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大腸菌の予見性(Foresight Among E. coli)

20080613_essay.jpg大腸菌の"だいちゃん"は、町をブラブラしていたある日、事件に遭ってしまった。そう、特殊生命体"NINGE - N"に飲み込まれてしまったのだ。

すわ一大事。

だいちゃんは咄嗟に危機管理マニュアルを思い出し、戦闘モード、もとい、嫌気性モード、すなわち酸素が無くても生きていける状態へ、体を変化させたのだった。これで、"NINGE - N"の暑くて息苦しくて、生き地獄の"大腸"の中でも"勝ち組み"に入れるだろう。。。。。


しかし、脳みそのない"だいちゃん"は、どうしてこんな"危機管理"が出来るんだろう????フシギ・・・・・。

大腸菌の予見性(Foresight Among E. coli)

Science June 6, 2008, Vol.320

自然界では出来事の予兆は多くの場合、容易に予想できる順に起きる。例えば、バクテリアは食べられると、急激な温度上昇と、それに続く酸素レベルの低下を予知する。

Tagkopoulosたち(p. 1313, オンライン発行の5月8日号、および、Baligaによる展望記事参照) は、コンピュータシミュレーションとケモスタット実験によって、大腸菌(E. coli)が持つ予測能力を調べた。

大きな温度差に晒すと、18%の酸素濃度の環境においても、大腸菌は好気生活 モードから 嫌気生活モードに切り替えた。

これは一見適応不順のように見えるが、嫌気性になった細菌は、酸素が不足している腸の奥底でひしめき合う微生物に遭遇するや否や、生存競争上で有利となることを意味する。

さらに、著者たちは細菌を訓練して、高温の後、酸素濃度が高くなるような「細菌にとっては不自然な」順序に適応させたと述べている。

Predictive Behavior Within Microbial Genetic Networks

p. 1313-1317.
SYSTEMS BIOLOGY: The Scale of Prediction
p. 1297-1298.


お隣、韓国ではアメリカ産牛肉の輸入再開で、大統領が大ピィ~ンチ。でも日本では、一部のファンが熱烈大歓迎。

所変わって病院では、ちょっと体がだるいと言って、血管に強制的に薬液を送り込む行為も、日本の大衆は大歓迎。

脳みその無い大腸菌のだいちゃんは、確かに危機管理マニュアルを持っている(ように見える)。。。。


ということは、脳みそは、危機管理に関係しないのだろうか????

 
 
 
毎朝、自宅から駅までの通勤路での風景。。。。

歩きながらタバコを吸い、終われば道端にポイっての輩が、一匹、、二匹、、三匹。そこはスクールゾーンの筈だが、猛スピードで走り抜ける車が一台、、二台、、、、、十台。

それを眺める私、雨の日は、すれ違いざまの車に雨傘の骨を折られ・・・・。

日曜日に買い物に行けば、駐車場の障害者スペースから元気良く降りてくる親子連れ。

バーチャルな世界を散歩すれば、あやしい"薬物"や"武器"の販売店が軒を連ねる。。。それに群がるお客さん。

ラットにおいては、『側坐核におけるドーパミン受容体の減少を伴っているある衝動性の行動形質が、強迫的なコカイン使用および嗜癖へのスイッチとして予測できることを示している』のだそうだ。タブン、ニンゲンでもそうなんだろう。

衝動から強迫へ(From Impulsive to Compulsive)

Science June 6, 2008, Vol.320

衝動性と興奮の追求における個体差は、薬剤の使用および乱用に関する脆弱性と関係している。

強迫性のコカイン使用は、不適応的な習慣の学習についてのトップダウンの遂行制御の失敗からくるものだと考えられてきた。

しかしながら、薬剤中毒者にみられる増強された衝動性が、強迫的な薬剤使用の開始に先立つのか、薬剤にさらされた後の結果なのかは、はっきりしていない。

Belinたちはこのたび、ラットにおいて、側坐核におけるドーパミン受容体の減少を伴っているある衝動性の行動形質が、強迫的なコカイン使用および嗜癖へのスイッチとして予測できることを示している(p. 1352)。

High Impulsivity Predicts the Switch to Compulsive Cocaine-Taking
p. 1352-1355.


生物学的に"生きていく事"に不利にならない変化は、淘汰圧に負けない。

行動形質に影響を与える脳の多様性は、"正常"、"異常"、"境界型"のように明確な区別があるわけじゃなく、変化の程度と頻度は淘汰圧のフィルター後は正規分布にしたがうものと思われる。

転写制御因子の二重生活が明らかに(Transcription Factor's Double Life Exposed)

Science May 30, 2008, Vol.320

転写制御因子MeCP2(メチル-CpG結合タンパク質2)における変異は、自閉症、軽度な学習障害、精神遅滞など幅広い神経行動学的異常の原因となる。

MeCP2は、脳内の少数の標的遺伝子の発現を抑制することにより制御していると広く信じられてきた。

MeCP2を欠いた、あるいは過剰発現するマウスモデルに対してマイクロアレイ技術を適用することによって、Chahrourたちはこのたび、この転写制御因子が視床下部だけで2000にも及ぶ遺伝子を制御していること、またMeCP2が実際にそれら遺伝子のおよそ85%の発現を活性化しているらしいことを発見した(p. 1224; またCohenたちによる展望記事参照のこと)。

MeCP2がそんなに多くの遺伝子を制御しているという発見は、MeCP2関連障害の治療方針として個々の遺伝子標的の機能の修正よりも、神経機能の回復に焦点を当てるべきである、ということを示唆するものである。

MeCP2, a Key Contributor to Neurological Disease, Activates and Represses Transcription

p. 1224-1229.
MEDICINE: Activating a Repressor
p. 1172-1173.


 
 
しかし、人間社会のもろもろの前提は、"正常"、"異常"、"境界型"なんだよなぁ。。。。。
 
 
 

最近、『個人的観点から物事を論じた散文』ってカテゴリーが気に入っている(表現も気に入っている)。なんの事はない"エッセイ"ってやつだ。最近まで生きてきて、読んだ事のないカテゴリーだったから、どんなものなのか知らなかった。

エッセイ・・・なんとなく、響きはカッコイイ。。。そして、オシャレ・・・。う~ん、『エッセイが好き』なんて言ってみたいっ。

でも、エッセイって何なんだろう??(理系脳の悲しい性か、定義をしらないと気になってショウガナイ)

で、調べたら、『個人的観点から物事を論じた散文』って事だった。


---あんまり、かっこよくないなぁ、、オシャレでもないし---

で、言いたい事を半分以下(私の場合は1/10以下)に抑えて、タンタンと書けば"エッセイ"っぽいものが出来上がる。(エセ"エッセイ"なのか?)

俳句ほどではないにしろ、そこにはレトリックのお手本が詰まっている。それに、抑えた分、読み手の想像力が書き手の考えを超えてくれる・・・。


というわけで、今回は、エッセイ風に書いてみました。(でも、エッセイに引用は、、、ないよなぁ)

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2008年06月13日 13:06に投稿されたエントリーのページです。

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