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2009年09月 アーカイブ

2009年09月01日

臓器提供、65%超が死刑囚 中国、一般ドナーはわずか

20090901_cruelty.jpgこのタイトルはショッキングだ。

日本では、臓器移植推進派の人達は検討しているのだろうか??こういう方法を。募金活動はよく見かけるけど。。。。。

もっとも日本では少年法に守られてるから、子供の臓器提供は出来ないだろうけど、この方法が使えれば、少しは自国で臓器が賄えるんじゃないかな?

マスコミも、臓器移植に協力したいなら、死刑囚から臓器を剥ぎ取るキャンペーンを張ったらどうだろう!

・・・・と、綺麗ごとばっかり言い、核心は見てみぬフリで、自分で手を汚さない日本人へ強烈な関節技をお見舞いしたところで、、、、(私は、中国のこういうところが好きだ。たとえば麻薬をやってれば死刑とかは日本でも導入すべきだよね。死刑になりたくなきゃ麻薬やんなきゃいいんだもん)

2009年8月31日 提供:共同通信社

 【北京共同】中国衛生省の黄潔夫(こう・けつふ)次官はこのほど、中国で行われている臓器移植の65%以上は死刑囚が提供していると明らかにした。中国の臓器提供者(ドナー)は多くが死刑囚といわれていたが、当局者が具体的な数字を明らかにしたのは初めて。

 別の移植専門家は、過去約6年間に一般人のドナーは全国で130人しかいなかったと証言。中国は年間約1万1千件の臓器移植が行われており、死刑囚提供の比率はさらに高い可能性がある。

 中国は「移植大国」で、日本から渡航してヤミ移植を受けるケースも後を絶たないが、臓器提供に関する法や制度の不備などが原因で、日本と同様ドナー不足も深刻となっている。

 黄次官は26日付の英字紙チャイナ・デーリーで「死刑囚は、移植にとり好ましい臓器提供者ではない」と述べ、一般人のドナー制度確立のため、中国赤十字社の主導で全国10地区で実験的な事業に着手したと説明した。

 中国の臓器移植学会の陳忠華(ちん・ちゅうか)副主任は23日、青海省西寧で開かれた臓器移植に関するシンポジウムで、臓器提供を待つ患者は150万人に上るが、2003年から今年5月までに国内で、死後臓器を献体した一般人はわずか130人だったと述べ、深刻なドナー不足の現状を訴えた。

 中国では死生観などから臓器提供に保守的な人が多い上、ドナーの生前の登録制度も普及していない。中国メディアによると、提供を望んで病院に相談しても、臓器売買を疑われることを恐れて断られることもあるという。


もうひとつ、現実をクローズアップしておこう。これは、皆が知っておかなければならない事だ。マスコミは、さらりと“やり過ごそう”としているけど、大変、重要な“事実”だ。


新型インフルの感染女性、急性心不全で死亡
 北海道は31日、新型インフルエンザに感染していた稚内保健所利尻支所の40歳代の女性保健師が30日に死亡したと発表した。

 女性は高血圧症の疾患があり、病理解剖の結果、死因は急性心不全と判明した。

 道健康安全室によると、女性は21日、利尻町内の中学校で発生した新型インフルエンザの集団感染で、教員らの患者と接触。29日に稚内市内の医療機関で受診したところ、38・7度の高熱があり、インフルエンザA型の陽性反応を示したため、治療薬タミフルの投与を受けていたという。

(2009年9月1日 読売新聞)


マスコミの恣意的な報道により、インフルエンザは“タミフル”を飲まないと治らない病気だと勘違いしている人が、かなりいる。

これも、かなり問題なのだが、最大の問題は、“タミフル”を飲めば死なない!タミフルの供給さえ十分なら、『インフルエンザに罹っても、心配ないじゃん』って思う人が増える事だ。

