■LDLコレステロールを下げすぎると"がん"になりやすい。。。
■そればかりか、もとから低い人も"がん"になりやすい。。。
ついに、LDLコレステロール値と"がん"が結びついたっ!!
さてさて、みのもんたをはじめ、マスコミ、健康産業はこれにどう対応するんだろう??(多分、無視を決め込んで、今まで通り、『LDLコレステロール=悪玉』を連呼しつづけるんだろう。そして、大衆は、そこまで言うんだから、嘘はないだろう・・・・って)
阿刀田高氏の『やさしいダンテ〈神曲〉』(私にとってのアンチョコ)によれば、地獄は9層に分かれていて、ミノス王によりどの層送りになるのか決定されるという。
どんな罪を犯したかによって送られる層は変わってくるのだが、現代人の感覚からは『?』と感じるものから、『うんうん、その通り』と納得してしまうものまで、色々あって面白い。
ところで、日本の閻魔大王のような役どころのミノス王は、ギリシャ神話に登場するクレタ島のミノス王のことだ。ダンテの神曲にはギリシャ神話のエピソードがふんだんに盛り込まれており、この知識がないとかなり『???』となる。世に言われるところでは、これがルネッサンスに繋がるんだとか。(幸い、私は『あの事か・・』とニンマリしているが)
そして、この地獄の描写は半端じゃない。私が想像するに、こんな"スゲー"のは神曲以前にはなかった。ダ・ヴィンチやミケランジェロに『神曲が無かったら、自分は無かった』と言わしめたのは、この想像力にイマジネーションを刺激されての事かと・・・。
閑話休題。その層は下に行くほど罪深いわけだが、わが意を得たり!と感じたのが、"偽善"が"暴力"より下の層に置かれている事だ。さしずめ、みのもんたや健康産業の連中は、6層送りになるのだろう・・・・、ざまあみろ!だね。
今回の引用は、ちと長いのでこのエントリー最後にぶら下げることにする。
今朝、母校の先生から電話をもらった。ただならぬ様子なのは、声のトーンがいつもと違う事で察せられた。
薬学部教育が6年制になったのは、もう、ほとんどの人が知っていると思う。そして、国家試験受験資格=薬学部卒業認定に必要な単位として、臨床的な実習が義務付けられた事も(これは一般の人は知らないかも)。
この実務実習は、医学部と違い、実習の場を大学で持たない薬学部は他の施設を利用させてもらう事になる。医学部の付属病院から街の薬局まで。そして、その学生の研修の場の割り振りは、薬学教育協議会という団体が学生の割り振りを担っている。業界では"調整機構"などと呼んでいる。
で、電話の内容はこうだ。
東京薬科大学、明治薬科大学、星薬科大学が"調整機構"から離脱して、自前で学生実習を遂行するらしい。何か知ってる?
薬剤師養成の為の実務実習が必要かどうかという事に於いては、私の考えは『否』だし、そもそも6年制自体も反対なのだが、この際、そんな事はどうでも良い。
薬剤師会の構成メンバーに東京薬科大学、明治薬科大学出身者は多い。そして、その当事者達が薬学部6年制を熱望し、実務実習の必要性を説いて実現したものだ。
その挙句に、薬学部受験学生の資質の低下、薬学部乱立もあって定員割れ、尚且つ、卒業生の倍増に伴う、実習先の不足が表面化したわけだ。
入学したけれど、実習できない、卒業できない、国家試験受験できない、、、、となれば、大学は倒産だ。じゃどうするよ・・・・・・。"調整機構"からの離脱はその答えなのだろう。仲間内(OB、OG)の薬局と内密に契約を結んで、自分のところの学生だけは、十分、実習できるように計らった。
全国の薬学部の学生から実習の機会の均等を奪う行為だと感じるのは、私だけではあるまい。"調整機構"には国立の大学も加わっている。私学なら、薬局経営者の子弟が多いから、なんとかなるのかもしれないが、苦学して国立薬学部に入った学生はどうなるの?(薬剤師になりたいかどうかは別にして)
結果の平等なんて無くてもいいしクソ食らえだが、機会の平等が無いのは、如何なものか。
私がミノス王なら、この3大学は、第6層送りにするだろう。(なんで第9層送りじゃないのか?それは・・・・まだ、9層がどんなものなのか読んでない・・・から。自爆)
でも、まぁ、しかし、ものは考えようで、6年制は仕方ないにしても、実務実習自体は必修ではなく選択科目になる・・・その過程での"切っ掛けとなる事件"と捉えれば、結果は良い事だと私は思う。そうなれば抜け駆けした"間抜け"の吠え面も拝めるし・・・うししっ!
