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2008年05月 アーカイブ

2008年05月21日

中国で絶賛

20080426_evo.jpgいきなりだが、私は、現代の人間が生活する環境がいかに生物学的に"異常事態"なのかを知るためには、進化論から考察するのが適当だと思っているのだが、じゃあ問題解決の手段になるのかよ?と言われれば、それは不適当だと言わざるをえない。

進化は結果であって、それは非常に多数の因子が絡み合った影響の総合で決まるものだ。したがって、今現在、我々が知りえており尚且つ解明できている因子だけを元に再現しようとしても、未知の因子の影響を加味せず答えを求める事は出来ないからだ。

例えば"がん"といわれる病気の原因がその"病名"ごとに異なり、さらに"同じ病名"でも人によって差があるのと似ている。これが同じなら、がんと名の付く病気は一つの薬で一人残らず治療で来ちゃう事になるのだが、現実はそうならない。

"歴史"も同様である。過去を知っても未来の為の問題解決の手段にはならない。そして、現況を"歴史の中の一部の事象"で解釈しようとする行為は、がんを一つの薬で治療しようとするのと同じくらいにナンセンスだ。


ちょっと前に来日していた中国国家主席は、ことさら日中間の歴史問題を重要視しているみたいだが、その事を言えば言うほど、単なる外交カードの一つに成り下がる。というか、日本人自ら(自虐史観のある朝日新聞の一記者による)が言い出した"南京大虐殺"が日本の弱みだと知る以前は、中国側からは何も言ってこなかったことからも、単なる外交カードの一つというのは明白だ。

しかし、だからと言って私は中国の態度に問題があるとは思っていない。

外交で相手の弱みをつくのは、自国の利益を最大限にするための"当然の行為"だからだ。

問題があるとすれば、自虐史観の日本人の行為の方にこそだ。相手に弱みを見せるということは、当然こうなるワケだが、単なる正義感だけで"やっちゃた"としたら、非常に子供じみている。それこそ、自虐史観の日本人は、生物の基本を失している脳の持ち主だといえよう。あるいは、単に未成熟だ。

その未成熟な行為の結果が、中国共産党首脳部に対し、中国国民に反日思想を刷り込むことを助長し、中国国民が日本人を嫌いになるように仕向けさせる事になった。それにたいする反感も十分にあるのだろう、日本人も中国人が嫌いになった。

共存しなきゃならない相手とは、互恵的利他主義の行動が、よりベターであり、進化ではそのように時間が経過してきたはずだ。

どちらかが、一方的にへりくだっていたんじゃ、ただ、食われるだけ。

 
 
 
しかし、、、本日の『日本救助隊の犠牲者への黙とう、中国で絶賛』との新聞の見出しには、ビックリ・・・っていうか、感動した。中国の国民の素直な感情表現にだ。

洗脳されているから、日本を悪くは言うけど、感動した時は素直に感動したといえる国民なのだ。日本人は自虐的な態度は好きだけど、嫌いな中国人に助けてもらっても「ありがとう、中国」「感動した」「かっこいいぞ」なんて言葉は出ないんじゃない?

≪強硬派らしい人物は「日本と戦わなくてはならない時は全力で戦う」と記した後、「だが、日本人が助けを必要としている時には必ず行く」と続けた。≫

これこそが、健全で対等なパートナーの間柄ではないのだろうか?左手で殴り合っていても、右手で握手していられる間柄だよね。

自虐的で、へつらってばかりじゃ、中国の対等なパートナーにはなり得ないんじゃないのかな?

自虐史観の人たちは、『(脳の)未熟はエクスキューズにはならない』という事を、よくよく、認識した方が良い。過去の歴史ではなく、今現在の環境が進化を紡ぐんだという事を。

2008年05月23日

乳がんとマリファナ

20080523_marijuana.jpgCB1R 以降のシグナル伝達を、BRCA1の生成物が影響を与えているらしい。

マリファナといえば、その生理作用は色々と発見されているが、乳がんとも関係があるのは、、、、よく、わかんないや。

この巨大な BRCA1蛋白質は、DNA修復、細胞周期制御、転写制御、アポトーシス誘導、中心体複製制御などと、多様な生理活性が知られているにもかかわらず、現在知られている生化学的活性は"ユビキチンリガーゼ活性"だけだという。

乳がんとBRCA1蛋白質との関係では、このN末端側のBARD1 との結合領域(このヘテロダイマーがRING型 E3 リガーゼとして機能する)に変異やDNA methylation などが起こり、機能しなくなると・・・・ってシナリオが考えられている。