ハッキリ言うと、この報道にもあるように、タミフルを飲んでも死ぬ時は死ぬ。言葉を変えれば死ぬ人は死ぬ。誰が死ぬ体質なのかを事前に知る方法は、現時点では無いけれど。

ワクチンにしても同様だ。効果の出る人と、出ない人がいるのが現実。これも効果の上がらない人が誰なのか事前にわかるすべは無い。

春過ぎの騒動の時、何十年も前にインフルエンザ感染のあった人は、今回の新型に罹患しずらい・・・・・何度も聞いた言葉だ。

これも、嘘じゃないんだけど、、、、

人間の感染防御機能を考える時、免疫が有るか無いか、過去に感染の経験が有るか無いかで判断するのは、間違いじゃないけど、不十分だ。

たぶん、一般の人、医学的に素人の人でも、経験からなんとなく『俺って、インフルエンザにかかんない人なのかも?』って感じている人がいるはずだ。

その感覚は、正しい。

たぶん、私も、その一人だ。生まれてこの方、高熱が3~4日も続いた記憶が無い。インフルエンザに罹った事が無い・・と思う。一般の人よりも、かなり感染の確率が高い場所にいるにもかかわらず・・・だ。

人間は、生れ落ちた時点で、免疫学的には、皆、平等(均質)で、それからの罹患経験によって免疫が付いて丈夫になっていく・・・・・・というのは、進化論的に考えると無理がある。

それよりも、先天的(遺伝子の多様性)に感染防御に多様性があると考えるほうが、より自然だ。インフルエンザに罹りやすい人と罹りにくい人。これが、罹りやすい人は全面的に不利益なだけなら、その遺伝子は消滅しそうだが、そうでないのは、インフルエンザでの不利益が他の感染症(あるいは他の面)では利益になっている可能性があるって考えればよい。

その上で、免疫が上積みされていく・・・・。自然免疫系があり、その上が獲得免疫。当然、免疫は経験が無いと機能しないワケだが、これも100%の人に平等に十分じゃない。


これとは別に不思議なのは、インフルエンザウイルスの感染力、、、これって、構造上、暑くなると落ちるはずなんだけど、新型は、夏でも・・・・・??

これって、冷房のおかげだと、シロウトでも勘繰りたくなるけど、誰も言わない?!

だって、新型が流行った今年からなんだから、やっぱり、感染力が違うんだよ??

  うん??

今まで、夏は流行んないって思い込んでたから、調べてないだけなんじゃないの??

今までだって、冷房のおかげで、夏でもインフルエンザがあったんじゃないの??


じゃ、どうすりゃ良いんだよ?


・インフルエンザが流行っているって報道があったら、人の溜まるところへは出向かない。

・冷房を使わない。

これが一番。流行り始めたら仕事帰りに一杯なんてのは、もってのほか。涼しいところは、インフルエンザウイルスだって、居心地いいんだから。若者だったら、クラブは厳禁。。。。。まぁ、冷房の効いた飲み屋さんよりは、いいかっ!?

『俺は、インフルエンザにかかんないから』なんて言っている人も、行っちゃダメ。症状が出ないだけで、人に染すことも有るんだからね。検疫が無意味な理由のひとつ。

でも、まぁ、交通事故死を無くすのに、誰も車を乗らないようにしようって言わないのと同じで、インフルエンザに何人感染しようと、エアコンをやめようとは言わないよなぁ・・・・。

ちょっと脱線したけど、致死率0.1%の疾患だ(季節性と同程度なら)という事と罹患率を考え合わせれば(同じ空間にいても同じ会社の全員が発病するわけじゃないってこと)、どこら辺を落としどころにするのか?ってことだと思う。

マスコミや当局や専門家が言ってない事まで加味して考えると、とても、答えなんかでない。

強いて言えば、敢えて感染の確率が上がる閉塞された空間に、身を置く事は避けたほうがいいということだ。飲み屋やクラブは、遊びで行くんだろうから・・・。まぁ、そこに行く事が、仕事より大事って人もいるだろうから、問題は複雑なんだけど。(飲み屋に行ったとしても、死ぬ確率の差は、交通事故の都道府県別、、、、くらいかも知れないからなぁ。。。強毒性への対応なら、飲み屋へは戒厳令だけど)


ところで、どこかのサイトで読んだのだが、外科医は手術室の外は、汚染された空間だと感じるのだそうだ。そのように、バッチリとトレーニングで仕込まれる。感染に関しては、外科医の感覚は、すげぇシビアなのだ。当然だわな。

で、サージカル・マスク。読んで字の如くだが、サージカル、これ外科医の事。外科医のマスクがサージカルマスクだ。

この外科医は、今、内科を標榜し開業しているのだそうだ。そしてインフルエンザの診療に携わる時、サージカル・マスクはしないんだとさっ!夕方、診察が終わる頃には、患者の口から飛び散る唾液で、メガメも曇っているんだと・・・・。

