自民党総裁選の5人の候補者の政策が新聞を賑わしている。じっくりと読んだ訳じゃないんだけど、それぞれに(私が感じる)良いところと悪いところがあり、この良いところだけを取り出したような候補者があわられないかなぁなんて思っていた。
候補者を遺伝子とすれば、その政策は mRNA だ。政権を取れればそれが具体化、すなわちボゾームで翻訳=蛋白質が合成されて生理的な機能を発揮するようになるわけだ。
だとしたら、、、、、、
Science September 5, 2008, Vol.321ヒトの腫瘍はしばしば、2つの別の遺伝子を融合して、その結果、タンパク質産物が発癌性となるキメラのメッセンジャーRNA(mRNA)をもたらすような、染色体再編成をみせるものである。
Liたちは、腫瘍における染色体再編成によって産生されたキメラmRNAがときどき、トランス-スプライシングによって健康な組織内に産生されるキメラmRNAの、恒常的に発現されるバージョンを表していることを示唆している(p.1357; またRowleyとBlumenthalによる展望記事参照のこと)。
(7;17)染色体転座を有するヒト子宮内膜間質肉腫において大量に発現されるJAZF1-JJAZ1キメラ性転写物を調べて、著者たちは、思いがけず、同じキメラ性転写物が、正常な子宮内膜の間質細胞に、それが(7;17) 染色体転座を欠いているにもかかわらず発現していることを発見した。
この正常細胞では、こうしたキメラ性転写物は、独立に転写されたJAZF1およびJJAZ1のRNA前駆体の間でのトランス-スプライシングによって生じ、機能がわかっていないキメラタンパク質へと翻訳されていた。
トランス-スプライシングは哺乳類細胞では稀なイベントと考えられてきたが、こうした結果から、腫瘍における染色体再編成によって産生される多くのキメラ性mRNAについての正常なRNA対応物を探すことによって、これ以外の例が見つかるかもしれないということが示唆される。
A Neoplastic Gene Fusion Mimics Trans-Splicing of RNAs in Normal Human Cells
p. 1357-1361.
MEDICINE: The Cart Before the Horse
p. 1302-1304.
トランス-スプライシング・・・・細胞の中でこんな合理的?なことが起こってんなら、人間社会でもやりゃ~いいじゃん!
ここで、スプライシングの意味がわからない人の為に、簡単に説明!
DNA → mRNA → 蛋白質 という流れは、高校の生物で習った記憶があると思う。かなり端折った説明だが、これが基本だ。
ただ、思慮深い高校生は、なんか腑に落ちないものを感じただろう。あるいは、『人間は遺伝子が全てじゃない』って思う根拠になっちゃったかもしれない。だって、一つの遺伝子から一つの蛋白質が作られるっていうセオリーだと、ありとあらゆる抗原に対応する抗体が作れる筈がない・・・・からだ。だからディテールを知らなければ、人間には遺伝子以外にも何かあるって思うのも仕方がない。。。。
この疑問を解き明かし、ドグマをドグマとして維持し、ノーベル医学生理学賞を受賞したのが、ご存知、日本の利根川進博士だ。この過程で、もう一つの大事な現象であるスプライシングもみつけている。そのスフライシングの話を。。。
遺伝子ってのは、DNA を構成している塩基の配列(シーケンス)として存在するわけだが、真核細胞の場合はそれが飛び飛びに存在している。一つの染色体の30番目~530番目までがAという遺伝子だったとしたら、意味のある部分が例えば30番目~50番目、75番目~85番目、90番目~99番目、151番目~164番目、、、、、に飛び飛びに存在しているという具合に。
この遺伝子Aが mRNA に写(転写)されたばかりの時には、意味のある部分(エキソン)と意味の無い部分(イントロン)と交互に順に並んだものなのだが、この後、意味の無い部分が取り除かれて、意味のある部分、すなわち蛋白質を作る為のアミノ酸の配列を決定する配列(シーケンス)に純化?される。この過程を"スプライシング"と呼ぶのだ。
ということは、、、、ご想像の通り、スプライシングの為され方(失敗も含め)一つで、純化される mRNA に違いが生じる可能性が出てくる。。。。で、事実はその通り、一つの遺伝子から、複数の mRAN が作られ蛋白質が作られる(筋ジストロフィはストップコドンを含むエキソンの前後をガバっと切り落とす荒業=スプライシングのミスで治療が試みられている)。ちなみに、ちいさなRNA断片は、スプライシングに影響を与え、その蛋白質の合成に影響を与えている(全て停止すれば、N末端側、すなわち遺伝子の最初のコードが AUG(メチオニン)じゃなくなるのと同じこと。ジェネティックな変異を伴わない発現制御をエピジェネティックな制御と呼ぶが、ここでは割愛)。