マリファナと乳がんの関係では、BRCA1蛋白質のN末端側とはなんの関係もないのかもしれない、、、、まったく、よく、わかんないや。

神経突起成長のメカニズム(The Logic of Neurite Outgrowth)

Science May 16, 2008, Vol.320

カンナビノイド受容体1(CB1R)は、神経突起の成長を制御しており、中枢神経系の発達に重要な機能を果たしているだけでなく、いくつかの病気に関連して薬剤の標的ともなっている。

Bromberg たち(p. 903)は、DNA配列上の転写のプロファイル分析と、既知のシグナル伝達ネットワークのグラフ理論解析を併用して、CB1Rによるシグナル伝達の影響を調べた。

予想外だったのは、乳ガンの感受性遺伝子であるBRCA1の生成物は、 CB1Rが刺激した神経突起の成長の期間中、活性化された転写制御因子を制御しているらしい。

更に、BRCA1が枯渇すると、CB1R-刺激による神経突起の成長が実際に抑制された。

転写制御因子PAX6もまた、カンナビノイド シグナル伝達(cannabinoid signaling)に応答して制御されていた。

このような形式のネットワーク解析は、複雑なシグナル伝達の決定論理を決めるのに役に立つ。

Design Logic of a Cannabinoid Receptor Signaling Network That Triggers Neurite Outgrowth
p. 903-909.


良くわかんないといえば、国家予算ってのも良くわかんない。

一般会計と特別会計ってのがあり、それと消費税や所得税などと特定財源との関係は、まるで生体のシグナル伝達機構並に複雑だ。

今朝のズーム・インでは、ガソリン税は道路特定財源としてじゃなく、一般財源とし医療・福祉に使えるようにしたいと、桝添大臣は言っていた。ガソリン税の延長が決まった時には、冬柴大臣がありがとうと言っていた。これは道路造りに使える特別会計枠だから、冬柴大臣から感謝するのも納得がいく。だとすれば、桝添大臣は税金を医療・福祉に使いたいなら、一般財源にするんじゃなくって、厚生労働省の特定財源としなくっちゃ、思った通りに使えないのでは??なんて疑問が湧くのである。

私の乏しい知識では、一般会計分の予算配分は財務省が主導権を持ち、特別会計分は各省庁が主導権を持っているって認識だ。だから、一般会計枠に入れたんじゃ、財務省の権限により分配することになるんだから桝添大臣には権限はないんじゃないの?

そして、そんな仕組みが、国家の予算が民間企業の粉飾決算に相当するように思えてならないのだけど、それとも、私が根本的に認識を間違っているのだろうか??

一般会計と特別会計との重複では、例えば基礎年金を例にすると、基礎年金は3分の1が国庫負担で3分の2が保険料負担だ。年金保険料は特別会計の歳入となり、特別会計からの支出として給付される。この時、国庫負担分は、一般会計から年金特別会計に支出され特別会計の歳入となり(この場合、歳入って言うのか?)、年金の支出として支払われる。

このような一般会計の支出=特別会計の収入、特別会計の支出=一般会計の収入といった関係が民間企業で言うところの、分社化して粉飾決算みたいなものに見えてしまうのだ。

大企業の場合には、部門ごと収支決算を出すのは当然のことで、ある部門がものすごい赤字なのに、会社全体として黒字になるという場合、赤字部門の事業の見直しが遅れてしまうって事になるからだ。でも、分社化すると、ホリエモンのライブ・ドアのように、お互いに売り買いして、見かけ上、業績をあげ、株価を釣り上げて、、、なんてことも出来ちゃう。

国家予算で、こんなやりとりをするのは、なんか、誤魔化したいことがあるからなのか?なんて、下衆の勘ぐりも、当らずとも遠からずって事なんじゃないのか?

北海道医師連盟の 中川俊男 氏の『特別会計-真の国家予算を考えよう-』というコラムを読むと、一般会計の医療費30兆円がどうのこうのという言葉は、一体なんなの?って思ってしまうわけだ。


ほんとに、一体、なんなのだ??

年末の給与と一緒にもらう源泉徴収票に書いてある通り、日本人はみんな、手取り分以外は"税金(名目はいろいろだが)として納めている"わけだ。

この手取り分以外の納める金額の総合計って、いったい幾らなんだろう?

そして、一年間で使った後、幾ら残るんだろう?(当然、赤字なんだろうけど)


どうして、こんな簡単な明朗会計が出来ないんだろう??金の入り口と出口を一つの口座からってすれば簡単なのに・・・・。


だから、後期高齢者保険が問題にされるんだよっ!