何故、インフルエンザのハイリスクな環境で、マスクをしないのか・・・・・・。読んだけど、忘れた。

2009年09月02日

民主党「子ども手当」増税ホントは7万円2000万世帯に影響

20090902_Sir_Winston_Leonard_Spencer-Churchill.jpg子供手当てがもらえない世帯では、年間、72,000円の増税だってよぉ~。

うーーん、責任ある与党になったんだから、揚げ足は取らないつもりだったんだけど、、、、ちょっと、嘘はまずいよなぁ・・・・。

民主党さん、『嘘じゃない、計算上では、、、、』とか、野党根性丸出しの言い訳はしなさんなよ!!

「平均的な収入(年収437万円)の世帯で年間1万9000円(月額1400円程度)」って説明しているらしいけど、大衆は前半の《平均的な収入(年収437万円)》って条件なんか聞いちゃいない。そんなの無視して、年間1万9000円増税されるだけって思ってますぜ!!

しかも、平均的な収入(年収437万円)とやらが、ほとんど、実態を則してない・・・ってゆーじゃん!!

これを暴いたのは、永遠の野党、共産党だ。やるねぇ、共産党。嫌いだけど、すげぇよ!!早速、与党イジメ。反自民なだけかと思いきや、本物の反与党なんだね。尊敬するよ!!嫌いだけど。

そういえば、各政党の政策を、科学技術政策に限って比較したことあったけど、民主党より、よっぽどシッカリしていた。。。。好きになっちゃったりして・・・・。

民主党さん、しっかりしてくださいよぉ~・・・・・・ってゆーか、民主党は寄せ集め集団だから、早いところ分裂して、自民党の一部とみんなの党と、新しい政党を作って欲しいなぁ・・・・・。


ところで、政治家不信を払拭するとかなんとか・・・・・!道は険しいみたいだねぇ!俺が言うんじゃなくって、世間様がさぁ!

ある日、ある時、ある場所で、、、、

政治家を満載していたバスが地方遊説のため田舎道を走っていた。
まわりの美しい景色に目を奪われたバスの運転手がハンドルさばきを誤り、バスは溝に激突してしまった。
近所に住んでいた農夫が、ものすごい衝突音を聞いて現場に駆けつけると、車体はグシャグシャになり、犠牲者が阿鼻叫喚の巷と化した世界だった。
農夫は政治家達を見つけて土葬してやった。
翌日警察が彼の農場を訪れ質問した。「ということは、あなたは乗っていた政治家すべてを埋葬したと言うのですね。全員死亡していたのですか?」
農夫は答える。「何人かはまだ生きていると叫んでいたが、でも、政治家っていうのは嘘つきだからね。」


さて、政治家として不可欠な能力とは何かと問われて、かつてウインストン・チャーチルはこう答えた。

「それは明日何が起こるか、来月何が起こるか、そして来年何が起こるかを予言する能力である。そして、その予言が当たらなかった時、なぜそのことが起きなかったを説明する能力である。」

うーーむ、言い得て妙である。後半の能力は使わないで済む事をお祈り申し上げます。

2009年09月04日

良かれと思ったのに・・・・

20090904_cover_nature.jpg私は、自己矛盾していると自分でも認識しているのだが、ほとんど何もわかっていない生命の仕組みに対する、現代医学の無力さを、こんなところ↓から感じているにも関わらず、、、、

細胞:がん形成を促進する抗酸化物質

Nature vol.461 (7260), (Sep 2009)

in vitroおよび動物での実験では、抗酸化物質ががんの発生を抑制することを示唆する結果が得られているが、その効果を臨床的に示す決定的な証拠はほとんどない。

ところが、ちょっと意外なことに、ある条件下では抗酸化物質が、がん細胞の生存と増殖促進を助ける場合があることが明らかになった。

正常な上皮細胞は、その構造を保持する細胞外マトリックスから離脱すると死んでしまうが、乳がんの場合は、腫瘍形成能をもつ離脱細胞にERBB2などの発がん遺伝子が生存シグナルを送ることができる。

