に検討したところ、正常リンパ球と慢性リンパ球性白血病細胞との間で発現が有意に異なる特定のT-UCRが2つあった。さらに、T-UCR発現シグネチャによって、多岐にわたる正常細胞と癌細胞とを区別できるかどうかを探った。癌検体133個および対応する正常対照40個のパネルを用いたところ、8~61個のT-UCRシグネチャによって、対応する正常細胞から特異的な癌細胞が識別された。

では、このT-UCRの働きは何であり、発現の変化は癌とどう関連するのだろうか。この著者らはまず、脆弱部位、増幅領域およびヘテロ接合性のない領域など、癌との関係が既に明らかにされている領域と、T-UCRの位置とが相関していることを明らかにした。ある症例では、この領域のタンパク質コード遺伝子に変異が全く認められず、T-UCRの変化が癌感受性を助長するものであることがわかる。次に、いくつかのT-UCRの発現が特定のmiRNAの発現と負の相関関係にあること、いくつかのmiRNA-T-UCR対の間に有意なアンチセンス相補性があることを明らかにし、機能的なつながりを示唆している。上記の相互作用は4例のin vitroレポーター系で確認されており、いくつかはin vivoで機能することが観察されている。

最後にこの著者らは、あるT-UCRの発癌可能性を明らかにしている。結腸癌でのアップレギュレートが最も著明なT-UCRの1つを選択し、短い2本鎖RNAを用いてそれをダウンレギュレートした。これにより増殖は低下し、アポトーシスが増大した。

癌で果たすT-UCRの役割は、まだ探索が始まったばかりで、それが腫瘍形成での役割を担う最新の要素である可能性は低い。ゲノムについてますます詳しいことがわかってくる中で、遺伝学者が機能性の高い要素を見つけるため、癌生物学者は、その多くに癌遺伝子および腫瘍抑制因子としての役割を期待することができる。


さて、この生命現象の秩序を規定する因子の混沌ぶりを見ていると、大連立を画策しそして果てた今この瞬間の日本の政治を想像してしまう。党議党則やマニフェストを遺伝子に喩えれば、それを実現する手段(遺伝子を発現する機構)には、数え切れないほどの“影響(因子)”が働くんだなぁと感じるわけだ。

さて、その当の本人である小沢一郎氏は『もう、疲れたよ』との事らしい。

民主党の枝野議員が『党首失格』と言った事に対して、たいそうご立腹だったらしいが、やっぱり、小沢一郎、私の思った通り、つまんねぇ事(馬鹿な国民を釣るのにちょうど良いエサ)で国民を釣り上げた後に、何かをやらかすつもりだったんだ。

国の為に政治を為さなきゃならないとの思いが、こんなところで証明されるとは・・・。

“国の為”とか言うと“国民の為”じゃないのかなんて短絡的な反応が返ってきそうだが、今の私には、国の為を考える事が回りまわって国民の為になると確信している。何でそうなるのか?っていうめんどくさい説明は省略するが、結局、一人の力では何も出来ない、なるようにしかならないと言う事だけは、確実なことらしい。


私は、大連立は大賛成だ(韻を踏んでみました・・・・って面白くも無いけれど・・・・・これを大政翼賛会とか言っちゃう人は、きっと、風邪は万病の元だから入院して ICU で治療しなきゃならないとか言うんだろうね)。

憲法改正が確実になるという点だけでなく、日本人には似合っていると思うからだ(注1)。というわけで、今回のは小沢氏のシナリオにどっちに転んでもおいしい福田さんが乗ったってのが、実情なんじゃないかな。

連立に失敗したのは少し残念だけど、ねじれ国会が始まってから理想的には混沌からの秩序が芽生える事を期待していたので、すこし回り道になるけれど、魑魅魍魎と老獪を残して日本を考える人たちが自民党から飛び出し、民主党もぶっ壊れて、政界再編ってシナリオにも期待をしていた。今まで小沢氏の事をこき下ろしていたけれど、やっぱり小沢氏は、私の好きな小沢さんだったみたいだ。


でも、なるようにしかならないのは、生命現象に限った事ではないからなぁ!信じるものは救われるってことだよなぁ?!(これからが面白くなりそう・・・・なのか?)