このような別経路のスプライシングをオルタナテイブスプライシングなどと呼んだりするのだが、その一つに、トランス-スプライシングがあるって考えるとわかりやすい。
この場合は、スプライシングの途中にある2つの別の遺伝子の mRNA がお互いに途中がちぎれて、別な頭と胴体がくっ付いちゃった・・・・・・って事。
さて、そうなれば、あの方のアレと、あの方の対○姿勢をトランス切り貼り出来れば、、、、、、。
あっ、しかし、、、、まかり間違うとあの方のアレと、あの方の対○姿勢をトランス切り貼りされちゃう危険性もあるのかぁ・・・・・。
それにしても、今回の総裁選候補者全員が"教育"にプライオリティを置いてない事に、がっかりして、興味は半減してる。そして、笑ったのは渋谷のギャルのコメント!麻生さんは腹黒そうで辞めそうもないから好きって。柔道のあの彼のコメントを真似しただけかもしれないけど、でも、このギャル見識?は、庶民と政治の距離を示していて、なかなか興味深い。
小泉元首相がズバズバ改革を進められたのは、衆議院の議席が2/3にも迫ろうとしていたからだ。そして、その状況で自民党の党是を実行したまで・・・・っていうか、50年~100年の大計としては、アレ以外考えられない。
しかし、やろうとしても、人気がなくっちゃ、議席も獲得できない。獲得するには、渋谷のギャルも同じ清き一票(未成年なら成長しての一票も含めて)・・・・・、なら、これらを取り込まなくっちゃ、、、、騙すわけじゃないけど、渋谷のギャル達には、教育、防衛、外交はどうでも良い事。それに、経済も『かんけ~ねぇ~』から。(このような「メタ認知」がラットよりお粗末なギャルに日本の行く末は左右されるのかって、一次的なお嘆きはおいといて)
脳:自信のほどを算定チューNature vol.455 (7210), (11 Sep 2008)
判断を下す際、最終選択には多くの要因が影響するが、その中には決定の正しさがどの程度かという「信頼度」が含まれる。
従来、そうした「メタ認知」は自己意識の証拠であり、霊長類にしかないものと考えられてきた。
しかし、今回Kepecsたちは、ラットも難しい知覚判断を行うときには、決定への信頼度を計算して使っているらしいことを明らかにした。
2つの匂いを混ぜて、どちらが強いかをラットが正しく判定すれば報酬が得られるようにした。
そして、成分の混合比を変えて決定の難度を調整できるようにしておく。
脳の眼窩前頭皮質のニューロンは、判定が易しいときより難しいときにずっと強く発火した。
このことは、信頼の度合いが意思決定過程の基本的かつ広汎な部分である可能性を示唆している。
Letters to Nature p.227
民主主義なんだから当然ババを引くヤツがいるわけで、野党やその昔の造反組みはその連中の悲哀と、その連中をだしに使う偽善者どもを利用して、のし上がろうとしているだけ。。。。本当に世の中が腐りきってダメなら、『どちらの立場に与しよう・・・』なんて考えている余裕はないだろう。クーデターを起こらなきゃならないわけだからね。
小沢=無責任=一郎率いる民主党は、大きくみればどこが違うのかわかんないようなたわごとばっかり言ってないで、『おおっ!!』って唸らせる事言ってみろってーの!
でも、そんな事は無理だろうから、現実的な次元に戻って、、、(民主党は薄っぺらだし)
今回、与謝野さんは『国民に出来ない事は出来ないと、はっきり伝えて・・・、たとえ嫌われたって・・・・』といっている。現実を正確に分析できているのはどの候補者も同じなのだろう。でも、与謝野さんだけは、過去に、このスタンスで何度も落選しているのだ。このスタンスは、私の最も尊敬する架空の政治家、加治隆介みたいだ。このエピソードだけで、私は与謝野さんを好きになった。
でも、これじゃ人気が取れないんだよねぇ!!
小泉元首相の"劇場型"を非難した人たち(マスコミや報道)は、与謝野さんを応援しても良さそうなんだけど、でも、やってない。やっぱ、この手の非難ばっかりの連中は、ただ、反体制で自分に酔っているだけの酔狂なんだよね。
といわけで、今回は麻生さんで行くしかないんだろうけど、自民党としてトランス-スプライシングしてくれればいいんだけどなぁ。誰か、トランスさせちゃう酵素みたいな人はいないのかねぇ!自民党!?
(この論文は、『(染色体)検査の結果には異常はないんですけど』と言われてしまう患者さん、すなわち染色体変異=キメラ遺伝子の生成なくして発がんする個体の存在を説明出来るものなのだが、例によってネタに使って"藪にらみ"してみました。)