Schaferたちは、細胞の離脱はやはり代謝障害を引き起こすが、ERBB2および抗酸化物質のどちらもが障害を救済できることを明らかにしている。

これらは、脂肪酸酸化を介して細胞のエネルギーレベルを上げるように作用しているらしい。

この知見は、マトリックス環境の変化の中で、がん細胞が自らの生存を促進するために利用していると思われる、これまで知られていなかった機序の存在を示している。


Letters to Nature p.109

News and Views p.44


この↓ような、自分の知っている分子的な機序が思わぬところで繋がったりすると、ドキドキしてしまう。なんか、生命の不思議に一歩近づけたんじゃないかって。。。。

生命に対する現代医学の姿勢に厭世的なスタンスを取っているにも関わらず、子供のように心が弾んでしまう。。。

Aktの制御(Regulating Akt)

Science August 28 2009, Vol.325

タンパク質リン酸化酵素Aktは、シグナル伝達二次メッセンジャー、ホスファチジルイノシトール3,4,5-三リン酸の、受容体によって活性化された産生への応答において活性化され、代謝や細胞生存から転写や腫瘍形成までのさまざまなプロセスの制御において役割を果たしている。

Yangたちは、従来認識されていなかったAktの制御モードについて報告している(p. 1134; またRestucciaとHemmingsによる展望記事参照のこと)。

それは、ユビキチン分子のリジン63へのリンクによるAktの共有結合的修飾である。

Aktのそうしたユビキチン結合は、細胞膜への局在化と、増殖因子で刺激された細胞における結果としての活性化とを促進する。

TRAF6(TNF receptor-associated factor 6: TNF受容体に付随した因子6)がAktのユビキチン結合を仲介するE3ユビキチンリガーゼとして関わっている。

Aktのユビキチン結合は、癌細胞におけるその役割にも影響を与えている可能性がある。

ヒト癌に付随するAktの変異体はユビキチン結合を増加させ、またTRAF6の枯渇がマウス癌モデルにおける前立腺癌細胞株の腫瘍形成能を減少させる、ということが明らかにされた。

The E3 Ligase TRAF6 Regulates Akt Ubiquitination and Activation
p. 1134-1138.


と、まっ、そんなこたぁ、どうでもいいし、このブログで“綺麗”にまとめたって、面白くもなんともないから、、、、、

一個目の Nature vol.461 の方は、まさに、『抗酸化物質』『抗酸化物質』って騒いでいた連中に吠え面かかせるのに、持ってコイだ。

それに、サプリメント信者にも、現代医学で人間の健康を制御しようとする事の限界(現代医学の無力)を知らせるのに持ってコイだろう。信者を騙している業者に天罰を食らわせる材料にもなりそうだ。。。。

“がん”に良かれと思ってたのに、逆に、がん細胞の生存と増殖促進を助長するとは・・・・・、ハッキリいって犯罪だよね。『抗酸化物質』を健康にいいっていってた奴らは。


二個目の Science August 28 2009 の方は、蛋白質分解系・・・・・とシグナル伝達系のクロストークだ。こっちは、必然なのか、偶然なのか、、、シグナルを増強することもあるだろうし、抑制するパターンも考えられるワケで、、、

生命活動にとって、このシグナル増強が、全ての面で利益があるのかどうか、それはわからないけど、影響の総和として“利益”があったから、選択さて、現在まで続いているのだろう。


さて、私は、医療行為すべてに厭世的なスタンスを取ろうとしているわけじゃないんだけど、どう考えても、医療側も嘘をついているってわかる場合もあるから、同業者によるそういう行為に自己嫌悪に似たモノを感じちゃって、私の場合、そのようなエントリーが多いわけだが、、、、

ただ、難しいのは、受益者=患者側もわかっていて、提供側=医療従事者と慰めあっている、、、、医療側は自分たちの無力を、患者側は自分の病気を、、、、それが間違っているからと言って、突きつけてしまっていいのかと言うことだ。(それゆえ、私は、日本の医療を宗教の一つの形として捉えているのだが・・・)

で、中国のやり方は、人道的かどうかはさて置き、この辺、非常にハッキリしている(ように見える)。だから、その点に関して中国のやり方は好きなのだ。


民主党が圧勝した翌日、私は、民主党のマニフェストをダウンロードして隅々まで目を通した。そしたら、ちょうどよい喩えに使えそうなところがあった。それは、、、

『15.全ての人に質の高い教育を提供する』だ。

この約束の実現の為に、教員の資質向上の為、教員免許制度を抜本的に見直す。教員の養成課程は 6 年制(修士)とし、養成と研修の充実を図る。

とある。結構な事だ。私的には、学校の先生は全て“博士”がベターだと思っているので、その第一歩として歓迎だ。今のように、大学全入学時代、学士だらけの世の中で、学校の先生の威厳も、地に落ちる・・・・教育現場の荒廃は、そんな理由もあるだろう。教育学専門大学院を作り、教員免許は博士学位と共に授与するのが、ベストだと思っている。