注1)何故なら・・・・

 世界地図のどこかにある8つの美しい無人島に、下記の人々が流れ着いた。

それぞれの国民は男性2名と女子1名の組み合わせであった。

イタリア人、フランス人、ドイツ人、ギリシャ人、イギリス人、日本人、アイルランド人、オーストラリア人。

 一ヶ月後それぞれの島では次のような暮らしをしていた。

1.イタリア人の男性は一人のイタリア人女性をめぐってもう一人の男性を殺してしまい二人で暮らしていた。[女に情熱的なイタリア人]

2.フランス人の男性二人は一人のフランス人女性を共有し、幸せな三角関係で暮らしていた。[愛を求めるフランス人]

3.ドイツ人男性二人は交替でドイツ人女性の相手をしており、きっちり一週間交替のルールを守っていた。[規則好きなドイツ人]

4.ギリシャ人男性二人はねんごろの中になり、残ったギリシャ人女性は炊事洗濯の係を勤めた。[男色好きなギリシャ人]

5.イギリス人男性二人はこのイギリス人女性を正式に紹介してくれる人をずっと待っていた。[気取った礼儀にこだわり融通がきかないイギリス人]

6.日本人男性二人は日本人女性をどう扱ったらよいか、腕時計に付いているファックスを使って東京の本社に指示を仰ぎ、未だにその回答を待っている。[何でも上司の指示で動く日本人]

7.アイルランド人男性二人は島を北アイルランドと南アイルランドの二つに分割し、ウイスキー醸造所をひとつ設立した。この二人は最初のココナツウイスキーを数リットル飲んで以来ずっとボーっとした状態なので、アイルランド人女性とセックスしたのが現実の出来事だったかどうかハッキリしない。しかし二人は この島には少なくともイギリス人が住んでいないので満足している。[酒好きでイギリス人嫌いなアイルランド人]

8.オーストラリア人男性一人がオーストラリア人女性とセックスをして、もう一人のオーストラリア人男性は相手になる羊を島中探し回っている。[羊とセックスをするオーストラリア人]

2007年11月06日

インフルエンザウイルスのヒト体内での増殖因子

20071106_influ_bird.jpg 筑波大、日本女子大並びに協和発酵工業の研究グループは、インフルエンザウイルスRNAをin vitroで複製できる酵母系を開発し、これと酵母遺伝子のノックアウトライブラリーによるスクリーニング系を駆使して、インフルエンザウイルスがヒト体内で増殖するのに必須の宿主因子が、酵母CUS2の哺乳動物ホモログのTat-SF1であり、ウイルスRNA合成促進因子であることを見いだした。

研究詳細はProceedings of the National Academy of Sciences誌電子版(11月第2週)に掲載されるとのこと。
(ニュースと写真のトリは関係ありません)

というわけで、今年もインフルエンザシーズンに突入したわけだが、このニュースを見た時、うかつにも、ろくに調べもせずタミフルに次ぐインフルエンザ治療薬が期待できるのかぁ!!なんてぬか喜びしてしまったのだが、、、、、

The HIV-1 Tat cellular coactivator Tat-SF1 is a general transcription elongation factor

ここを読んでみると、Tat-SF1 は『general transcription elongation factor』だと書いてある。

ってこは、何かい?インフルエンザ治療に、Tat-SF1 機能を阻害する物質を投与したら、、、、ヒトのハウスキーピング遺伝子の発現にも影響しちゃう・・・・つまり人が死んじゃう?!

インフルエンザ specifically じゃなけりゃ使えないじゃん!!

残念!この知見を利用してなんとかならないのか?

もう、タミフル騒動(私の立場では流通の不具合)にはコリゴリだからね。結局、あれって新聞やテレビで“特効薬”扱いしたから患者が欲しがる・・・っていうか、投与経路的にはリレンザの方が“優れている”筈なのに、何故かタミフルの需要が多く、しかも全生産量の7割から8割が日本で“消費”されているという、なんとも情けない医療事情・・・。

そういえば、定期購読している毎日新聞社発行の MMJ の9月号の編集後記を読んだ時もショックを受けたっけ。それは、、、、

聖路加国際病院院長の福井次矢氏の文章なのだが、氏がシンガポール政府がアメリカのデューク大学と共同で設置したメディカルスクール視察に理事長の日野原重明氏と訪れた事に触れながら、『米国医学教育への転換』として日本のメディカルスクール構想に思いをはせているのだが、この中で、オーストラリアでは半数の医学部がアメリカ型のメディカルスクールに置換され、韓国でも3年後には全ての医学部がアメリカ型のメディカルスクールになるのだという。

