匂いの刺激は脳に到り、危険だと判断されれば逃避行動をとらせるんだけれど、その匂いを捉える受容体が細胞レベルでの免疫応答を準備する為に使われていたとは、解明されてみれば、ほとほと、よく出来たシステムだと感心する事しきりである。生物の体って。
したがって、動物は、他の個体が尿中に排泄するFPRリガンドの匂いを嗅ぎ分け、健康の状態を判断している事は、容易に想像できるわけだ。
例えば、メスは子孫を残すにあたり身体的に優れた(病気がちではない)オスを選択する為に使うわけだし、或いは、群れで生活している動物の場合、ある個体が、群れにとって足手まといにならないどうかを判断する為に使っているのだろう。
生理:新しい化学受容器ファミリーNature vol.459 (7246), (May 2009)
哺乳類の嗅覚受容体としては、匂い受容体、微量アミン関連受容体、1型および2型鋤鼻受容体スーパーファミリーの4種類が現在までに知られている。
今回Riviereたちは、マウスの鋤鼻感覚神経に発現する、もう1つの新規嗅覚受容体ファミリーを同定したことを報告している。
このファミリーは、ホルミルペプチド受容体関連遺伝子ファミリー(FPR)の5つのメンバーにコードされている。
FPRのメンバーは、これ以外では感染に対する免疫細胞応答を仲介することで知られており、FPRを発現する細胞は病気や炎症に関連するリガンドに反応する。
こうしたリガンドは尿中に排泄されるので、FPRは個人の健康状態を感知している可能性が考えられる。
Letters to Nature p.574News and Views p.521
テレビでは、病気を匂いで見分ける犬が“特別な能力を持った”と「ほら、驚きなさいよ」とやっているが、タネを明かせば、当たり前の事だ。
人間だって、臨床医は病気の判定に匂いを嗅いでいる。
糖尿病性のケトン症患者に独特のマニキュア液のような甘い息。焼きたてのパンのようなチフス患者のにおい。気のぬけたビールのような嫌なにおいのする腺病。むしったばかりのニワトリの羽のようなにおいの風疹。肺膿瘍の腐敗臭。ガラス洗浄剤のようなアンモニア臭のある肝臓病患者。シュードモナス感染のグレープジュースのようなにおい。などなど(肺がんや間質性肺炎のばち指ってのもあるけど、これは匂いじゃなくって視覚だけど)。
知らない人を騙すのがマスコミなのだが、最近、騙される方もどうしようもねぇなぁ・・・騙されて損すりゃいいんだよ・・と、インフルエンザ騒動の頃から感じるようになってきた。残念な事だけど。。。今までは騙すマスコミに対する怒りと騙される庶民に対して不甲斐なさによる憤りを感じていたんだけど、現在は、感情が沸き起こらなくなっている。無知な人が騙されて不利益を被っていても、当人がそれを認識しないのなら、『まっ、いっか。よけいなお節介かもね』・・・なんて白けている。
また、『今までは、この歳にして、まだまだ“青臭”かったのかも』なんて白けている自分にも、憤ったり、もやもやしたものを感じている・・・・、ほんとになんだかすっきりしないのだ。
まったく、嫌な気分にさせられるぜっ、マスコミには・・・・。
このマスコミのズルさ・狡猾さを、端的に言い表せないもどかしさも、嫌な気分を助長させ・・・・・・。
なぁ~んて、感じていた時に、すんげぇ、発見をしてしまった。というのは、マスコミは『輿論と世論の違い』を知らない人がほとんどだという事を逆手にとって、好き放題やっていると。
佐藤 卓己著「輿論と世論―日本的民意の系譜学」(新潮選書) は、まさに青天の霹靂ってヤツだ。(まだ、読んでなくって、MMJ 5月号で慶応大学名誉教授の石井裕正氏の巻頭のコラムで紹介している要点を知っただけなのだが)
『世論調査によると』、『世論が形成されつつ・・・』とか、なんか胡散臭かったんだけど、、、この単語を出されちゃうと、“間違いは無い”みたいな雰囲気を醸されて・・・・・。
だけど、輿論と世論は違うのだった。
著者によれば、輿論(Public Opinion)とは、公衆の社会的意識が組織化されたもの、公的意見であり、デジタルな多数意見として理性的討議による合意に基づくが、世論(Popular Sentiments)とは、まだ認識の対象になっていない心理状態(気分や雰囲気の表出)であり、アナログ的な全体の気分として、情緒的参加による共感に基づくものとしている。
輿論は伝統的な中国語だが、世論は明治になってからの新語であり、初めて使ったのは福沢諭吉(「文明論之概略」)で、世上の雰囲気(世論)と責任ある公論(輿論)をはっきり区別していた。
しかし、戦後になり「輿」の字が当用漢字表に採用されず、「輿論」が「世論」と表記されるようになってから両者の混用が生じ始めたとのこと。
マスコミは、「世論」の調査、すなわち、大衆の「・・・・って感じぃ~?」を吸い上げて、それを大衆の無知・誤解をいいことに、あたかも『輿論』として公開していたのだ。
言い方を変えれば、マスコミによる「・・・・って感じぃ~?」ロンダリング!?
大衆は、自分達のいい加減な「・・・・って感じぃ~?」が、マスコミを通して「世論」にされると、金科玉条のこどく感じてしまう。。。
そのインチキ「輿論」に、大衆はコロっと騙されていたんだね。また、大衆が知らない事は、それが常識で正しい事にされ、「犬が匂いで病気を診断・・・」なんて子供だましに騙される・・・・。まぁ、これなら可愛いけど、「・・・・って感じぃ~?」で、時の政治が左右される・・・・。
それで、思い出したんだけど、小学生だったか、中学生だったか、何かの授業で「世論」という漢字を読まなければならなくなって、私は「せろん」と読んだのだが、当時、クラスで一番成績の良かった子に、「それは“よろん”って読むんだよ」と言われ、みんなに笑われ恥ずかしいやらで、私にとっては強烈に印象に残っている単語なのだ。
その為、大人になって、日曜日のサンデープロジェクトを見るようになって(今は見てないんだけど)、司会の田原総一郎が「せろん」と言っているのを違和感を持って聞いていたりした。
だが、田原総一郎は知ってたのだ。だから「せろん」って使ってたんだね。間違っても大衆の意識調査に「よろん」って言葉は使えないって。
う~~~~ん、知らないってのは、恐ろしい・・・・。いまだに、私は、知らない事ばっかりだ・・・・。
p.s. ところで、GMが、米国政府お預かりになって、処分される予定だったブランド「ハマー」だけど、私は、絶対、インドか中国の企業が買収するって思ってた。案の定、今朝のニュースで中国の企業が買収すると発表された。ネットで検索すると、「騰中重工」(Tengzhong)って会社らしい。
最近の中国は年単位で凄くなってるっす!!いや、ほんと。子供には英語のほかに中国語も習わせたほうがいいかも!!(コレ、子を持つ父親の~~~って感じぃ~?)