ただ、教育現場の荒廃は、それだけじゃ、ダメだ。解決できない。

小学1年生の頃から、先生を“ナメ”でいる現状は、大学院出の博士にも、どうにもならない。

それには、柔道部や相撲部出身の、体格で他を圧倒できるパーソナリティーが不可欠だ。怪我をさせずに、相手を押さえ込む、話してわからない子供には、体で立ち向かえる、そんなパーソナリティが不可欠なのだ・・・・。

でも、民主党のマニフェストには、こんな事、どこにも書いてなかった。

多分、体で立ち向かう・・・そう言葉にした瞬間、『きみぃ、暴力はいかんよ、暴力はぁ!』という奴がいることを想定しての対処なのだろう。

悲しい。。。。


医療の世界は専門性が高いため、シロウトにはわかりずらい。言われるがままになされてしまい、それがベターだと思い込んでいる。

何の喩えに丁度良いかというと、医療を良くしようとしている人達は『教員の養成課程は 6 年制(修士)として』しかしようとしていないという実態だ。

柔道部や相撲部出身を教室に配して、先生の言う事を聞かない生徒を圧倒する・・・。これを誰も言い出しさない。

中国の臓器移植に囚人を・・・・と言うような事は、日本では誰も言い出さない。

『効果がある』の言葉の根拠は、医療統計学にあるわけだが、これが一般の感覚とはかけ離れている事を、指摘してくれる人は、、、いない。

教育現場での柔道部や相撲部出身者のように、医療の現場でも、本音の部分が必要なのは、誰でも思うはずなんだけどなぁ。


綺麗事の部分だけゴチャゴチャやってだけで、良くなるのか??


でも、基本的に、良くしちゃうと、おまんま食い上げの医療人もかなりの数に上る・・・・から、良くしたいって言いつつ、本心は、現状を維持したい・・・・のかもしれない。

民主党は、予算の無駄を省くって言ってるけど、ダムとか道路だけじゃないんだよねぇ、無駄なお金使っているのは・・・・。

2009年09月09日

エイズとインフルエンザとスギ花粉

20090909_multiplication.jpg先日、患者さんとのやり取りで、ある事を気づかされた。

そのやり取りは後述する事にして、気づいたことと言うのは、微生物は増殖するという事を知識としては知っていても、マスクのインフルエンザ予防効果を判断する知恵にはなっていないという事だ。

これは、おそらく間違いないと確信したのだが、日本でエイズが増えている原因もここにあるんじゃないかと。

『5回のうち、4回もコンドームつけてんだから、ほとんど染んないんじゃない?』

『事実、他のヤツ等も、そうしてて染ってないんだから』


新聞やテレビ、ネットでも良く見かける『インフルエンザの予防に関しては、マスクを過信しないように・・・』にも、理由は書いてないし言ってない。多分、こんな事は誰でも知ってるから、敢えて書かないし言わないのだろうが、、、、


知ってても、知恵になっていないんだから、書かなきゃダメ、言わなきゃダメだと思うんだけどなぁ。


って、わかり易く言えば、ウイルスは体の中で“増殖”するから、1個でも入ったら、“感染成立”って事なんだよね(発病するかどうかは別問題)。1個が2個、2個が4個、4個が8個、8個が16個、16個が32個、・・・・・って指数関数的に増える。

マスクをせずに、最初に10個体に入ったら、最初の増える過程が省略されたのと、同じ事。そして、マスクをしている間は1個も体に入らなかったとしても、24時間、マスクをし続ける事は、不可能。一瞬でもマスクを外した時に、1個が体に入ったら、マスクをしていないのと同じ事。。。。(1個が10個に・・・って言うと『ふーん』だけど、ウイルス暴露が10倍っていうと『うわっ』てなり、マスクをすると1/10に減る、9割カット出来るって言えば『おおっ』ってなるんじゃない?)