世界第2位の経済大国の地位を中国に奪われるのは10年もかからないと言われ、医療・福祉の面でも、シンガポール、韓国、オーストラリアに置いてきぼりを食らうのは間近なのか!!??と、ショックを受けたのである。


小児科医、産科医が不足している。それを改善する為にもメディカルスクール・・・なんて、構想があるらしいが、なんか、ごちょごちょとやってるみたいだけど、成果はなし。


どうして、日本って、もの事をドラスティックに、、、、、国民のコンセンサスなんて必要ない時もあるのに・・・(って、それに迎合する当事者も悪いんだけど・・・自らが招いたデスマーチ?)


さて、一昨日あたりから面白くなってきている政治の舞台だけど、産経新聞の論説が非常に的を得ているなぁと感じたので紹介する。小沢氏擁護の立場を同じくするからじゃなく、状況分析が的確だと感じたからだ。

文中の『大連立を打診され・・・』は、小沢氏も想定内の事だろう。っていうか、小沢氏の書いたシナリオの可能性もあるわけだから。

そして、小沢氏が自ら率いる政党を“民主党は力量不足で政権担当能力に疑念がある”と評価している事は、『RNAi治療が復活?』でも指摘した通り、特に科学技術政策分野において、民主党はからっきし“ダメ”な事からして推して知るべしであり、意地を張っている他の民主党の幹部達とは一味も二味も違うっていうか、政治家としてバランス感覚抜群だと思うよ。

私が好きな民主党議員は前原誠司氏なわけだが、生え抜きの彼は、やっぱり『民主党で政権を』に拘りすぎている。この辺は、小沢氏を見習ってほしいなぁ。

【政論探求】あえて小沢代表を擁護する
2007年11月6日(火)07:39

 民主党代表の辞任表明は小沢一郎氏の政治スタイルの集大成であり、その真骨頂といえるものだ。長い間、小沢氏の政治行動を見てきたが、直感的にそう思った。「壊し屋」とか「自爆」などといった俗論は当たらない。

 福田康夫首相との党首会談で大連立を打診され、これを党の役員会にはかったら全面拒否された。これは不信任と同じだから、誠意を示してくれた福田首相へのけじめをつける意味からも辞任する…。


 この辞任理由は完璧(かんぺき)にスジが通っている。中日の落合監督は完全試合目前の山井を降ろして、最終回を守護神・岩瀬に託したが、これをコーチ陣から非難されたようなものだ。野球も政党も指導者論の観点から見ると、共通する側面がある。


 小沢氏の記者会見を聞いていて、「やはり…」と得心できたのは、民主党は力量不足で政権担当能力に疑念が持たれ、次期衆院選もきわめて厳しい情勢にある、という現状認識だ。


 民主党内には参院選圧勝の勢いで衆院選も勝ち抜き、一気に政権奪取を、という声が満ちているが、そんな容易なものではないと冷や水を浴びせたのである。党内にはぎくっとした向きも多かったのではないか。


 現に、衆院選では自民党は現職を50人落としても過半数を維持できるが、民主党は倍増させても過半数に届かない。参院選は、年金、政治とカネ、閣僚失言などの「敵失」による勝利だった。その厳粛な事実を党内では直視できないままだ。


 「衆参ねじれ」によって国民に約束した政策が実現できない、であるならば実現できる体制をつくろう、政策を実現するのが政治だ…これもスジが通っている。国会を大混乱に陥れて福田政権を追い込みバンザイさせる戦略を取るのかと思っていたが、この大転換には脱帽せざるを得ない。


 この局面で大連立に参画することと政権交代可能な2大政党時代をつくる目標は矛盾しない、という指摘も小沢氏ならではだ。大連立でまず政権担当能力を示し、その上で2大政党時代を目指した決戦に臨む。この目線の違いを民主党の幹部陣は理解できなかったのであろう。