LDLコレステロール値が低いと、スタチン類を使用していなくとも、癌リスクが増大する
提供:Medscape
スタチン治療を受けている患者を対象にした研究で、年齢などの変数で補正しても低比重リポ蛋白コレステロール値の低さと癌との間に有意な負の連関があることが示された。
Michael O'Riordan
【8月22日】スタチン治療を受けている患者は、治療中の低比重リポ蛋白(LDL)コレステロール値と癌との間に有意な負の連関がありこの連関は年齢などの変数で補正しても消えないことが最新研究で示された。[1]しかし、スタチン治療を受けていない対照群でもLDLコレステロール値と癌発生との間に同様の関係があったことを著者らは報告しており、スタチン治療はLDLコレステロール値を有意に下げていても、癌リスクの増加とは連関していなかった。
「LDLコレステロール値が低いほど癌リスクが大きくなるという連関が確かにあることが判った」と上級研究者のDr Richard Karas(タフツ大学医学部、マサチューセッツ州ボストン)がheartwireに語った。「スタチン類はLDLを降下させる能力があるが、スタチン類では癌リスクは増加しないことが今回のデータではっきりと再確認された。」
『American College of Cardiology(JACC)』のオンライン版に速報版として本日発表されたこの分析は、Dr Alawi Alsheikh-Ali(タフツ大学医学部)が2007年にJACCに発表した研究を受けたもので、Karas博士もその論文の上級著者を務めた。この研究は、当時のheartwireの報道にあるように、当初のデザインはスタチン類がLDLコレステロール値を下げる程度と肝毒性・筋毒性との間に相関があるかどうかを調べるものであったが、LDLコレステロール値が低いと癌リスクが高くなるという関係があることが、さまざまなスタチン試験で警告されるようになった。
「こうした介入には、LDLコレステロール値を下げることによる心疾患リスクの低下は、癌リスクの増大で相殺されるのではという明らかな疑問と懸念が生じた」とKaras博士は言う。「これはある種の難問だ。というのも、これまでの研究ではスタチン類を使用すると癌リスクが増大するかどうかを調べるものであり、その答えは『ノー』だったからだ。我々はやや窮地に立たされた。LDLを下げると癌リスクが増大するが、LDLコレステロール値を下げるスタチン類は癌の原因にはなっていないようだと、どの程度言っていいのだろうか?」
新研究の背景
こうした疑問を念頭に置いてAlsheikh-Ali博士とKaras博士がそれぞれ指導研究者と上級研究者として、スタチンによるLDLコレステロール値の低下が癌リスクと連関しているかどうかを1000人年以上追跡したスタチン類ランダム化対照試験15本のデータを総覧した。博士らが総覧したデータは全体で、スタチン治療を受けた患者51,797例とプラセボ治療を受けた患者45,043例であり、患者の追跡年数は平均4.5年であった。その追跡において新規の癌症例が5752例報告された。
スタチン群で治療中のLDLコレステロール値と癌発生とを調べると、治療中のLDL値と癌リスクとの間に有意な負の相関が見られ。LDLコレステロール値が10 mg/dL下がるごとに1000人年あたり癌が2.2例発生した。この関係は、年齢、性別、喫煙状況、糖尿病、高血圧、肥満指数といったさまざまな背景変数で補正しても有意なままであった。プラセボ治療を受けた群でも同様に、治療中のLDLコレステロール値と癌リスクとの間に負の相関が見られ、LDLコレステロール値が10 mg/dL下がるごとに1000人年あたり癌が1.2例発生した。
スタチン類の使用と癌リスクとの連関がプラセボと同程度かを解析すると、Karas博士によれば同程度ではなかった。プラセボ群の患者は、追跡1000人年あたりの新規の癌症例は平均12.6例だった。LDLコレステロール値が10 mg/dL下がるごとに癌症例が2.2例あり、スタチン介入でLDLコレステロール値が平均して40 mg/dL低下していた。このことから、スタチン群では追跡期間中に1000人年あたり癌症例がおよそ8例多くなるはずである。しかしスタチン治療を受けた群での癌発生率はそうなっておらず、追跡1000人年あたり12.7例であり、プラセボ群とほぼ同じであった。
スタチン類は癌リスクを増大させないことが改めて確認されたとKaras博士は言うが、心臓疾患研究者が癌発生を追跡・監視して、こうした介入の全体的なリスクと便益とをさらに詳しく理解することが必要である点をこの研究は呼び起こしているとも博士は言う。また、LDLコレステロール値の低下と癌リスクとの連関の生物学的背景を解明するための基礎科学研究もさらに必要である。
「我々は正しい理由を知らない。したがってできるのはその理由を想像することだけだ」とKaras博士はheartwireに語った。考えられるメカニズムのひとつとして、炎症系とアテローム性動脈硬化の拮抗効果に関連するものがある。博士によれば、アテローム性動脈硬化を発現している者は、免疫系の活動が過剰になっており、アテローム性動脈硬化を持たない者は免疫系の活動が低い。「LDL値が低い者はアテローム性動脈硬化のリスクも低いが、炎症反応のレベルも低いかどうかはわかっていない。このことは、免疫系は身体から癌を取り除く監視系の一部であるために重要である。我々の免疫系は、癌細胞に変異しようとしている細胞を見つけ出し、それを身体から取り除こうとしている。」
この問題について考察する2つの解説記事