5回のうち、4回コンドームつけて性交しても、1回、“生”でやった時に、HIV に遭遇したら、、、、、後の4回は、無駄骨。。。。。。


患者さんとのやり取りは、こうだ。

患『マスクって、効果あるのかねぇ?』
私『インフルエンザの予防って事ですか?(まっ、今の時期だからなっ)』
患『うん、そう。花粉症なんかには、結構イイでしょう?大きさ(粒子径)が違うから、花粉には効くのかねぇ?』
私『うん、いや、粒子径は、あんまり関係ないんですけど・・・・』
私『まぁ、気休めでも、しないよりはしたほうがいいんじゃないですかぁ』


現場での私は、ブログの私と違って、とっても歯切れは悪い。っていうか、予防効果が期待できない理由を時間をかけて説明しても、誰にも大げさな利益は無い・・・・?別に高額なもんじゃないし、後で『マスクしたのに罹った』って文句を言われるわけでもないので、適当にやってるんだけど。。。。気分は悪い。自己嫌悪だ。

わかんなきゃ、時間かけて説明したい。。。。でも、その行為が、経営的にマイナスなら、立場上、背任、、、、、。なんて、大げさに自分を納得させてみたり、、、、。

閑話休題。インフルがエンザなんてのは、結局、どうでもいいんだけど、こんな感覚が蔓延することが、気がかりなのだ。

予防するには、徹底的にやらなきゃならない。

たとえば、後から非難轟々だった空港の検疫。

10人の感染者がいたとして症状の出ている7人をとっ捕まえたとしても、症状が出ていなきゃ3人は見逃されるわけだ。

時間の経過と共に生体で微生物が増殖するのと同じで、集団の中で感染者も増える。

最初に10人が国内に入り込むのと、検疫して3人に減らせるのと、結局は、結果は同じだ。感染者は、時間が経過すれば、同数になる。数時間、遅くなるだけ。現代医学で、この数時間を有効利用出来るかと言えば『NO』だ。

検疫やるなら、全員を空港で最低発病するまでの時間は足止めすべきだろう。そうしないと、検疫の意味は無いのだ。中途半端なら、やらないのと、同じ。(他のクリティカルな感染症ならやってる事。感染経路を鑑み、足止する人は限定されるけど)

でも、たかがインフルエンザだから発病するまでの時間、全員足止めは出来ない、、、、何かやらないと、、、、やっているフリしないと後で市民団体やマスコミが五月蝿いから、、、、そして、挙句の果て、、、


『それはそれで、一定の効果はあった』


・・・・・なんてやるもんだから、、、、

『5回のうち、4回もコンドームつけてんだから、染るワケないよ』ってなっちゃう。


それを助長する、日本人の性質、

・・・・・豪華客船が今にも沈没しようとしていた。

「さあ!救命ボートがあります。海に飛び込んでください!」
船員は叫んだが、まだ多くの乗客達はためらっていた。

「誰が一番に飛び込みますか?」
・・・・・アメリカ人達が飛び込んだ。
「紳士ならば、飛び込めますね?」
・・・・・イギリス人達が飛び込んだ。
「さっき、美人が先に飛び込みましたよ!」
・・・・・イタリア人達が飛び込んだ。
「飛び込むことは規則になってます!」
・・・・・ドイツ人達が飛び込んだ。

「みんな飛び込んでいますよ!」
・・・・・最後に日本人達が飛び込んだ。


・・・・・皆がやっている事は、アプリオリに正しい事だと思い込む性質、


これが、サイアク。


インフルエンザなら、笑い話になることでも、エイズやその他の感染症(強毒性のインフルエンザも含む)じゃ、洒落にならない。


あっ、花粉は体内で増殖しません!花粉がどれだけ吸い込まれるか、、、、によって、症状が決まります。教科書的には抗原抗体反応は、用量依存的なものじゃありません(人の感覚では非常に少量で敏感に反応するから教科書ではこういうことになっているけど・・・)って事になっているが、花粉にある抗原蛋白がエフェクター細胞上のIgEに結合する量は、多ければ多いほど脱顆粒を惹起します。人の感覚では“目くそ鼻くそ”ほどの差でも。

だから、マスクをしている間は、症状が穏やかになります。

ウイルス感染予防とは、基本的に予防のロジックが違います!!!


でも、マスク作ってるメーカーもひどいよねぇ。『花粉、ウイルス、シャットアウト』とか書いてあるし・・・・・。フィルターとしての機能が予防効果として同等に機能するって勘違いを助長させる。。。。。。

『マスク正しく装着しないと、ウイルス感染予防効果は期待できません』。。。。なんて注意書きは“甘い”!!