 傍目には「異次元」的に映るところが、小沢氏の政治手法であり、われわれはそれを何度も見せられてきたはずだ。


 参院選後、日本政治は新しいステージ、「衆参ねじれ」という未知の領域に移行したのである。ねじれ解消にはいったん大連立をという発想。それも自衛隊の海外派遣をめぐる政策転換を軸にするというのだから、なるほど、これはダイナミズムを秘めている。(客員編集委員 花岡信昭)


というわけで、例えば“郵政民営化”みたいな問題一本に絞った時には、“民意”みたいな形で“国民”の意見が反映されるのもいいんだろうけど、問題が複雑になった時、『素人は口出しするな』って事は、街頭インタビューを見ていても、まともな意見一つないことからも正しいっていえるんじゃないかな。

特に、医療分野で“治療薬”を素人が指定して欲しがるなんてのは、『何をかイワンや』なんだけどなぁ。

2007年11月07日

肥満により引き起こされるインスリン抵抗性における長鎖脂肪酸伸長酵素Elovl6の重大な役割

20071107_fat.jpgえっ!?ってことは、肥満は諸悪の根源って言えなくなるの?

nature medicine 10月号 に、『ちょっと、待ってよぉ!そんなことになったんじゃ、生活指導の説得力なくなっちゃうジャン』ってことになりそうな?論文が掲載されている。

ここに示されたように、脂肪酸の伸長酵素を阻害するだけでインスリン抵抗性、糖尿病、心血管病リスクを改善するってことになれば、『ダイエットしなさいよ』って言えなくなっちゃうジャン!

肥満により引き起こされるインスリン抵抗性における長鎖脂肪酸伸長酵素Elovl6の重大な役割

nature medicine 10月号
Vol.13 No.10 / P.1193 - 1202

インスリン抵抗性はしばしば肥満に合併し、2型糖尿病の発症要因となりうる。

これまで知られているインスリン抵抗性を改善する治療法のほとんどでは、肥満や脂肪肝の改善が先行する。

今回、この法則が必ずしも必須ではないことを示す。すなわち、インスリン抵抗性と高血糖は、肥満と脂肪肝が持続的に存在していても、肝臓の脂肪酸組成を変化させることにより改善される。

我々は、パルミチン酸からステアリン酸への変換を触媒する伸長酵素をコードする遺伝子Elovl6を欠損するマウスを作製した。

この欠損マウスを高脂肪食で飼育したり、レプチンを欠損する肥満モデルob/obマウスと交配させると、肥満になり脂肪肝を呈した。

ところが、Elovl6欠損マウスは高インスリン血症、高血糖、および高レプチン血症を発症しなかった。

このインスリン抵抗性の改善は、肝臓でのインスリンシグナル分子IRS­2(insulin receptor substrate­2)の回復と肝臓プロテインキナーゼCε活性の抑制を伴っており、結果としてAktリン酸化の回復が見られた。

得られた結果を総合すると、肝臓の脂肪酸組成は、細胞のエネルギーバランスやストレスとは関係なく作用する、新たなインスリン感受性決定因子であると考えられる。

この伸長酵素の阻害は、肥満が持続した状態においても、インスリン抵抗性、糖尿病、心血管病リスクを改善する新たな治療法となる可能性がある。


とは言ったもの、個人的にも、なんだか嬉しい治療薬が開発される兆しなのだぁ!ダイエットって言うのは簡単なんだけど、いざ、やるとなると大変だもんねぇ。わかっちゃいるけど出来ないんだよなぁ!(私も脂肪肝の疑いで少しヤバイ。禁煙してから体重落ちないんだよね。トホホ)


ところで、酵素阻害を治療薬にするったって欠損状態と同等の状態を再現するなら、酵素の基質が脂肪酸だけって言えないうちは、期待通りになるかどうかわかんないよなぁ。だからこのまますんなりと医薬品になることはないだろうけど、興味は、肝細胞内に長鎖脂肪酸が少ない状態だと、IRS­2 の発現が増強されるところだ。

Elovl6 の発現は、SREBP-1c に依存しないんだろうか?SREBP-1c は IRS­2 の発現を抑制するんだよなぁ。。。ってことは、依存しないのか・・・。

SREBP-1c 蛋白は LXR からのシグナルとインスリンに影響される・・・・。高インスリン状態なら SREBP-1c 発現が促進され、結果 IRS­2 は減少する。LXR のリガンドは脂肪の仲間とグルコースだったよなぁ・・・・。脂肪が減れば、LXR からのシグナルが減って、結果、SREBP-1c 発現が減る、、、 IRS­2 発現が増える・・・。脂肪酸と結合する受容体は、他には PPAR ・・・・・。

あっ、Elovl6 が IRS2 プロモーターに結合する転写促進因子を阻害する“何か”を作り出すんだろうか?

