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カルピスが花粉症に効く

20090218_Togo_in_Europe.jpg東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命科学専攻の八村敏志・准教授らによる、乳酸菌Lactobacillus acidophilus L-92株を経口摂取することによる過剰なTh2細胞のアポトーシス誘導効果が、「環境・生活習慣型アレルギーケアフォーラム 第1回マスコミセミナー」で発表されてから、ほぼ一年(2007年12月5日)が経つ。(カルピスは2002頃から八村准教授と共同研究をしていた)

L-92株が樹状細胞(DC)に働きかけて、Th2 優位な免疫状態を Th1 寄りにシフトさせるっていう機序らしいが、昨シーズンも今シーズンも、あまり、ぱっとしない。

ってゆーか、『カルピス飲んで、花粉症を治そう!!!』みたいな事をテレビの健康番組でも見かけない。(テレビを見てないから、私が知らないだけかもしれないが・・)

樹状細胞(DC)が貪食したL-92株由来の物質はエンドソームで TLR と結合し、IL-12 産生が誘導され・・・・って大雑把な流れなんだろうけど、『カルピスがイイらしいですよ』なんて患者さんには言えない。Th1/Th2 バランスなんて話したって分かってもらえないし、それよりなにより、昔からカルピスはあったのに、なんで花粉症の人が増えたんだよ?って事で一蹴されてしまう。


さて、科学的には事実なんだけど直感的に分かってもらえない事と、間違ってはいるんだけどコンセンサスが得られている事ってのは、世の中、かなり多いと感じる。具体的に挙げるのは控えるけれど、こんなことは、医療の世界だけじゃなくって、どの分野にも言える事なのだろう。

『景気が悪い』『景気が悪い』と連日のように連呼されれば、誰しも、財布の紐は締めるだろう。それがさらに景気を悪化させる。悪化するからマスコミは更に『景気が悪い』と叫ぶ。今の不景気の原因は、その半分はマスコミに原因があるといっても過言ではない。。。。。と、私のような経済のシロウトは考えるわけだが、『カルピスなんて・・・』と眉に唾つけられちゃうのと似ている。

免疫現象が抗原提示細胞による抗原の貪食から始まり、複雑な段階を経て、目に見える形になるまでを知っていても知らなくても、その治療行為に対する判定は下せる。

同様に、経済に対する複雑な要因や影響を与える因子を知らなくても、財務大臣を辞職に追い込むことが出来る。

これが良いことか悪いことかは私にはわからないが、大した効果もない事が分かっているのに、その分かっている大層な“理屈”を盾に行動が決定されている事があるのも事実だ。(世の中、ほとんどがこのように動いているのだろう)

大規模臨床試験などその際たるもので、その過程と結果は、ロジックなのかレトリックと呼べば良いのか、判断に困る事も多い。


『景気が悪い』に話を戻すが、私には、マスコミがこれを連呼する意図が分からない。手の打ち様があるのなら兎も角、原因療法が無いにもかかわらず、これを叫ぶのは、治療法の無い疾患で死にそうな患者に、『危ないぞ』『危ないぞ』と言うのと同じだ。

藁をもすがる思いで、2兆円をばら撒く麻生首相を批判するのは、藁をもすがる患者が大規模臨床試験に裏付けられていない“民間療法”に手を出す事をとやかく言うのと同じように見えてしまう。

まぁ、そもそも大規模臨床試験に裏付けられている・いないなんてのは、極端な話、紙一重の違いの場合もあるんだから、それを金科玉条のように扱うことも滑稽な事なのだが、こちらの立場に立てばそれを盾として使い、あちらの立場に立てば別な矛を用いて論破しようとするのは、この世界の常識だ。


今、坂の上の雲(文庫本全8巻)の第4巻が読み終わろうとしている。

作者の人物評は、まことにユニークであり、これが、また、小説の妙な味わいになっている。東郷平八郎の場合は、最初、かなりこき下ろされるのだが、国際的にも名を馳せるきっかけになるエピソードがある時点で発生する。面白いのは、東郷自身は全く変化が無いのに、まわり(環境)の変化が、彼の評価を一変させるのだ。(私が読み進んだページまでだと、作者自身の評価は不明)

東郷でなければ日本海軍の士気は下がり、日本は負けていたとも言われるエピソードだ。本筋(日露戦争)に影響を与える(のか?)出来事だから、私がエピソードって表現しちゃまずい。イベントと言い換えねばならないかもしれないが、でも、この事自体も、もし、日本が負けていれば、単なるエピソードに成り下がり、東郷の評価も地に落ちるのだろうから、言葉は難しい。なにより、エピ・・・という語感が、エピメテウスを連想しちゃい、結果論で評価することの愚かしさを示しているようで、これはまたこれで楽しい。(おっと、脱線・・)


さて、今日の不況が“本当に”お国の一大事だとしたら、先進国蔵相会議での中川昭一財務・金融担当相の振る舞いは、マスコミや野党が言うように、『この大変な時に、真剣味の無い態度は、まことに不謹慎』と一方的に批難されることじゃないだろう。

酒にだらしがないという一点で非難されることはあっても、それで辞職に追い込まれるのは当然だとしても、非常時の態度云々を言われる筋合いのものではないと思うぞ!!

現に、東郷平八郎も、万事休すかと思われた時に、『そんなのかんけぇねぇ~』みたいな態度を取ったから、日本は勝ったんだし!!!一大事にトップが動揺しないというのは、50%の確率で正しいのだから。


結果よければ名君、結果悪けりゃ職務怠慢・・・・・同じ行動なのに天と地の差が・・・。それを最初から悪いと決め付けるマスコミと野党と、こんな評価を鵜呑みにする街頭インタビューに出てくるようなバカな国民の為になんぞ『働けるかよっ!!』って辞めちゃったのかもしれないね・・・・、なんか、わかるような気がするけど。


カルピスから随分話が飛んだけど、脱線ついでに、もう一つ!

若い頃の東郷平八郎って、けっこういい男だよねぇ!役者にしても良かったんじゃねぇ~の?!『坂の上の雲』(NHK・21世紀スペシャル大河ドラマ)じゃ、渡哲也が演じるらしいけど、若い頃を演じるなら狂言の和泉元彌がいいと思うんだけどなぁ。(和泉元彌は好きじゃないけど、いい男だとは思うよ。東郷と似てるし)

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2009年02月18日 15:47に投稿されたエントリーのページです。

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