『家を出てから帰るまで、一回も外しちゃダメ。完璧を期さなきゃ、しないのと同じです』くらい、書けないもんかねぇ・・・・。

たとえ似た状況でも、完璧を期さなきゃ結果が得られない事(デジタル的?)と、適当でも適当に結果が得られる事(アナログ的)が、あるって事を知ってりゃ、、、、、、、、


まぁ、いいかっ。

2009年09月18日

C型肝炎の治療効果予測マーカー

20090918_the_reverse%20_side.jpg(写真は、ゲーム【テトリス】の製造工場)

松本清張の短編『葡萄唐草模様の刺繍』に出てくる、テーブルクロスを売っている店の女主人を、良い人か悪い人か、はっきり言える人はいないだろう。。。


夫婦二人で出かけたヨーロッパ旅行。町で見かけた素敵なテーブルクロスを気に入り、売っている店を教えてもらう。店にはいろいろな品があり、輸出はしてないとのこと。妻は大喜びで買い求めた。

夫には別に愛人がいて、妻にばれないように後で彼女の分も買うわけだが、その時、女主人に『これは、妻の知らない自分の友人に贈るものだから、どうかそのつもりでいてほしい』と。女主人は言葉の意味を十分理解して『ウイ、ムッシュー』と。

後日、愛人が殺され、テーブルクロスが重要な意味を持つ事になる。

東京の警察から照会があった女主人は、男との約束を頑なに守ってくれる。。。。


女主人の事情を知っている読者は、女主人に対して『この女は悪いやつだ』とは思わないだろう。事情を知らなかったら、、、、、、警察に嘘つくなんて、、、、、って?


私は、最近、郵便やさんが非常にサービスがよくなったことに戸惑いを覚えている。

書留を配達してくれる時など、以前なら『書留だから印鑑・・・、ここに』みたいにぶっきら棒だったのが、『お昼時に申し訳ありません。お手数ですが、書留ですので印鑑をお願いします』『今年も、10月から年賀はがきを販売します。ご自宅までお持ちいたしますので、どうぞ、よろしくお願いします』だもん。

ハッキリいって、ちょっと気持ち悪いのだが、これに満足している国民も多い事だろう。

でも、郵便の民営化は“悪”らしい。私には、何が悪なのかさっぱりわからないのだが・・・。『葡萄唐草模様の刺繍』のように、私の知らない事情があるのだろうか?

全国民を巻き込んで、民営化を“悪”にしちゃうんだから、勘繰りたくもなる?

デレビでやっているのは、地方では郵便局が無くなって“不便”になった、老人は年金を受け取るのも、一苦労している。。。。っていうものだ。私の知る限り・・・。

地方の人達が不便に感じるのは、今まであったものが無くなったから??それとも、都会のように便利なところと比べて、、、隣の芝生は青いのに、、、ってこと?

不便な事に“不満”を漏らせば、その不便を“悪”にしてくれて、国が不満を払拭してくれる・・・・・。


---なんて、いい国なんだろう---


でも、小泉純一郎が嫌い・・・・だから、ヤツが決めた事はぶち壊してやる・・・だったら、、、、、


---なんて、怖い国なんだろう---


さて、知らないと、印象が違うってものを、もう一つ紹介しよう!

この論文を読む前に、【ミトコンドリアが進化を決めた】ニック・レーン著を読んでいたら、、、、本論文中の「この研究の倫理的側面については、本誌8月27日号 Editorial p.1057を参照していただきたい」に対する印象が違うはずだ。

これは、私が責任を持って保障しよう。大した事じゃないけど。

細胞:欠陥ミトコンドリアDNAの交換修理

Nature 461, 7262 (Sep 2009)

ミトコンドリアDNA(mtDNA)は母親から子へと受け継がれ、精子のミトコンドリアは胚のDNAに全く寄与しない。

mtDNAの変異は、2型糖尿病、ミトコンドリア性筋障害や神経障害をはじめとするさまざまな疾患と関連している。

8月26日に本誌オンライン版に先行発表され、今週号に掲載されている論文では、非ヒト霊長類モデルを用い、核を取り除いた卵にほかの卵から紡錘体-染色体複合体を移植することで、欠陥のあるミトコンドリアゲノムを交換できることを実証している。