とにかく、もう少し別なキャラクターに登場してもらわないと、腑に落ちる説明が出来ないのかも!


さてさて、最近の定型スタイルは医学的な内容に引っ掛けて、政治の舞台を眺めるパターンなんだけど、小沢さんが辞意撤回で“もう少し別なキャラクター”が登場したりはしないのだろうか?

民主党に政権担当能力が無いと判断したのに、民主党での政権奪取に尽力するとは、これ如何に?

自民党内の小沢シンパ(って、こんなのいるのか?)が自民党を離党して、民主党に合流ってシナリオはないのかなぁ?だってこのままじゃ国会空転は必至だから、予算一つ通すにしたって、ハマコーの時代のように現金持参で根回しでも出来りゃいいけど、どっちかに収束しなきゃならんでしょう。

この危機的状態を脱出するには、自民党は郵政で首切った議員を呼び戻す?亀井とか?

いやいや、この際、私の知らない誰かがいいよなぁ。そんなのいるのかなぁ?

とりあえず、目が離せない!

2007年11月12日

HPVが青少年の口腔癌の原因に

20071112_oralsex.jpgこういう話を“いやらしく”なく出来る人と出来ない人がいる。前者はセクハラの対象にはならず後者はなるんだろう。私の場合はどうなのか?こんなこと考えた事も無く“オーラル・セックス”の話をするのは、ちょっと構えてしまうのだが、、、

性戯の変遷についしては、私もたまにネットで情報収集することがある。若かりし頃、こっそり観た成人指定映画とは、大分、様相が異なる事は認識している。しかし、こんな事までは注意が及ばなかった。

この報告も、男×女、男×男、女×女の各パターンを想定したものだろう。

「既に報告されているように、性行為の低年齢化やオーラルセックスの増加など若年者の性習慣が変化してきており、それに伴って、特に扁桃癌が増加傾向にある」

「これまで頭頸部癌は、喫煙・飲酒量の多い50~60歳代の男性に多い疾患であったが、今では性習慣の変化により、喫煙・飲酒習慣のない若年者に見られるようになっている」と。

当の親(大人)達がどう思おうとも、現実にはそういう事なのだ!


日本の教育の現場で、この手の問題がどのように取り上げられているのかは、知らないのだが未成年のモラルとか性道徳をどんなに説いてみたって、現実は変わらないんだから、私は、ワクチン接種には賛成だ。ティーンエイジャーの性行為、特にオーラルセックスを許容するわけじゃないけどね。

HPVが青少年の口腔癌の原因に

〔米オハイオ州クリーブランド〕 ヒトパピローマウイルス(HPV)が女性の子宮頸癌に関係していることはよく知られているが、ほかの臓器が標的となる事実については、あまり注意が払われていなかった。しかし、バンダービルト・イングラム癌センター(VICC、テネシー州ナッシュビル)耳鼻咽喉科のDell Yarbrough准教授によると、青少年で増加傾向にある扁桃癌などの口腔咽頭癌の多くがHPV陽性であるという。


半数がHPV陽性

 Yarbrough准教授は「現時点では、一般の人も医師もHPVが頭頸部癌に関連していることは知らないのではないか」と述べている。VICCにおける口腔咽頭癌のHPV陽性率は約20%であるが、一般的には約半数が陽性である。

 同准教授は「既に報告されているように、性行為の低年齢化やオーラルセックスの増加など若年者の性習慣が変化してきており、それに伴って、特に扁桃癌が増加傾向にある」と指摘。「これまで頭頸部癌は、喫煙・飲酒量の多い50~60歳代の男性に多い疾患であったが、今では性習慣の変化により、喫煙・飲酒習慣のない若年者に見られるようになっている」と述べている。これら若年者の頭頸部癌で認められるHPV亜型は、子宮頸癌の原因となるタイプと同じ16型と18型である。

 新規の子宮頸癌ワクチンGardasilを少年に投与すべきだという発想は、最近まではもの笑いの種にすぎなかった。実際、Gardasilは 9 ~26歳の女性への適用しか承認されていない。しかし、HPVの頭頸部癌発生への関与が示唆された以上、少年と若年男性への承認も検討されるようになるかもしれない。

 同准教授は「頭頸部癌リスクを考慮すれば、女性だけでなく青少年にもワクチン接種を行うのは理にかなっている」と述べている。


アメリカの事情はさて置き、日本、特に社民党や共産党の人たちに、この質問をしてみたい。現実を無視し建前を重んじる人たちはどう答えるんだう?