マスコミは政府の説明不足って事で取り上げるけど、後期高齢者にこんなややこしい事言ったって、聞いてくれやしない。それどころか、最初から聞く耳なんぞ持っていないんだから、どんな制度を作ったって、反発されるに決まっている。

銀行口座の金の出入りを見せて、何処にどれだけかかっているかを見せてあげれば、一目瞭然!!後期高齢者だって、納得せざるを得ないんじゃないの??

それに、後期高齢者の苦情は、現場の我々にも降りかかってくるんだ。2年も前に決まった事なのに、今ごろ・・・。そして、説明を求められたって、上記にように私自身がよくわかっていない事なんて、人に説明できる訳がない。

『お金が足りないから』って言われたってねぇ・・・・。その足りない部分を明朗に示せっちゅーの!

マスコミは重箱の隅を突っついたり、揚げ足取ったりばかりじゃなく、老人だけでなく、こういうのに疎い私のような理系人間にもわかりやすくレクチャーしてもらいたいものだ。

2008年05月30日

公平性の判断は所詮エゴ

20080530_equality.jpg結果の平等を求める主張ってのは、結局は当事者のエゴなのだが、このエゴを軽く扱うと政治家は政治生命が絶たれるから、話はややこしい。

しかも、結果の平等の実現が社会正義である為には、その不平等が努力しても報われないという社会構造が前提となっていなくてはならないが、現実は、当事者の努力不足が主たる要因であることも、話をややこしくする。これを突き詰めると、ニート(とそれに準ずる人達の)差別はやむなしとなってしまうからだ。

親切か公平か(Kindness or Fairness?)

Science May 23, 2008, Vol.320

希少な資源の割り当ては、グループ全体にとって最大の利益になるようになされなければならず、グループのメンバー個々に対してできる限り公平でなければならない、と提唱するのはたやすいが、この2つの目的が同時に最適化できないとしたら、どうすればよいのだろう?

 Hsuたちは機能的脳イメージングを用いて、このジレンマを解決するためではなく、一方の視点(たとえば、平等を優先する)を他方(効果を最大にする)よりも支持する際の根底にある認知および情動のプロセスを調べた(p. 1092、5月8日オンライン出版; また5月9日のMillerによるニュース記事参照のこと)。

報酬のコード化に関与する脳領域は総利得の計算にも関わっているが、一方、公平さと有用性の均衡を図ることは、情動の処理を行う神経系に結び付いている島(insula)の区域で行われているらしい。

つまり、公平性の判断というものは、純粋な合理性ではなく、情動をベースにした優先度に由来しているのである。

The Right and the Good: Distributive Justice and Neural Encoding of Equity and Efficiency
p. 1092-1095.


『公平性の判断というものは、純粋な合理性ではなく、情動をベースにした優先度に由来している』というのは、上の写真のケース以外にも、自分と比較する対象(自分の周り)に、自分とは収入の違う人が存在しなければ不公平だという"不満"は顕れないという事でも、よく理解できると思う。(ビル・ゲイツと比較して不満を言うやつはいない)

人間、みな平等、人類はみな兄弟、、、、って言ったって、日本人は日本以外の貧しい人の人を、実生活で感じているわけじゃない。カンボジア、アフガニスタン、、、、、それらの人と比べたら、自分たちを平等に扱われていないなんて"不満"は顕れないのではないか?

人間、みな平等なんて"お題目"を唱えるなら、かの国の人たちも救わなきゃ・・・ねぇ?


学歴という身分制度の弊害は、学校の成績が実社会における仕事の能力に比例しないにも関わらず、その雇用に際しての機会が与えられないところにあると言う言葉を聞くことがある。

しかし、仕事の内容によっては学校の成績がものを言うのも、また事実である。


十把一絡げで"総括"できないような問題は、やはり個別に考えるべきなのだろう。世論を動かすのは、それこそ、グループ全体にとって最大の利益を失する事になりかねない。


さて、話は変わって、この"お題目"という言葉だか、日蓮系・法華経系の宗教団体などにおいて勤行の際に用いられる「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」の文句のことを指す言葉だと知る人は、少ない。ちなみに"念仏"とは、浄土教系の宗派教団において、勤行として「南無阿弥陀仏」と称えることをいう。

「南無妙法蓮華経(なむみょうほうれんげきょう)」は"念仏"とは言わないのだ。意味も違う。

・・・まぁ、細かい事はどうでもいいけど、この道を極めた人は、他人と自分を比べる事はしない。(葬式仏教の坊主がどうかは知らないけれど・・・)


『自分は平等に扱われていない』なんて思い悩む人は、この道に入るのも、また、一つの方法なのだろう。

しかし、この道のなかには、お金をせびる所も存在するので、その選択も、なかなか、むつかしい。

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