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謎が解けた・・・のか?

20090307_incompetent.jpg『「部下のできが悪くて…」の言い訳は、管理職失格?』なんて価値観は専門職には要らない!!そもそも、そんな価値観をが持つことが、専門職のレベルを下げる。

m3.com に【医療維新】というコーナーがある。3月4日付けのコラム『医師のプロ意識の崩壊が“医療崩壊”招く』を読んで、自分にとっての、ある謎が解けた。

まず、著者の主張は、全くもって同感(激同)なのだが、残念ながら日本では著者の言うような事は、まず、実現不可能だろうなぁと感じた。

例えば、米国の病院では、必ずといって良いほど、Mortality & Morbidity Conference(以下、M&M)を定期的に行なっている。これは、不幸な結果に終わった症例を、研修医や指導医全員で再考し、再発を防ぐにはどうしたら良いかを検討するカンファレンスである。医師にしかできないことに焦点を移すべきである。

プロはプロ以外からの批判を好まない。しかし、それならばプロ同士の相互批判はもう少し活発になされるべきである。学会や医学雑誌だけでなく、普段からも院内にそうした場を設けることが必要である。例えば、米国の多くの病院では、Clinical Pathological Conference (以下、CPC)を定期的に行っている。これは、難解な症例を、指導医が全員の前で検討し、診断をつけるという、「指導医のお手並み拝見ショー」である。指導医同士の質疑応答に研修医や医学生は魅了される。また、米国では医療事故についても、ピア・レビューは徹底している。


こういうことって、考えれば、当たり前の事だとおもうし、プロがプロたる所以でもあるのだが、、、、


一方、日経メディカルオンラインでは、『「部下のできが悪くて…」の言い訳は、管理職失格?』なんてタイトルでブログを更新せざるを得ないのも現実。

これは、大衆迎合のうちなのかもしれない。能力のない人間=弱者=守ってあげる対象=弱者保護を唱える人ははいい人・・・・・みたいな、感覚がそうさせるのかも。

そんな日本の風土?がそうさせるって理由もあるのだろうが、もう一つは、管理職の専門知識・技術が“寒い”状況で、くだらない雑用である“部下の人的管理”しか出来なくなっているという事も考えられる。

能力の低い“プロ”にとってみれば、それは逆に“居心地”の良い環境なのかもしれない。まぁ、それは今回は置いといて・・・。


今回、このエントリーでは、プロの代表である“医師”を例に挙げたが、これは医師の世界に限ったことではない。

私の住む“薬剤師”の世界でも、同様だ。いや、同様どころではなく、それ以上であり、かなり悲惨な状況であることを感じざるを得ない。
 
 
 
こんな事を考えるに至って、昔から疑問だった事の謎が解けた。

薬剤師の世界でも、職場を探すにあたって病院志向というものが存在する。病院の薬剤師の方が薬局の薬剤師より“レベルが上”っていう漠然とした価値観だ。いままで私は、医師とは違って薬剤師の世界に、病院も薬局も違いは無いんじゃないの??って思ってた。やることは、ほとんど変わらないし。(宇宙服みたいな服を着て無菌室作業するからスゴイ!なんて可愛いこと言わないでね!)

なるほど、管理職の質を問えば、職員の数が多いところでは、プロはプロにしか出来ないことをやれるようになる。薬学博士の学位をもつ管理職が、職員の仕事中の携帯電話使用なんぞに目を光らせたり、レジのつり銭をチェックするなんて、やらなくてもよい。

逆に言えば、薬局(職員の数の少ない職場)では低能な職員に手取り足取りの養育係りまで管理者がしなくちゃならない。。。。モチベーションが“お金”だけになっていくのは、、、、痛いほどよくわかる・・・。その後は、立ち去り型サボタージュ。。。(この辺を経営者は理解してない可能性がある。理系のプロは転職が易いということを。残るのは馬鹿ばっかりだという事を。朱に染まれば赤くなっちゃうんだから、日本の専門職をプロたらしめるためにも、専門職が必要な職場では、“朱”はばっさり切られても当然という社会的なコンセンサスが形成されるといいなぁと思っている)


私は今まで、薬学生の実習において、学生達が、どうして病院に行きたがるのかわからなかったので、そんな漠然としたイメージだけで病院にいってしまうのを悲しく感じてたから、薬局での薬剤師の“面白さ”を伝える事に腐心していた。

その結果、『薬局というイメージが変わりました』といううれしい言葉を、何度も聞いた。

だが、それは若いうちだけの事だったのかもしれない。巣立っていった彼らにやがて訪れる薬局での責任あるポジションは、アカデミックとは対極に位置するものだからだ。


私は、将来の日本の薬局は、経済的な面から 7~8 割が大規模なチェーン薬局になり、それ以外の隙間を小さな薬局が埋めるような構図になると思っている。

それは、はなばた、不愉快なことではあるのだが、プロがプロとしての力を思い切り発揮できる環境が小さな薬局に無いとしたら、薬剤師のモチベーションが上がることが質の向上に繋がるとすれば、組織が大きくなることに利があると思えて来たのだ。

薬剤師の質をテーマにすれば、私にすれば勉強しない薬剤師なんぞは問題外なのだが、存在するのも事実で、それらの薬剤師のモチベーションが上がるとすれば、それは結構なことだし。


と、本日は身近な話題で感じたままに。。。。

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2009年03月07日 13:03に投稿されたエントリーのページです。

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