憲法第9条を頑なに守るだけで、日本は平和でいられると主張している人達だから、少年少女に性のモラルを説けば彼らは快楽目的の性行為をしなくなると考え、ワクチン接種なんてものはそれを助長するだけだから『反対である』と答えるのであれば、彼らの伝統芸能は“本物”である。

それを、『性行為の低年齢化やオーラルセックスの増加はどう足掻いてみても“修正”出来る代物ではない。だったら、由々しき事態だけどワクチン摂取もやむなし』と、合理的なことを答えるようであれば、“護憲”に対して奴らは“確信犯”だと証明できる。

『軍事力を主体とした世界に向けた社会貢献は自分達がいくら反対しても実現するだろう。これに賛成しちゃったんじゃ自分達の存在する意義がなくなるから、護憲を言いつづける』ってことを証明する事になると思うが、いかが?


民主党=小沢一郎はテロ特措法に反対している。

現実にはアメリカが北朝鮮をテロ支援国家からはずそうとしている。そこに持ってきて給油活動中止。。。。

こりゃ、何が何でも第9条を改正し集団的自衛権を行使できる事を明文化し、その発動は国連に委ねるって手土産でもなきゃ、日本は置いてきぼりを食らっちゃうんじゃないの?

それこそ、小沢一郎が言ってきて事だ。特措法、特措法と臨時で行き当たりばったりじゃなくって恒久的な法で対応しろと。絶好のチャンスだったのになぁ!?(でも議員票の拘束無しだったら、どうなるんだろう)

憲法を改正すると日本は軍国主義が復活し侵略行為を繰り返す国になる・・・これがナンセンスなことは、社民党や共産党の人たちだって理解してるのだろう。そして、平和憲法(第9条)で平和が実現できるなら、テイーンエイジャーの乱れたセックスは、道徳教育で回避できるのと同じことだ。


乱れたセックスの“ツケ”が発ガンなら、四の五の言ってないでワクチン接種だよ・・・というのであれば、平和憲法とやらの改正にも合理的な判断を下してほしいなぁ・・・・・なんてね!!

この記事を読んで、漠然と感じたことを書いてみました。

2007年11月20日

ニコチンワクチン:禁煙のためのもう1つの選択肢か?

20071120_nicotin_vaccine.jpg禁煙もワクチンの時代なのか??

《産生された抗体が血流中のニコチンと結合し、血液脳関門を通過して脳に入るのを防止することによって、依存性を媒介するニコチンの正の感覚刺激を抑制するだろうという考え方》、ワクチンはこの考え方に基いている。

このロジックはニコチンガムやパッチとは全く逆の発想だ。ワクチンを接種した後はいくらタバコを吸っても、満足が得られない。だから『こんなんじゃ、吸わなくてもイイヤ!』って気持ちを惹起させようとするのものなんだろう。しかし、、、そんなに巧くいくのだろうか?

《高用量を5回注射した患者の16%が1年後まで禁煙を続けていたのに対して、プラセボ群では6%であった。》

結果は、そこそこは目的は達成できているみたいだ。

このワクチンを使うと、100人が禁煙に参加して、そのうち16人が止められる。84人は禁煙出来ない。ワクチンを使わないと、100人のうち6人が止められて94人は禁煙出来ないということだ。

これが薬物に対する依存傾向が強い遺伝子(脳)の持ち主が84%存在するという事を示しているとして、禁煙出来ないでいた人の中で、16人のうち10人が止められたと言う事だから、遺伝子(脳)の個性に拠らなかった人が10%ということだ。

最大10%しか救う事の出来ないワクチンを、人数にして100%に投与する事に意義があるのか?

そして、タバコを吸っても中枢性の満足が得られなかった人たちは、他の中枢性の薬物へ“乗り換え”はしていないのか?なんたって、薬物への依存的傾向のある人が84%もいるんだから!