Alsheikh-Ali博士らが発表したこの分析には解説記事が2つついた。1つはDr Daniel Steinbergによるもので[2]、もう1つはDr Ori Ben-YehudaとDr Anthony DeMariaによるものであり[3]、著者らは全員がカリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)の所属である。
今回の知見に関して、心血管疾患を予防するためにはLDLコレステロール値を50 mg/dLにまで低く下げることを支持する立場のSteinberg博士は、スタチン療法が安全であるという点で今回の著者らに賛成しており、スタチン類はLDLコレステロール値の低下に伴って見られる癌リスクに対しては「何もしていない」と述べている。未治療被験者も、スタチン治療患者と同様の「低LDL/高癌リスク」関係を有しており、疫学的相関を因果関係として解釈すべきではないと指摘している。
低いLDLコレステロール値が癌リスクに連関することの説明として、Steinberg博士はこれを、無症候疾患によってコレステロール値が低下することによる「思いもよらない疾患現象」だと考えている。博士によれば、癌はそれが臨床的に顕になる10年近く前からコレステロール値を有意に下げている可能性がある。「大規模スタチン臨床試験でランダムに募集したコホートには、試験登録の時点ですでに癌になっており、そのためにLDL値が低い被験者が一部に含まれていることは疑いない」とSteinberg博士は記している。「LDLが低いのは癌の結果であって原因ではない。」
Karas博士はこうした解釈には納得しておらず、癌が潜伏していた被験者でも癌が明白になると考えられる追跡期間の最初の5年間を除外しても、LDLコレステロール値の低い者に癌が多く見られることは変わらないと述べている。そのうえ、ほとんどのランダム化対照臨床試験は健康な被験者だけを対象にしており、癌患者を登録する可能性はほとんどない。
数週間前に発表された総説論文[4]の中でSteinberg博士は、Dr Christopher GlassとDr Joseph Witztum(両者ともUCSD)とともに、医師の実践は「少なすぎで遅すぎ」だと述べ、脂質降下薬治療のもっと積極的な利用と、アテローム性動脈硬化の発現に対するもっと早い段階での介入を提唱している。博士は解説記事の中で、LDLコレステロール値を下げること自体が、癌の危険性やその他の深刻な結果を招くことはないという自身の主張を繰り返している。
JACCの編集委員であるBen-Yehuda氏とDeMaria氏は、初めて癌リスクを明らかにしたAlsheikh-Ali博士の2007年の論文が、熱心な再検討と議論を呼んだと書いている。むしろ両氏は、この問題が解決したとはまったく考えていない。先月報道発表され、9月にドイツのミュンヘンで開かれる2008年欧州心臓学会に発表を予定している「大動脈狭窄患者の臨床転帰へのシンバスタチンとエゼチミブの効果(SEAS)」試験でも、活性薬群はプラセボ群に比べて癌発生率が有意に高かった。
「ビトリン効果国際試験(IMPROVE-IT)」と「心臓・腎臓保護試験(SHARP)」という他の2つの試験の解析では癌の増大は示されなかったが、Ben-Yehuda、DeMaria両氏は低いLDLコレステロール値と癌との関連は、たとえスタチン類が癌リスクを増大させないといても、まだ解決していないと記している。Karas博士同様に両氏は多くの試験の癌発生率の報告が不完全であることを指摘しており、さらに詳しい研究が必要であるとしている。両氏はタフツ大学の今回の分析を評価しているが、SEASの新データはさらなる研究の必要性を浮き彫りにしているとも述べている。
Karas博士はMerck社とAbbot社から謝礼を、Pfizer社から研究支援を受けている。Alsheikh-Ali博士はPfizer社/タフツ大学医療センターの奨学金を受けている。Ben-Yehuda博士はSchering-Plough Pharmaceuticals社の諮問委員を務め、Merck社から研究助成金を受けている。
出典
Alsheikh-Ali AA, Trikalinos TA, Kent DM, Karas RH. Statins, low-density lipoprotein cholesterol, and risk of cancer. J Am Coll Cardiol. 2008; DOI: 10.1016/j.jacc.2008.06.037. Available at: http://content.onlinejacc.org. Steinberg D. Statin treatment does not cause cancer. J Am Coll Cardiol. 2008; DOI: 10.1016/j.jacc.2008.06.036. Available at: http://content.onlinejacc.org.
Ben-Yehuda O, DeMaria AN. Low LDL-C levels and cancer: Reassuring but still not definitive. J Am Coll Cardiol. 2008; DOI: 10.1016/j.jacc.2008.08.001. Available at: http://content.onlinejacc.org. Steinberg D, Glass CK, Witztum JL. Evidence mandating earlier and more aggressive treatment of hypercholesterolemia. Circulation. 2008;118:672-67.
Medscape Medical News 2008. (C) 2008 Medscape