この実験では、2匹の雌アカゲザルから得た未受精卵が、「核」および「細胞質」のドナーとして使われた。

こうして作製した卵を受精させて胚まで発生させ、それを代理母に移植した結果、健康な双生仔が生まれた。

この2匹は、ミトコンドリアの可視化に用いられるプローブにちなんで、MitoおよびTrackerと名付けられた。

この結果は、mtDNA疾患の家系で疾患の遺伝を防ぐ見込みのある方法を示唆している。

この研究の倫理的側面については、本誌8月27日号 Editorial p.1057を参照していただきたい。

Articles p.367

News and Views p.354


民主党には、叱咤激励のつもりで書いている。責任が伴った上で行動する人に対して、文句ばかりをいうのは、私の主義に反するからだ。(無責任に言葉を発するヤツは嫌いなだけ。理路整然としていればいるほど)

無駄を省く・・・が民主党の主徴だが、無駄の定義が難しい。もちろん、こんな事は私が言うまでも無いが、実体、、、現実を知らないで言っているとすれば、政権の座を奪われるのは必至だ。


たとえば、医療費を抑制する為には、こんなことが有用だ。

インターフェロンが効く人と効かない人を予め選り分け、無効な人には投与しないという方法だ。

現実は、残酷だ。論文では『患者にとって負担の大きいインターフェロンを使う治療計画が遵守される率が上がって臨床成績が改善される可能性が出てきた』と言うところにしか注目してないが、結局、背反する現実を言葉に出来ないでいる。

せっかく効果がある遺伝のタイプなのに、お金が無いから治療を継続できない、、、、こんな無念な事は回避できますよ・・・と言っているわけだが、今まで、藁をもすがる思いで注射していた人達には、『あんたたちには注射打っても意味無いから、これからはしません』というエビデンスにもなるわけだからね。

現実的には、薬の効かない人に薬を投与しても“意味は無い”ばかりではなく“副作用”が心配なのだが、世の中の人は薬を使用しないと不安が増徴するらしい・・・・。

民主党のポリシーは、不満のある人の言葉は、何が何でも聞き入れるということみたいだが、使用しても意味の無い人が『俺たちを見捨てるのか?』と言い出したら、どうするんだろう??

やるんだろうなぁ・・・・きっと。無駄遣い。

医学:C型肝炎の治療効果予測マーカー

Nature 461, 7262 (Sep 2009)

およそ1億7,000万人ともいわれるC型肝炎患者の多くは、深刻な症状がみられずに生活を続けているが、患者のほぼ4人に1人は肝硬変を発症する。

今回、C型肝炎治療に対する個々の患者の応答性を予想するバイオマーカーが発見され、患者にとって負担の大きいインターフェロンを使う治療計画が遵守される率が上がって臨床成績が改善される可能性が出てきた。

この新しいバイオマーカーは「1文字」、つまり1つの塩基の遺伝的変異であり、インターロイキン28B(インターフェロン-λ3)をコードするIL28B遺伝子近傍のDNA領域でT(チミジン)がC(シトシン)に置き換わっている。

この知見により、ヨーロッパ系(IL28B周辺の変異が高頻度でみられる)、アフリカ系、そしてアジア系の患者の間での治療成績の違いがある程度説明される。そして重要なのは、このマーカーが臨床にすぐに役立つことだ。

Letters to Nature p.399

News and Views p.357


無駄を省く、、、、無料にする、、、、結構な事だ。

政策が悪い、、、不満を持つ人達は、満足している人達より声をあげやすい。

国の舵取りは、ピース余りのジグソーパズルだ。それも、かなりの余りのある。それをピッタリと合わせるのは不可能な筈だが、名案があるらしい。民主党には。公務員を減らすと言っておきながら郵便局の公務員は増やすんだからシロウトにはわからない領域だ。御手並み拝見!


もっとも、国民の不満を洗いざらい払拭した後、メチャクチャになった日本を、『ホラ、あなた達国民が、要求ばっかりしたから、こんなになったんだよ』って言うなら、私は、民主党支持者になるだろう。

ケネディは『あんたら、国に何かをしてもらおうなんて思っちゃイケナイぜ!あんたらが国に何を出来るか考えなきゃ国なんて良くなんないんだから』って言ってた。

これを言う為に、一旦、『我がままを押し通すと、国も壊れる・・・』ってのを国民に理解させる機会を作っているとしたら、民主党に献金もするよっ!!

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