禁煙の目的は達成できても、それ以外の依存症を増加させてしまっては、本末転倒なのでは?

その調査はしてないみたいだから、ちょっとズルイよね。


そして、これが一番大事なところだが・・・・『ワクチンの忍容性は一般的に良好であったが』、、、抗体医薬はイギリスの例を見るまでもなく、何が起きるかわからない。今のところ良好とは言っても、生命に関わる有害反応が出てしまった日には、、、、、。

たかが、禁煙の為に・・・・・。とならない事を祈りましょう。

ところで、禁煙って1年単位で言うものなのかい?---そのうち、5年禁煙率なんて言葉が出来たりしてね。

提供:Medscape

ニコチンワクチンの第2相試験で、試験した最高用量によりニコチン抗体の産生、およびプラセボよりも高い禁煙率が認められた

Sue Hughes


-WebMDの専門ニュースサービスHeartwireより-

【11月13日 フロリダ州オーランド】ニコチンワクチンの第2相試験で、試験した最高用量によってニコチン抗体が産生され、プラセボよりも禁煙率が高いことが認められた。

米国心臓病協会(AHA)の2007年学術集会(11月4-7日、オーランド)でStephen Rennard博士(ネブラスカ大学メディカルセンター、オマハ)が発表した研究[1]によると、試験したワクチンの最高用量による12ヵ月後の禁煙率が16%であったのに対して、プラセボでは6%であった。

Rennard博士はheartwireに、本研究における禁煙率は他の禁煙補助剤によって達成されるものと一般的に同様であり、プラセボの2-3倍高い禁煙率であったとコメントした。「ニコチンパッチおよびbupropionによる禁煙率はプラセボの2倍の高さであり、これはvareniclineでは約3倍に上昇する。したがってこのワクチンをもう1つの選択肢となる可能性があり、選択肢は多いほど良い。ある方法を選ぶ人もいれば、別の方法を選ぶ人もいるだろう。治療法は多ければ多いだけ助かる。役に立つものなら何でも歓迎されるだろう」。

このワクチンはNabi Biopharmaceuticals社がNicVAXという商品名で開発中である。本剤は免疫反応を誘導するための、蛋白と結合したニコチンの化学的誘導体からなる。産生された抗体が血流中のニコチンと結合し、血液脳関門を通過して脳に入るのを防止することによって、依存性を媒介するニコチンの正の感覚刺激を抑制するだろうという考え方である。Nabi社は、ワクチンは既存治療を上回る利点を有する可能性があると示唆している。なぜなら、ニコチン抗体が身体の免疫系によって引き続き産生されるため、その効果はワクチン接種後おそらく6-12ヵ月間、不可逆性だからである。禁煙後の再喫煙率が高いことを考えるとこれは重要であると、同社は述べている。

「ワクチンは、現在ある他のすべての禁煙補助剤とは非常に大きく異なる」とRennard博士は述べた。「理論的には、他の薬剤は、ニコチン依存過程に作用するためにヒトの脳内で働くようデザインされている。しかしワクチンは依存している薬物を標的としており、敵を攻撃するという点では、より魅力的であるように思われる」。

第2相試験では、1日に15本以上(平均24本/日)タバコを吸っていた301例の被験者を、ニコチンワクチンまたはプラセボに無作為割り付けした。2種類の用量(200μgおよび400μg)のワクチンを、異なるスケジュール(26週間に4回または5回の注射)で注射した。2回目の注射の1週間後から禁煙を開始した。


抗体価と禁煙率との相関

ワクチンの最高用量を5回注射した群は、全試験期間を通し一貫して最良の結果を示し、8週間後の禁煙率が25%であったのに対して、プラセボ投与群の禁煙率は13%であった。高用量を5回注射した患者の16%が1年後まで禁煙を続けていたのに対して、プラセボ群では6%であった。同じく結果から、高用量を5回注射した群は得られた抗体価も最も高いことが示唆され、抗体価と禁煙率の間には直接的な相関が認められた。

Rennard博士はワクチンの忍容性は一般的に良好であったが、注射部位反応、軽度の発熱、および疼痛を伴ったと述べた。7例が有害反応のため試験から脱落したが、これらの患者のうち、ワクチンとおそらく関連があったのは1例のみであり、別の1例は関連の可能性があった。

博士は、ワクチンを発売するためには、各群数百例以上の大規模試験を実施しなければならないだろうと付言した。「我々は有効性に関する予備的エビデンスを示したが、FDAはもっと決定的なエビデンスと、より多くの安全性データを要求するだろう」と博士は付言した。


1. Rennard SI. A randomized placebo-controlled trial of a conjugate nicotine vaccine (NicVAX) in smokers who want to quit: 12-month results. American Heart Association 2007 Scientific Sessions; November 4-7, 2007; Orlando, FL. Abstract 3712

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Medscape Medical News 2007. (C) 2007 Medscape


差別に繋がるからだろうか、世間では医学的には“タブー”の事がけっこうある。

今、お昼のワイドショーを賑わしている三田佳子の次男坊の覚せい剤使用。覚せい剤に溺れるのは遺伝子(脳)の個性によるものなのだが、これは最も代表的な“タブー”と言ってよいだろう。

三田佳子といえば、今を去る事20年。当時、とんねるずが司会を務めていた『ねるとん紅鯨団』の収録を観に行った時のゲストが三田佳子だった。長者番付のトップを独占していた頃なのかも。とにかく“美しくて”ビックリした。テレビで見るより100倍は綺麗だと思ったくらいだ。どアップで見るより、少し離れて、、そう5メートル位、、から見る姿が抜群だった。

その時の好印象がずっと残っているせいも有るのか無いのか?肩を持つつもりはないんだけど、次男の不祥事二回目の時の氏の釈明で、『コヅカイやり過ぎだのなんだのと、とかく育て方に原因を持って行きたがるようだが、同じように育てて長男と次男はぜんぜん違う・・・』との言葉には、大きくうなづく所だ。(マスコミのスタンスは庶民のやっかみにあわせてるのだろうけど)

そもそも、覚せい剤に依存するって事は、育て方なんかじゃなく、遺伝子によって決まっている。依存傾向が無きゃ、一回捕まりャもうやらない。(ここで私が言う“遺伝子”は単一の遺伝子、それとその多形すなわちバリエーションの事だけを言っているのではなく、脳機能のシステムとしてのアウトプット(表現形)も含めての事だから、、、悪しからず)もちろん、環境が無きゃ依存なんてありゃしないのは当然の事。覚せい剤なんて、手を出さなきゃいいのは当たり前。(薬物依存傾向と犯罪傾向は連鎖してるとは言ってないのでご注意!)


この薬物に対する“依存傾向”を遺伝子的に言う事って、そんなにタブーなのかな?

ってのが、今回のエントリーの主旨だ。


禁煙が出来ない人が84%もいるってのは、ホモサピエンスは薬物への依存的傾向が強いってこと示す良い例だと思うんだけど。そして、その方がマジョリティーでさえある。もちろんステレオタイプで分けられるはずも無く、ボーダーなど無く、段階的なものだとは思うけど。

もし、覚せい剤も麻薬も法律で禁止されていなかったとしたら、もっともっと依存症の人は増えるだろう。逆に言えば、法律で禁止したと言う事は、人の個性として薬物に依存しやすい個性が存在している事を認めているって事じゃない。

依存になりやすいって言ったって、刑務所に入るくらいなら止められるって程度の依存傾向の人が大方なんだよ。遺伝子的に依存傾向にあるってことを、そんなに忌み嫌わなくても良いって思うんだけどなぁ。。。

で、逆に言えばこの手の人たちは、法律で禁止されていない薬物、例えばアルコールや向精神薬などに依存する傾向が、強いかもしれないから、今、タバコを吸っている人は禁煙してみると良いかも!!

自分が、依存しやすいのかどうなのかの、簡単な判断基準に出来るんじゃない!

そして、それがわかったら、ストレスをお酒で発散しないとか、、、、家庭崩壊確実なアルコール依存症を自分で予防する為にも、社会が遺伝的個性を“タブー視”しないようにならないとならないんじゃないのかなぁ。


まぁ、なかなか、難しいとは思うんだけど、日本人に多い《他人と自分を比べて“優越感”に浸りたい人》が、その“優越感”に浸る元の感覚を鈍るくらい『遺伝子、遺伝子』って騒いでやったらいいんじゃないかなぁ。

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